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日高港塩屋緑地「Sioトープ」を「恋(鯉)人の聖地」定着化へ始動 〈2024年3月3日〉

2024年03月04日 08時30分00秒 | 記事


色とりどりの錦鯉が泳ぐSioトープ

ハートマークの鯉をイメージキャラクターに


 御坊市と市観光協会は、200匹の色とりどりの錦鯉が泳ぎ、人気を集めている日高港塩屋緑地「Sioトープ」を「恋(鯉)人の聖地」として本格的に売り出すための仕掛けづくりを進めている。「鯉まつり」や鯉のエサを入れたガチャガチャ、舞妃蓮の分根に加え、新たにハートマークのある鯉をイメージキャラクターにして名前を公募したり、恋(鯉)みくじなどを行いながら新名所として知名度アップ、定着化をめざす。

 Sioトープの親水池は延長約100メートル、幅は最大15メートルあり、自然石を使った護岸や砂浜、木橋などを整備。令和3年6月から同協会員や市職員らが自費で購入した鯉を放流したり、市内外の有志から提供された鯉200匹が元気に泳ぎ回り、今では二世も多数いる。休日は家族連れらが訪れる人気スポットとなっており「鯉」と「恋」をかけた新たな観光名所「恋(鯉)人の聖地」として売り出していく。
 令和4年から始めた鯉まつり(ゴールデンウイークから5月末まで)では、親水池の2カ所に鯉のぼりを掲げ、4つの東屋や大小2つの橋、ゲゲゲの鬼太郎など妖怪像、浮島等をイルミネーションで飾り、インスタ映えスポットとして若者や家族連れの人気を集めており、今年はハート型のイルミネーションを増やし、デートスポットとしてアピールする。
 新たな取り組みとしてハートマークがある体長約50センチの丹頂紅白の鯉の名前を公募する。普通は日の丸模様のため、ハートマークは珍しいということで、この鯉のイラストをつくり、聖地のイメージキャラクターとして売り出す。ほかにも「ガチャガチャ」を使った恋(鯉)みくじも始め、カプセルに入れた「ラッキー鯉」が当たれば恋愛が成就するといった仕掛けづくりを考えている。
 「ハス博士」として知られる故・阪本祐二氏=元日高高校教諭=の長男で舞妃蓮保存会長や塩屋文化協会副会長を務める尚生氏=北塩屋=の協力で令和元年から続けている「舞妃蓮」などハスの分根も今年は種類や数を増やす予定。市商工振興課は「今後もさまざまなアイデア、仕掛けを考えながら『恋(鯉)人の聖地』としてPRし、定着化をめざしたい」としている。

開始10カ月で収益47万円
ガチャガチャ「鯉のエサ」
 昨年5月から公衆トイレそばの東屋に鯉用のエサを入れたガチャガチャ2台を設置し、1個100円で販売。子供連れやカップルらに人気を集めており、2月末現在で総額47万8800円の収益があった。収益金はエサの購入費や池の整備に充てている。
 エサの量を減らす冬場を除き、エサは月約10キロ使用し、多い月で7万円以上の収益があった。エサを入れたカプセル(直径6センチ)には「みーやちゃん」グッズ(ぬいぐるみ、うちわ、シール、クリアファイル)の当たり券を入れ、当選者にプレゼントしているのも人気のひとつ。


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