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印南町がアクションカードを使った災害発生時の初期行動訓練 〈2024年3月12日〉

2024年03月12日 08時30分00秒 | 記事


無線室で放送を行う


 印南町は東日本大震災から13年目を迎えた11日、アクションカードを使った災害発生時の初期行動訓練などを行った。同町は毎年、東日本大震災の教訓を踏まえ「あの日を忘れない 安全・安心な町づくりをめざして」として訓練などに取り組んでおり、今年も入庁3年目までの職員10人が訓練に取り組んだほか、地震発生時間の午後2時46分には町内放送を合図に黙とうし、災害時に「犠牲者を一人も出さない、出させない」との思いを新たにした。

 アクションカードは、災害発生直後、参集から対策本部立ち上げなど具体的に何を行えばよいかを示した災害対応初動マニュアル。町は地震発生と津波発生時の初期行動を示したカードを作成。大津波警報・津波警報発令の避難誘導の放送から避難誘導のエリアメール、意思決定者との連絡調整、対策本部設営、情報収集など要点を記したアクションカードを参考に実践的に取り組んだ。
 東日本大震災の映像を視聴、能登半島地震災害派遣で現地で支援活動にあたった職員から話を聞いたほか、昼食で備蓄食料の試食も行った。
 保健師の上平紗友美さん(32)は「実際やってみないとわからないので、今後も訓練を重ね、災害時に的確に行動できるようにしていきたい」と話した。
 町は今回の訓練を踏まえ、職員が少ない場合でも対応できるよう休日時の日直冊子にアクションカードを入れる予定。


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