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御坊市で特殊詐欺被害をテーマにした啓発イベント開催 〈2024年3月10日〉

2024年03月11日 08時30分00秒 | 記事


県警音楽隊コンサート

兄弟コンビ「すみたに」の漫才


 御坊市内自主防犯パトロール隊7団体が連携し、昨年9月に結成した市自主防犯連絡協議会(酒本和彦会長)が8日、市民文化会館で全国や県内で深刻化している特殊詐欺被害をテーマにした初の啓発イベントを開き、地域住民200人が来場。県警音楽隊コンサートや漫才、講演を通じ、詐欺の手口や被害に遭わないための対策を楽しく、分かりやすく学んだ。

 酒本会長は「昨年、全国の被害額は441億円。『私は大丈夫』『私はだまされない』と思っている人ほどだまされやすいとの統計もあります。被害に遭わないように気をつけてほしい」とあいさつ。来賓の三浦源吾市長、山本清司市議会議長も「特殊詐欺は許せない犯罪。いつどこで被害に遭うか分からない。今日学んだことをご近所や知り合いの皆さんにも伝えていただきたい」と呼びかけた。
 続いて県警音楽隊がコンサート。刑事ドラマ「相棒」のメインテーマ曲やビートルズメドレー、ディズニー映画アニメ「リトル・マーメイド」から「アンダー・ザ・シー」をはじめ、アンコール曲のアニメ「銀河鉄道999」など6曲を演奏し、24時間対応の警察相談電話「0120・508(これは)・878(わなや)」をPRした。
 和歌山市出身の兄弟お笑いコンビ「すみたに」は特殊詐欺被害をテーマにした漫才を行い、LINEを悪用した手口などを面白おかしく話しながら「悪いやつは上手に嘘をつく。お金に絡んだ話や儲け話は詐欺だと思い、誰かに相談して下さい」と呼びかけた。Tシャツなどオリジナルグッズの当たるじゃんけん大会もあり、盛り上がった。
 御坊警察署の田中睦浩・生活安全刑事課長は県内や御坊署管内の犯罪情勢を講演。令和5年の県内特殊詐欺被害認知件数は100件で被害総額は3億6031万円。被害額は前年から2倍以上に増え、手口は架空請求詐欺が最も多い64件。御坊署管内は4件1220万円。相談に来ても被害届を出さない人も結構いるといい、実態はもっと多い。今年に入り県内ですでに17件1億5300万円の被害があり、投資や副業の金融商品詐欺が増えている。
 啓発物資も配り、被害に遭わないために(1)留守番電話機能などの活用(2)電話やメールで相手が指定する電話番号に電話しない(3)知らない人からのメールに返信しない(4)あわてない、送金しないなど、ないない行動を心がける(5)きっぱりと断る――などを挙げ「不安、不審に感じたらすぐに相談を。一人で悩まないで」と呼びかけた。


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