海上据付を待つ消波ブロック
(浜ノ瀬の紀州日高漁協美浜町支所前)
第1期工事で据え付けられた
2段目の消波ブロックの上部が海面から顔を出している
高波侵食が進み、台風時に背後地の人家に越波被害がもたらされるなど年々脅威が増している浜ノ瀬海岸の離岸堤整備工事は現在、2期目の海上工事に入っている。浜ノ瀬の浜から約300メートル沖、既存防波堤から北西約40メートルの海中に、延長200メートル、幅67メートルの離岸堤を整備するもの。海底から約4メートルの高さまで捨石と被覆石で基礎部を築き、被覆ブロックで覆った上から、1個60トンの消波ブロックを4段、海面上9メートルの高さまで積み上げる。
平成30年度から調査測量に着手したこの事業には、令和5年度までに約25億円が投じられている。浜ノ瀬の紀州日高漁業協同組合美浜町支所前などで消波ブロックを製作。令和4年10月から翌年6月までの第1期海上工事で、南側から基礎部、被覆ブロックを整備し、消波ブロックを2段、北に向けて20メートルに渡って積み上げた。現在、2段目のブロックの上部が海面から少し顔を出しているのが、海岸から目視できる。
令和5年10月から第2期海上工事に着手。今年6月までに、第1期工事で整備した部分を北に向けて延伸するかたちで、消波ブロック4段を積んだ堤約40メートルを整備する予定。地元浜ノ瀬地区の村岡茂区長は「近くの亀公園の掃除に行く際にちょくちょく見ていますが、(第1期海上工事が終わって)砂浜がやや広くなった気がして、工事の効果で侵食が防げているのかなあと感じます。区民はみな、一日も早い完成を強く願っています」と話している。
第2期海上工事の施工業者は、消波ブロックが松勝=美浜町吉原、松本敏光代表=、松勝建設=同町吉原、松本勝代表=、(株)光修建設=同町田井、宮井寿明代表取締役=、(有)山本工務店=同町和田、山本浩司代表取締役。海上工事が(株)南洋開発=御坊市湯川町小松原、丸山浩生代表取締役=。
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