紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

ランニングチーム「MRC」ビギナートライアスロン3連覇 〈2024年7月12日〉

2024年07月12日 08時30分00秒 | 記事


前列左から、上杉淳実さん、松本能さん、火縄弘行さんの
せんなん里海公園トライアスロン優勝者ら皆さん


 日高地方で活動するランニングチーム「MRC~メタボランニングクラブ~」から、鉄人レースと呼ばれるトライアスロンにまで挑戦するメンバーが増えている。「メタボからランナーに!!」を合言葉にしながら、知人を介して口コミで仲間が集まり、当初は健康志向でランニングする程度だったが、メンバーが走力アップして大会入賞するほどに成長。鍛えて挑戦し続け、ビギナーのトライアスロン大会だが、同クラブが3連覇を成し遂げている。

 MRCは、メタボリックシンドローム体型を気にし、少しでも解消させようと、現代表を務める玉置佳嗣さん(日高川町)と、松尾浩人さん(同)、奥田倫行さん(御坊市)の3人でスタートさせた。軽いノリで、メタボ、ランニング、クラブのそれぞれ頭文字を取り「MRC」とすれば、かっこいいのではと名付けたという。
 ダイエット目的や陸上経験のないメンバーたちだが、日頃のランニングで十分に実力をつけ、マラソン大会でも入賞する者も。トライアスロン経験を持つ玉置代表が、これなら十分通用するのではないかと、他のメンバーにトライアスロン挑戦を勧め、賛同した数人がロードバイクを買い、ジムに入会、プール練習を開始。最初は25メートルを泳ぐことも難しかったメンバーも楽しみながら、ユーチューブで研究したりしてすぐに上達。ランで充分に鍛えられていたメンバーたちは自転車も速かった。
 全体練習も、すぐ近くに産湯海水浴場があり、信号のない道路がある絶好のロケーションであることから、みるみる実力を伸ばした。のめり込み始めたメンバーから順に、初心者と女性だけが参加できる、せんなん里海公園トライアスロンに出場。令和4年に火縄弘行さん(43)=日高川町、学校事務=、令和5年に松本能さん(43)=美浜町、教諭=、令和6年に上杉敦実さん(37)=日高川町、理学療法士=が優勝を勝ち取り、クラブとして3連覇を飾るまでになった。
 今年は、北海道での「サロマ100キロマラソン」、日本一過酷と言われている灼熱の鉄人レース「皆生トライアスロン」や日本最長の総距離236キロの鉄人レース「佐渡国際トライアスロン」など各メンバーが活動を広げ、難易度の高いレースにも挑戦。玉置代表は「無理のない参加スタイルが受け入れられて初心者から気軽に続けられ、口コミでメンバーが増えている。ランニングを通じて交流でき、楽しさにつながるからこそ、健康増進から始めたメンバーも鉄人レースに挑戦するまでになっているのではないか」と話した。


 その他の主なニュース

みなべ町長選に新人・平松重孝氏(無所属)が出馬表明

広域消防 岡﨑大地・川畑直生組が県下研究発表会で優秀賞

㋪塩路(株)=本社・御坊市=が紀州材の「天然木の棺」開発

近畿小学生Sテニスで芝本栞奈さんメンバー入りの和歌山Aが準優勝