新設美山小に引き継がれる川原河小の校歌をうたう最後の卒業生
日高川町が進める学校再編で、4月から3校の小学校が1つに統合される日高川町美山地区の川原河、笠松、寒川第一3小学校で19日、最後の卒業式が挙行され、3校あわせて8人が6年間の思い出と各校の約150年の歴史を胸に学び舎を巣立った。新設の「美山小」は、川原河小の施設を活用し「美山小」として歩みだす。
川原河小学校では、卒業を迎えた池本愛紘さん、太田凰介君、川合涼矢君、児玉侑己さんの4人に高垣利加校長が卒業証書を手渡し、「皆さんは145年の伝統ある川原河小の最後の卒業生です。3月で閉校となる本校は4月から美山小に生まれ変わる。皆さんからのバトンは、在校生と美山小の新たな仲間が仲良く笑顔になったり、楽しい学校に導いてくれるでしょう」と話し「中学校に進んでも学んだことを大切に、未来に夢を抱き、夢に向かって努力を惜しまず学び続けてください。川原河小の卒業生であることを誇りを持って、さらに活躍することを祈っています」とエールを送った。
別れの言葉は、在校生が運動会や学習発表会、フォレスト祭などの思い出を振り返って感謝を伝えたあと「ありがとうの花」を贈った。卒業生は「同級生は4人しかいませんが、在校生の皆さんがいつも近くにいてくれました。一緒に楽しんだ時間は忘れません。4月から新しい美山小でいつまでの笑顔あふれる学校を作ってください。私達は思い出を大切に協力し、夢に向かって進んでいきます」と感謝と決意を伝えた。
最後に全員で「蛍の光」を斉唱し、卒業生が在校生が作ったアーチをくぐり、学び舎を後にした。
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