椅子に座りながらできる簡単な運動を体験
社会福祉法人博愛会=御坊市名田町野島=主催の「体力と防災・介護講習会」は3日、博愛園デイサービスセンター春日で開き、地域住民ら約60人が参加。大規模災害時に「ベッドから玄関先」「玄関先から避難所まで」を合言葉に「避難をあきらめない体力づくり」をめざそうと、フレイル(要介護一歩手前の状態)予防、自宅でできる簡単な運動を学んだ。
市や自主防災組織連絡協議会は「ベッドから玄関先まで」を合言葉に大規模災害時に玄関先まで移動できる体力づくりをめざそうと御坊版オリジナル体操「ステキ体操GO!GO!GOBO」の普及に努めており、博愛会も「ベッドから玄関先」「玄関先から避難所まで」を合言葉に「フレイル予防でみんなが助かる楽しい体力づくり」の講習会を開いた。
講師の理学療法士の坂本浩杜さん、管理栄養士の古久保智子さんがスライドを使って講義。フレイルは加齢によって心身が衰え、社会とのつながりが減少した状態を言い、後期高齢者(75歳以上)で増加傾向にあり、予防するには栄養(バランスの良い食生活)運動(無理のない範囲で継続)社会参加(外出、人との交流)が重要なキーワード。
バランスの良い食生活を続けるためには噛む・飲み込む機能を低下させないことも重要とし(1)歯と歯ぐきのケア(2)かかりつけ歯科医を持つ(3)口や舌を使う(4)噛みごたえのある食品を献立に入れるなどの予防策や自宅でできる簡単なトレーニングを紹介した。
運動では(1)ウオーキングや水泳、水中歩行などの有酸素運動(2)筋力トレーニング(3)ストレッチング(4)転倒防止や歩行速度を高めるためのバランス練習を勧め、椅子に座りながら簡単にできる運動を紹介。「いつどのタイミングで起きるかわからない災害に対し、フレイル予防で避難をあきらめない体力づくりをめざしましょう」と呼びかけた。
春日デイサービスセンターと日高博愛園しおやは市と「災害時における一時避難場所、福祉避難所に関する協定」を結んでいる。春日は2階建ての屋上(高さ約8メートル、床面積180平方メートル)が一時避難場所になっており、地域住民約360人が避難できる。実際に参加者が外階段を使って屋上まで上がり、避難経路を確認。介護施設のテクノロジーや介護ロボット、介護の仕事も紹介した。
介護講習会は市介護福祉課・防災対策課、御坊日高介護人材確保推進プロジェクトチームが協力。2回目は17日午後1時から日高博愛園しおやで開く。参加無料。申し込み、問い合わせは博愛会(電話29・3181)へ。
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