フルコース料理を名物に(写真はアユの塩焼き、ウナギの蒲焼き、モクズガニの姿蒸し)
御坊市観光協会(高垣太郎会長)が「日高川の恵みフルコースプロジェクト」に取り組んでいる。アユやウナギ、コイなど新鮮な川魚、イノシシやシカのジビエを使った日本料理のフルコースを開発し、10月に予定のモニターツアーで提供するとともに天然ウナギ獲りやサップ、カヌーなど川遊び体験も行う。インバウンド、教育旅行も視野に入れた体験型観光ツアーとして売り出し、市内への誘客促進につなげたい考え。
このプロジェクトは今年2月に滋賀県大津市や近江八幡市で行った視察研修をヒントに事業化。日高川漁協やジビエ加工業者などと連携し、アユやウナギ、アマゴ、コイ、モクズガニなど新鮮な日高川の川魚、イノシシやシカのジビエを使った魅力的なフルコース料理を開発し、提供するとともに天然ウナギ獲りやモクズガニ獲り、サップ、カヌーなど川遊び体験をセットにしたツアーをつくる。
フルコースの案として▼つきだし・前菜は真妻わさびのお浸し、秋茄子の田楽、モロコの塩焼き、シカのロースト・梅ソース、手長エビと沢ガニの素揚げ(いずれも一口サイズ)▼汁物はモクズガニのガン汁▼お造りはアマゴとアユの刺身盛り合わせ。
焼き物は備長炭を使って天然ウナギの白焼き・わさびジェノベーゼ添え、子持ちアユの塩焼き・金山寺味噌添え▼煮物はコイの日高川煮(筒煮)、アマゴの甘露煮▼強肴は天ぷら(ウナギ皮、手長エビ、龍神シイタケ)、小アユの南蛮漬け、特大モクズガニの姿蒸し▼ご飯と留め椀・香の物はカニ飯、手打ちそば▼水菓子・甘味は釣鐘饅頭日高川スペシャル。
料理だけで7500円前後を想定。今後、試作を続け、9月までにコースメニューを仕上げる。酒は梅酒(食前酒)や豆を使った地ビール、日本酒、アマゴの骨酒などを考えている。
10月に予定しているモニターツアーは、市外から一般15人を募集する。昼間は天然ウナギ獲り体験、モクズガニ獲り体験、サップやカヌー体験など川遊びを楽しんでもらい、夕食にフルコースを提供し、各料理の解説も行う。今後は日高川を屋形船で巡るツアーなども検討しながら新しい体験型観光としてブラッシュアップさせていく。
来年の大阪・関西万博に向け、日高広域観光振興協議会が今年度事業で行う日高地方発祥の食材や郷土料理など食文化を世界に情報発信する地域資源魅力創出事業とも連携し、インバウンド、教育旅行も視野に売り出したい考え。
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