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和高専 開設60年節目に体育館竣工 〈2024年7月19日〉

2024年07月19日 08時30分00秒 | 記事



 独立行政法人国立高等専門学校機構、和歌山工業専門学校(井上示恩校長)は17日、建設を進めていた総合体育館の完成式と学校開設60周年記念講演会を開いた。総合体育館は学園環境と学生活動の一層の充実を図るとともに、地域の災害避難所としての機能を備える施設。関係者らは学校開設60周年の節目と新体育館竣工を祝い、さらなる躍進を誓った。

 体育館前で行った完成式には同校や国立高専機構の関係者、来賓ら30人が出席。井上校長は60年の歩みを振り返りながら多くの人からの多大な支援、協力に感謝。新体育館の機能を紹介し、60年の節目に「これまで8300人に及ぶ卒業生が優れた技術者や研究者、教育者、経営者として国内外で活躍しています。これからも社会や地域の要請を常に踏まえて地域の発展に力を尽くします。引き続き関係機関や企業、地域の方々と連携を深め、すべての教職員が一体となって学生たちに真摯に寄り添いさらなる躍進を図ります」と決意を述べた。このあと二階俊博代議士からのメッセージを矢本和久秘書が代読。井上校長や谷口功国立高専機構理事長、日裏勝己印南町長ら8人がテープカットで竣工を祝った。
 完成式のあと、体育館で開設60周年記念講演会を行い、学生や教職員ら約1000人が木村崇九州大理学研究院物理学部門教授、小竹元基東京工業大工学院機械系教授から話を聞いた。
 総合体育館は、2施設あった旧体育館と武道館を集約した施設で、避難所としての機能を充実させるため高台に建設。延べ床面積2145平方メートル。アリーナは1514平方メートルでバレーボール4面分、バドミントンで8面分、ハンドボールもできる広さ。武道館に代わる柔剣道場は300平方メートルあり、新たにトレーニングルームを設置した。空調機能なども完備しており、避難所としては停電時に発電機をつなげられ、災害時対応機能に優れる。
 2つの旧体育館と武道館の取り壊しも完了し、第1体育館跡地には人工芝のテニスコート、第2体育館跡は多目的ステージ、武道館跡地は駐車場となる予定。
 体育館の建築・機械は三洋建設(株)=有田川町=、電気は近畿電設工業(株)=和歌山市=。
 和高専は昭和39年4月開校。優秀な人材を多数輩出しているほか、公開講座の開催、地域の企業や公共機関との交流を積極的に進めるなど県中南部地域唯一の高等教育機関として地域に貢献している。


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