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前職・中村氏(自民)出馬表明 〈2022年6月18日〉

2022年06月18日 08時30分00秒 | 記事


出馬表明する中村氏と、同席した妻・久美子さん


 来年4月29日の任期満了に伴う県議選御坊市選挙区(定数1)に、平成31年の前回選挙で惜敗した自民党前職、中村裕一氏(62)=熊野、当選8回=が17日、市役所記者室で会見を行い、正式に出馬表明した。「新人のつもりでゼロから出発し、もう一度市民の皆様のお役に立ちたい。『変わった』と言っていただけるよう頑張ります」と決意を述べた。選挙戦は共産党現職で再選をめざす楠本文郎氏(67)=塩屋町南塩屋、当選1回=のほか、現職御坊市議=保守系無所属=が立候補する意向を固めており、三つどもえが濃厚だ。

 中村氏は、わずか247票差で惜敗した前回選挙について「私に徳がなく、応援していただいた皆様に申し訳ない気持ちでいっぱい」と述べた上で「落選は本当につらかったが、落選して初めて見えてくるもの、分かるものがあった。無投票が続いた中で、おごり、高ぶりがあったのかもしれない。市民に寄り添って話を聞く姿勢が足りなかった、市民に語りかけ、説明する機会が足りなかったと大いに反省している」との思いを口にした。
 前回、全国一人区で共産党候補が勝利したのは御坊市だけだったことには「市民からレッドカードを突きつけられたと思っている」と述べる一方で「(投票総数の)半分近い方に応援していただき、落選後も大勢の皆様から『もう一度、頑張れ』と物心両面で力強い励ましの声をいただきながら今日まで政治活動を続けてきた。もう一度、市民の皆様のお役に立ちたい、お役に立たせていただきたいと思い、立候補を決意した」と述べた。
 3年間、県政を見続けてきた中で「コロナ禍で市民の皆様の暮らしや仕事が大変苦しい状況に置かれているが、県や国への要望、政策実現が滞っているように見える」と現職への対抗心を見せながら「市長や市議会議員の皆様と意見交換できる機会を増やし、御坊市発展のため一緒に働けるよう努力したい。新人のつもりでゼロから出発し『中村裕一は変わった』と言っていただけるよう全力で頑張る」と雪辱を期した。
 選挙戦に向けては前回、投票に行かなかった人らへの働きかけに力を入れながら一票一票積み重ね、支援の輪を広げたい考え。政策面では(1)コロナから市民を守る(2)西川水門と日高川しゅんせつ、堤防強化(3)高齢者や障害者など弱い立場の人を守る(4)子育て支援と教育費負担軽減(5)農漁業や中小・個人事業主の応援(6)地域医療の充実などを挙げている。
 令和元年5月から今年3月末まで私立和歌山南陵高校=日高川町=の副校長を務めたことに関し「インターンシップ、通信制、施設利用など生徒のために仕事はしていたし、理事長にも言うべきこと、意見は言ってきたが、経営に携わっておらず、何の権限もなかった。生徒や教職員の皆さんは本当によく頑張っている。生徒のためにも一日も早く事業継承してほしい」と話した。


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