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印南町高齢者保健事業と介護予防の一体的取り組み 〈2024年3月16日〉

2024年03月16日 08時30分00秒 | 記事


健康課題に取り組む(健康相談)


 後期高齢者医療広域連合が実施している高齢者保健事業と介護予防の一体的な取り組みを印南町が今年度実施。糖尿病の可能性がある対象者の受診率、高齢者の体力維持向上などに取り組んだ結果、実施計画すべての項目で目標を達成した。町は「今後も町の健康課題への取り組みを進めたい」と取り組みを継続していく。

 保健事業と介護予防を一体的に取り組むことで効率的に高齢者と接することができ、保健事業や介護予防が必要な対象者を幅広く見つけられ、医療費の削減にもつながるとし、後期高齢者医療広域連合が令和2年から自治体に委託して取り組んでいる。印南町は今年度、日高地方で初めて取り組み、医療・介護に関するデータ分析を行い、健康課題を上げ、その課題に対してハイリスクアプローチ(健診等により疾患の発症リスクが把握された対象者に介入し、リスクを軽減することによって疾病を予防する方法)とポピュレーションアプローチ(対象を限定せず集団全体に健康づくりの情報やサービスを提供するなどの働きかけを行うことにより集団全体のリスクを低い方に誘導する方法)に分けて実施。
 (1)慢性肝臓病と糖尿病、血糖値が高い人の割合が高い(2)糖尿病の受診勧奨値であっても医療機関への受診ができていない(3)フレイル傾向にある者の割合の増加――の健康課題に対し、ハイリスクアプローチとして糖尿病を指摘されながら受診していない対象者に6カ月間継続的に訪問などで保健指導を行い、ポピュレーションアプローチでは自主グループ(倒れんじゃー教室)参加者に対して健康相談や健康教室を実施。
 取り組みの結果、糖尿病を指摘された対象者全員の受診につながったほか、自主グループの高齢者が6カ月間の取り組みで体力が維持向上できた人が、目標の20%以上に対し70%以上(最高は13・4歳若返り)が維持向上を図ることができた。
 原由季子・住民福祉課主幹は「一人ひとりへの関わりを積み重ねた成果であり、今後とも一人でも多くの高齢者が健康を維持できるよう健康課題への取り組みを進め、健康教室などを継続していきたい」と話している。


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令和5年度印南町スポーツ賞受賞者、決まる 〈2024年3月15日〉

2024年03月15日 08時30分00秒 | 記事

 令和5年度印南町スポーツ賞の受賞者が決まった。町内の地域や職域で10年以上の功績が認められるスポーツ功労賞に山崎進さん(69)=印南=、大野恵司さん(64)=同=、婦人バレークラブ「めぐみ」が選ばれた。功労賞受賞者は19年ぶりで、受賞者は今年度を含め個人7人、1団体となった。スポーツ賞は21人、スポーツ奨励賞は6人、3団体が受賞する。表彰式は26日午後7時30分から町公民館で開く。

 山崎さんは昭和54年に印南はまゆうジュニアバレーボールクラブの男女両チームの監督に就任。その後、男子チームはなくなったが、女子の監督を続け、一時退くが現在も監督を務めている。その間、男女とも近畿大会出場に数多く導く。印南町スポーツ少年団長も務める。
 大野さんは昭和62年に印南ジュニアソフトテニスクラブ(現在は印南STC)を設立。小学生を対象に指導に励み、全国大会出場選手を多く輩出。現在も監督を務め、日本ソフトテニス連盟から優良団体表彰を受けている。県小学生ソフトテニス連盟副会長も務める。
 婦人バレークラブ「めぐみ」(貴志栄子さん、長井あきさん、久堀多久美さん、早田伸江さん、今井雪子さん)は昭和63年に町バレーボール協会設立とともに結成。結成後、36年にわたり協会主催の大会へ休むことなく出場。メンバーは結成当初から同じで、和気あいあいとバレーを楽しんでいる。
 全国大会6位以内、近畿大会3位以内が対象のスポーツ賞、県大会1位が対象の奨励賞受賞者は次の皆さん。
【スポーツ賞】田端一葵(印南STC、印南小6年)KENKO CUP全国ジュニアソフトテニス大会団体優勝▼中島海成(同、同)同▼井口苺心礼(切目中1年)近畿中学校総体柔道女子個人40キロ級3位▼石橋希聖(紀州由良リトルシニア、印南中2年)全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ5位▼田野莉加(南部中2年)近畿中学校総体剣道団体3位▼鈴木仁菜(リアンバレーボールクラブ、印南中3年)全国ヤングクラブ優勝大会U―14女子の部5位▼竹谷都希(同、同)同▼火縄茉莉香(切目中3年)全国中学校柔道大会女子個人44キロ級5位▼村上蒼佑(NOMO JAPAN、切目中3年)JUNIOR ALL JAPANアメリカ遠征▼川端一輝(和高専2年)近畿地区高専体育大会ソフトテニスの部男子団体準優勝▼平野倫視(和高専3年)同バレーボール凖優勝▼井口陽登(和高専4年)全国高専体育大会柔道男子個人73キロ級優勝▼河辺咲葵(和高専5年)同女子個人63キロ級準優勝▼丸木かのん(天理高第二部2年)全国高校定時制通信制体育大会バレーボール優勝▼山本怜奈(紀央館3年)近畿高校ホッケー選手権大会3位▼大原礼慈(同志社大3年)関西学生選抜インドアソフトテニス選手権個人優勝▼川口真歩(関西大3年)関西学生ソフトテニス秋季リーグ戦女子団体準優勝▼鈴木秀幸(立命館大3年)同男子団体準優勝▼高木美咲(明治大4年)日本女子学生ゴルフ選手権6位▼久保井浩太(中津中教諭)国体柔道競技近畿ブロック大会団体準優勝▼貴志栄子(印南町島田)全日本マスターズ陸上競技選手権大会W65ハンマー投優勝。
【奨励賞】印南ファイターズ(橘大翔、榎本芽奈、大地紳一朗、橘奏翔、榎本湧斗、榎本陽斗、久保一翔、竹村典馬、夏目蒼万)学童軟式野球C級県大会▼蛯子聖莉奈(切目中1年)県中学校総体柔道女子個人48キロ級▼印南中男子ソフトテニス部(髙石啓太、山中敬太、吉野友惺、片山瑞都、山口敬仁)県中学校ソフトテニス新人大会団体▼井田海斗(清流中3年)U―16陸上競技大会選考会男子円盤投▼森中大聖(日高マリナーズ、清流中3年)全国選手権大会県支部予選▼久堀凛珠(紀央館1年)県高校弓道新人大会女子団体▼東直樹(紀央館2年)同男子団体▼川口蒼空(同)同▼いなみ(裏野實、田中健市、東裏登志郎、堀口晴生、村上建夫)県ジェントルマンゲートボール大会。


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由良町の畑山造船(株)製造の大型タグボート「みらい」の進水式 〈2024年3月14日〉

2024年03月14日 08時30分00秒 | 記事


進水した「みらい」


 由良町吹井、畑山造船(株)(畑山彰夫代表取締役社長)が製造した最新鋭の大型タグボート「みらい」の進水式が13日、現地で行われた。同社3隻目となる海上労働条約適用船で最高クラスの設備を完備。船主は関西港湾サービス(株)=本社・堺市=。この日、関係者が見守るなか無事に進水、海上での安全を祈った。「みらい」は今後試運転を経て31日、“明るいみらい”への思いを乗せて就航する。

 大型船をロープでけん引したり船首で押すなどして誘導・補助する船。式には関係者11人が出席し、神事のあと、関西港湾サービスの井内義之代表が社員の思いを込めて「みらい」と命名。おので支綱が切断されると船尾から海面に入り、船首でくす玉が割られると、色とりどりの紙テープと紙吹雪が海上に舞った。
 大阪港湾を中心に本島や北海道などの港湾で活用、20海里以上の沖縄県の島々でも作業が可能。全長38メートル、幅9・6メートル、深さ4・5メートル、喫水3・5メートル、総トン数285トン、軽荷重量は490トンで水や油などを含む満載重量は705トン。速力は15ノット、けん引する曳航力は最大64トンとトップクラス。2基搭載(ニイガタ製)の4400馬力で、推進装置は全旋回式ダクト付のプロペラを2セット(同)。無線・航海計器をはじめとする各種計測器や設備が充実、船首に巻き上げ能力最大3・3トン、船尾に同25トンのテンションを採用。操船性や安全性、作業効率性、省エネの向上を図り、船上に消防用の放水銃も備えた。
 定員は乗組員6人と旅客12人の計18人。船員室はすべて甲板上に設置し、部屋は床面積7・5メートル以上、高さ2・5メートル以上の個室。船員が快適に過ごせるよう従来より広く設計している。昨年8月4日に起工した。
 畑山造船は昭和7年創業の高い実績を誇る近畿唯一の曳船製造業者。「みらい」は307隻目の船で大型タグボートでは67隻目。畑山代表は「世界情勢の影響で苦労の末の船。大変だったが、明るい未来へ最新鋭の充実した設備を備えた船ができた」と話した。


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日高川町が大阪府泉大津市と農業連携協定を締結へ 〈2024年3月13日〉

2024年03月13日 08時30分00秒 | 記事


農業連携でさらに交流人口の創出などで地域活性へ
(写真は昨年、日高川町で交流する泉大津の児童)


 日高川町は、旧中津村当時から交流が深く、友好都市の大阪府泉大津市と26日、午後2時から同町役場で農業連携協定を締結する。協定締結により、両市町が農業を通じた連携で持続可能なまちづくりを目指し、双方のリソースを有効活用しながら、交流・関係人口の創出など相互の地域活性化を図る。久留米啓史町長と南出賢一市長が協定書に調印する。

 泉大津市では、南出市長が平成29年に初当選。同市には農地面積が3%しかなく、市場に左右されにくい食糧の安定的確保と市民の健康増進を目指して農村自治体と連携して共存共生のサプライチェーン(流通の仕組み)を遂行。子どもや妊婦などに減農薬や減肥料で栽培した安全安心な食料の確保にも取り組む中、全国から農業連携自治体をプロポーザル方式で応募し、日高川町など全国6市町が選ばれた。
 日高川町は旧中津村当時から友好関係にあり、両市町の児童が互いに行き交うなど交流を続け、町の産品を同市で定期的に販売していた。4年前、農村地を見学したいと願って、和佐地内で田園風景を視察。南出市長が日高川町で育った米を市の子どもたちに食べさせたいと、同年に新米480キロ(8俵)、翌年は1・8トン(30俵)を給食などに提供した。
 同市が安全安心な食料の安定的確保を進める構想の中で農業連携を行う自治体を募集。これまでの取り組みから、まず同町から笑の里生産組合(和佐)の米の提供などををきっかけにさらなる地域間交流を深めるとともに、遊休農地の解消等で農業振興にもつなげていく。泉大津市側は、協定をもとに減農薬、減肥料などの特別栽培米等を提供するだけでなく、さらなる地域間交流の促進を期待している。


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印南町がアクションカードを使った災害発生時の初期行動訓練 〈2024年3月12日〉

2024年03月12日 08時30分00秒 | 記事


無線室で放送を行う


 印南町は東日本大震災から13年目を迎えた11日、アクションカードを使った災害発生時の初期行動訓練などを行った。同町は毎年、東日本大震災の教訓を踏まえ「あの日を忘れない 安全・安心な町づくりをめざして」として訓練などに取り組んでおり、今年も入庁3年目までの職員10人が訓練に取り組んだほか、地震発生時間の午後2時46分には町内放送を合図に黙とうし、災害時に「犠牲者を一人も出さない、出させない」との思いを新たにした。

 アクションカードは、災害発生直後、参集から対策本部立ち上げなど具体的に何を行えばよいかを示した災害対応初動マニュアル。町は地震発生と津波発生時の初期行動を示したカードを作成。大津波警報・津波警報発令の避難誘導の放送から避難誘導のエリアメール、意思決定者との連絡調整、対策本部設営、情報収集など要点を記したアクションカードを参考に実践的に取り組んだ。
 東日本大震災の映像を視聴、能登半島地震災害派遣で現地で支援活動にあたった職員から話を聞いたほか、昼食で備蓄食料の試食も行った。
 保健師の上平紗友美さん(32)は「実際やってみないとわからないので、今後も訓練を重ね、災害時に的確に行動できるようにしていきたい」と話した。
 町は今回の訓練を踏まえ、職員が少ない場合でも対応できるよう休日時の日直冊子にアクションカードを入れる予定。


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御坊市で特殊詐欺被害をテーマにした啓発イベント開催 〈2024年3月10日〉

2024年03月11日 08時30分00秒 | 記事


県警音楽隊コンサート

兄弟コンビ「すみたに」の漫才


 御坊市内自主防犯パトロール隊7団体が連携し、昨年9月に結成した市自主防犯連絡協議会(酒本和彦会長)が8日、市民文化会館で全国や県内で深刻化している特殊詐欺被害をテーマにした初の啓発イベントを開き、地域住民200人が来場。県警音楽隊コンサートや漫才、講演を通じ、詐欺の手口や被害に遭わないための対策を楽しく、分かりやすく学んだ。

 酒本会長は「昨年、全国の被害額は441億円。『私は大丈夫』『私はだまされない』と思っている人ほどだまされやすいとの統計もあります。被害に遭わないように気をつけてほしい」とあいさつ。来賓の三浦源吾市長、山本清司市議会議長も「特殊詐欺は許せない犯罪。いつどこで被害に遭うか分からない。今日学んだことをご近所や知り合いの皆さんにも伝えていただきたい」と呼びかけた。
 続いて県警音楽隊がコンサート。刑事ドラマ「相棒」のメインテーマ曲やビートルズメドレー、ディズニー映画アニメ「リトル・マーメイド」から「アンダー・ザ・シー」をはじめ、アンコール曲のアニメ「銀河鉄道999」など6曲を演奏し、24時間対応の警察相談電話「0120・508(これは)・878(わなや)」をPRした。
 和歌山市出身の兄弟お笑いコンビ「すみたに」は特殊詐欺被害をテーマにした漫才を行い、LINEを悪用した手口などを面白おかしく話しながら「悪いやつは上手に嘘をつく。お金に絡んだ話や儲け話は詐欺だと思い、誰かに相談して下さい」と呼びかけた。Tシャツなどオリジナルグッズの当たるじゃんけん大会もあり、盛り上がった。
 御坊警察署の田中睦浩・生活安全刑事課長は県内や御坊署管内の犯罪情勢を講演。令和5年の県内特殊詐欺被害認知件数は100件で被害総額は3億6031万円。被害額は前年から2倍以上に増え、手口は架空請求詐欺が最も多い64件。御坊署管内は4件1220万円。相談に来ても被害届を出さない人も結構いるといい、実態はもっと多い。今年に入り県内ですでに17件1億5300万円の被害があり、投資や副業の金融商品詐欺が増えている。
 啓発物資も配り、被害に遭わないために(1)留守番電話機能などの活用(2)電話やメールで相手が指定する電話番号に電話しない(3)知らない人からのメールに返信しない(4)あわてない、送金しないなど、ないない行動を心がける(5)きっぱりと断る――などを挙げ「不安、不審に感じたらすぐに相談を。一人で悩まないで」と呼びかけた。


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浜ノ瀬(美浜町)の日高港海岸離岸堤整備 消波ブロック4段積み上げへ 〈2024年3月9日〉

2024年03月09日 08時30分00秒 | 記事


海上据付を待つ消波ブロック
(浜ノ瀬の紀州日高漁協美浜町支所前)

第1期工事で据え付けられた
2段目の消波ブロックの上部が海面から顔を出している


 高波侵食が進み、台風時に背後地の人家に越波被害がもたらされるなど年々脅威が増している浜ノ瀬海岸の離岸堤整備工事は現在、2期目の海上工事に入っている。浜ノ瀬の浜から約300メートル沖、既存防波堤から北西約40メートルの海中に、延長200メートル、幅67メートルの離岸堤を整備するもの。海底から約4メートルの高さまで捨石と被覆石で基礎部を築き、被覆ブロックで覆った上から、1個60トンの消波ブロックを4段、海面上9メートルの高さまで積み上げる。

 平成30年度から調査測量に着手したこの事業には、令和5年度までに約25億円が投じられている。浜ノ瀬の紀州日高漁業協同組合美浜町支所前などで消波ブロックを製作。令和4年10月から翌年6月までの第1期海上工事で、南側から基礎部、被覆ブロックを整備し、消波ブロックを2段、北に向けて20メートルに渡って積み上げた。現在、2段目のブロックの上部が海面から少し顔を出しているのが、海岸から目視できる。
 令和5年10月から第2期海上工事に着手。今年6月までに、第1期工事で整備した部分を北に向けて延伸するかたちで、消波ブロック4段を積んだ堤約40メートルを整備する予定。地元浜ノ瀬地区の村岡茂区長は「近くの亀公園の掃除に行く際にちょくちょく見ていますが、(第1期海上工事が終わって)砂浜がやや広くなった気がして、工事の効果で侵食が防げているのかなあと感じます。区民はみな、一日も早い完成を強く願っています」と話している。
 第2期海上工事の施工業者は、消波ブロックが松勝=美浜町吉原、松本敏光代表=、松勝建設=同町吉原、松本勝代表=、(株)光修建設=同町田井、宮井寿明代表取締役=、(有)山本工務店=同町和田、山本浩司代表取締役。海上工事が(株)南洋開発=御坊市湯川町小松原、丸山浩生代表取締役=。


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西川史礁選手、侍ジャパン第2戦フル出場、完全試合達成に超美技で貢献

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「高専防災減災コンテスト」で和高専の谷口晃祥さん、片嶋将人さん最優秀賞


西川史礁選手、鮮烈の侍ジャパンデビュー 〈2024年3月8日〉

2024年03月08日 08時30分00秒 | 記事

 西川史礁が鮮烈の侍ジャパンデビューを飾った――。井端弘和監督率いる野球侍JAPANは6日、京セラドーム大阪で「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024日本対欧州代表」を戦い、大学生史上初の代表入りを果たした日高川町山野出身の青山学院3年、西川史礁選手=丹生中、龍谷大平安高出身=が初打席で初適時打を放つなど最高の侍デビューを果たした。

 紅林、山下(オリックス)のプロ選手2人に挟まれてヒーローインタビューのお立ち台に立った西川は「緊張しましたが、ベストパフォーマンスが出来た。WBCに出たいという思いが強いので、またプロに入ってからもジャパンに入れるように頑張っていきたいなと思います。今までに経験したことのない拍手を頂けて本当にうれしい」と語り、京セラドームの1塁内野席を埋め尽くしたファンの大声援に笑顔で応えた。
 5回1死1塁の代走で途中出場、昨年WBC世界一をけん引した近藤健介(ソフトバンク)の適時打で侍J初得点を記録すると、6回表には中堅手で後方の大飛球を背走しながら好捕した。走守で魅せた西川は自慢のバットでも期待に応える。「どんな球でも甘い球は初球から行こうと思っていた」という西川は、6回2死1、2塁の場面で侍初打席に立つと、オランダ出身の右腕が投じた初球のツーシームをフルスイングし、鋭い打球が3塁線を抜ける適時2塁打となった。8回2死1塁からの第2打席目も1ボールからの真っ直ぐを会心の当たりで三遊間を破って2打数2安打、ベンチの井端監督の侍史上初の大学生起用に一発回答した西川に満面の笑みと拍手を送った。
 昨年のWBC世界一メンバーのプロ選手にも見劣りしない活躍を見せた西川。代走からの出場に「今まで感じたことのない球場の雰囲気だった」と話したが、持ち前のフルスイングで打席でも最高の結果を残し、井端監督も「緊張があったと思うが、ファーストスイングから振れる。並の大学生ではないと思いましたね」と大絶賛。7日の試合は1番・中堅手での先発出場も予定されており、今後の活躍次第では今年11月の世界野球プレミア12、2026年のWBC、28年のロス五輪出場へと夢は大きく広がる。

血縁の王者入田も感激
父・凌滋さん「夢のよう」
 1塁側内野席には、父・凌滋さん(西川組代表)、母・マリさん、祖母・美智子さん、兄で元青学主将の藍畝さん、姉のひかるさんらも勇姿を見守った。凌滋さんは「侍Jに選んで頂けるだけでもすごいのに、最高の形で活躍してくれて本当に夢のようです。お立ち台にも立てて、感謝の気持しかない」と話した。凌滋さんと母が従兄弟という血縁関係にあるキックボクシング・ヘビー級王者でテレビ観戦した入田和樹選手も「本当に見事だった。史礁はこれから日本球界、メジャーも視野に入れて活躍してくれるはず」と喜んだ。


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御坊市長選に現職の三浦源吾市長が出馬表明 〈2024年3月7日〉

2024年03月07日 08時30分00秒 | 記事


議会で再選出馬を表明する三浦市長


 5月19日告示、26日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)に向け、現職の三浦源吾市長(64)=島=が、6日に行った3月定例議会一般質問で「市政運営の任を再びお任せいただけるなら、さらなる努力を重ねていきたい」と再選出馬を表明した。三浦市長には16団体から出馬要請が出されており、今のところ対抗馬の動きはなく、4年前に続いての無投票当選が濃厚。

 一般質問トップバッターの向井孝行議員が、新庁舎建設事業、防災対策、観光誘客・関係人口創出、財政健全化、コロナ禍での市民生活や地域経済の下支えなど三浦市政の実績を紹介しながら「今後も市政を担う舵取り役に三浦市長ほどの適任者は、ほかにいないと断言します」と述べ、再選への意思を聞いた。
 三浦市長は「身に余るお言葉をいただき光栄です。就任以来、使命感、責任感、正義感を常に忘れず、職員の皆さんと一緒に施策、事業の着実な遂行に努めてきた」と1期目を振り返り、人口減対策など課題を挙げた上で「新年度は市制施行70周年の節目の年。テーマは『笑顔』。1期目の私の仕事を市民の皆さまに評価していただき、市政運営の任を再びお任せいただけるのであれば『健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくり』『生まれて住んでよかったまち、誰もが住みたいまち』をめざし、課題や困難に取り組み、市民の皆さまのご期待に応えられるよう、そして笑顔になっていただけるよう、さらなる努力を重ねたい」と再選出馬を表明した。
 三浦市長は、元県職で日高振興局長等を歴任。保守分裂選挙となった8年前の市長選で7選を果たした柏木征夫・前市長の引退を受けた4年前の市長選で「オール御坊」「保守一本化」を象徴する候補者として立候補し、無投票で初当選を飾った。

給食費無償化「前向きに」
県補助事業に乗る意向示す
 県が10月から小中学校給食費無償化を実施する市町村に対して一部(上限2分の1)を補助するのを受け、松本隆史議員が無償化導入を要望した。
 三浦市長は「県が国に先駆けて無償化の支援策を打ち出した。今後、事業の詳細が判明次第、適切な対応を前向きに検討したい」と述べ、県の補助事業に乗る意向を初めて示した。
 小中学校(大成中含む)の無償化に必要な年間予算は7500万円。県事業は半年間のため、市の負担は1762万5000円だが、年間となれば3525万円必要。これに県補助対象外の幼保を含めれば約6000万円かかるため、7年度以降の対応は不確定。


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印南町が区長会長務め町行政推進に尽力した寺前剛さんに感謝状


「キュウソネコカミ」市制施行70周年記念スペシャルサポーター委託式・6月8日に初の地元凱旋ライブ 〈2024年3月6日〉

2024年03月06日 08時30分00秒 | 記事


スペシャルサポーターのキュウソネコカミ=写真右から
オカザワさん、ヨコタさん、三浦市長、ヤマサキさん、ソゴウさん


 御坊市は5日、市制施行70周年記念で同市出身のヤマサキセイヤさん(36)がボーカル・ギターを担当する5人編成のロックバンド「キュウソネコカミ」を市制施行70周年記念スペシャルサポーターに委嘱した。期間は来年3月末まで。記念事業で6月8日に初の地元凱旋ライブを行うヤマサキさんは「最高の一日にしたい」と笑顔で話した。

 キュウソネコカミはヤマサキさん、オカザワカズマさん(兵庫県出身)カワクボタクロウさん(静岡県出身)ヨコタシンノスケさん(大阪府出身)ソゴウタイスケさん(愛媛県出身)の5人編成。平成21年に結成、26年にビクターからメジャーデビュー。昨年2月に和歌山県警「特殊詐欺被害防止」広報大使に就任。同3月にニューアルバム「私飽きぬ私」をリリース。
 今年メジャーデビュー10周年を迎えるキュウソネコカミは20歳代、30歳代を中心に絶大な支持があり、その発信力の大きさ生かし、SNSで御坊の魅力など情報を発信したり、市との連携事業を行ってもらおうと、スペシャルサポーターに委嘱。委嘱式には、活動休止中のカワクボさんを除く4人が出席し、三浦源吾市長が一人ずつに委嘱状を渡した。
 ヤマサキさんは「スペシャルサポーターに選んでいただき、ありがとうございました。御坊でのライブを盛り上げるため、全国各地から御坊に呼べるようにしっかりPRし、当日は最高に一日にしたい」と意気込んだ。ヤマサキさんの父親と同級生で親交のある三浦市長は「よく来て下さいました。感激しています。御坊市のPRをよろしくお願いします」と歓待した。
 キュウソネコカミのTシャツを着てメンバーと記念撮影した三浦市長は「来年3月末と言わず、ずっと御坊市のサポーター、ふるさと大使をやって下さい」と話すと、ヤマサキさんらメンバーは「光栄です。やらせていただけるなら」と笑顔で応じる場面も。歓談したあと、ライブ会場の市民文化会館を視察し、紀州鉄道に乗車するなど市内ツアーも楽しんだ。
 凱旋ライブは「キュウソネコカミONEMANLIVEinGoboCity‼ヤマサキセイヤ地元凱旋・成人式ぶりの御坊市民文化会館」と銘打ち6月8日に市民文化会館大ホールで開催。市内の若い世代にふるさと御坊の良さを再認識してもらう機会にしようと、市民優先チケットを先行抽選販売する。


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