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日高川町のバイオセンター中津がゴンパチの優良苗を販売 〈2021年5月19日〉

2021年05月19日 08時30分00秒 | 記事


バイオセンター中津が増産したイタドリの優良苗「東牟婁3」


 「ごんちゃん漬け」と呼ばれる日高川町美山地区特産品の原材料となるゴンパチ(イタドリ)の優良種を量産した同町高津尾のバイオセンター中津が、苗販売の電話予約を20日から始める。同優良種は、栽培方法を確立した県林業試験場(上富田町)が、県内から集めた品種の中から見つけ名付けられた「東牟婁3」。バイオセンターが量産に成功し、昨年から販売を始めると、予想を上回る注文が入り、キャンセル待ちの状態となるなど用意した3500株が同町はじめ県下各地の栽培者に販売された。

 元々、ゴンパチは日高地方の山間部にも多く自生していたが激減。そんな中、休耕地などを利用した山間地域の新たな栽培品目として脚光を浴びている。栽培方法を研究した県林業試験場は、県内から集めたイタドリの中から太くて収量が多く、皮むきなどの加工に適した優良品種を選抜。同試験場が組織培養で増やした約20株をもとにバイオセンター中津が昨年、約4000株の増殖に成功した。
 初めて栽培者に販売提供した昨年は、植栽に適した梅雨時期に合わせ6月1日から1苗50円で3500株を販売したところ、予約初日から同町はじめ白浜町や田辺市の西牟婁地方や橋本市など県下各地の栽培団体や個人から注文が相次ぎ、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりで3500株が完売した。
 「ごんちゃん漬け」を生んだ美山地区では、地元生研グループが若芽を使ったジャムペースト、ドレッシング、健康茶などの新商品を生みだし、町内の産品販売所で「美山の贅(ぜい)シリーズ」として販売するなど盛ん。同センターの小早川勇さんは「地域の遊休農地解消の対策にお役に立てればうれしい」と話す。
 今季もバイオセンターでは、プラグトレイ(72穴)を活用して苗を育てており、1トレー単位で販売。1トレー3000円(60株補償・税込み)で、10苗など少量の販売は受け付けていない。イタドリの植栽に適した梅雨入りに合わせ20日から予約の受付を開始し、6月1日から30日まで1苗50円で同センターで受け渡す。予約と購入の問い合わせはバイオセンター中津(電話54・0095)へ。


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印南町 消波ブロックの据え置き作業始まる 切目海岸の越波対策で4千個積み増し 〈2021年5月18日〉

2021年05月18日 08時30分00秒 | 記事


越波対策で消波ブロックの据え置き作業が始まる


 印南町が、同町西ノ地地内で進めている切目海岸の越波対策で消波ブロック(テトラポット)を積み増しする切目漁港海岸高潮対策事業は、今年度から消波ブロックの据え置き作業が本格的に始まった。同事業は令和元年度から着手、5トンの消波ブロック4000個を防潮堤側の延長340メートルに積み増しする計画で、来年度中の工事完了をめざす。

 現場では、すでに2トンの消波ブロック数千個を設置するなど高波対策を施しているが、大型の台風が上陸するたびに高波で砂利が打ち上げる被害が出て国道が通行止めとなったことや、海岸付近の家屋に避難勧告が出されたこともあり、追加対策で国道42号の新切目橋付近から川崎モータース付近までの約300メートルの防波堤を1メートルかさ上げ、さらにその上に亜鉛メッキ鉄製の高さ2メートルの越波防止柵を設けたが、平成30年の台風で越波防止柵が12メートルにわたり破損したことから、さらなる対策が必要と消波ブロックを積み増しすることにした。
 従来の2倍以上となる5トンの消波ブロック4000個を作り、延長340メートルで積み増しする計画。昨年度までに約1億5000万円をかけて1538個の消波ブロックを作った。現場に据え置く作業は昨年度末から着手、今年度から本格的に始まり、1538個の消波ブロックを延長120メートルに積み増しする。
 今年度は、据え置き作業を進めるほか、残る消波ブロック約2500個の製作を行う。事業費は概算で5億5000円を見込んでいる。事業の完了は来年度中の予定だが、町は「できるだけ早い時期に完了させたい」としている。
 昨年度までの消波ブロックの施工は、竹中建設(株)=同町西ノ地、竹中勝代表=、田之上組=山口、田之上欣睦代表=、(有)新紀建設=同町古井、竹村寧倶代表=、(有)山本建設=同町樮川、山本修司代表=が請け負った。据え置き作業は竹中建設(株)が3812万2700円で請け負っている。


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日高地域 相談窓口(消費生活)被害防止・軽減に成果 開設4年間で救済金1千274万円 〈2021年5月16日〉

2021年05月16日 08時30分00秒 | 記事


気軽に相談を(写真は市役所1階の相談窓口)


 管内7市町が共同で平成29年7月から始めた「日高地域消費生活相談窓口」の令和2年度実績がまとまった。相談件数は173件で60歳以上が全体の約4割を占め、迷惑メールやコロナ関係の相談が多かった。相談員が業者との斡旋や交渉を積極的に行うことで、支払った金額の全額または一部が返金されたり、解約(クーリングオフ)で被害を未然に防いだ救済金は404万円あった。開設後4年間の救済金総額は1274万円に上り、被害防止・軽減に成果を上げている。

 全国的に振り込め詐欺など悪質商法は多種多様化、その手口も巧妙化し、被害が後を絶たないことから日高地方で相談窓口を一本化し、住民からの相談に適切に対応できるように御坊市役所1階に相談窓口を常設し、市が会計年度任用職員として2人を雇用。1人は市役所に常駐、もう1人は6町を巡回相談。毎週金曜日は消費者サポートネット和歌山から国家資格を持つ消費生活相談員が派遣され、相談にあたっている。
 令和2年度の相談件数は173件(男57、女99、無回答・不明17)で前年度比15件減。御坊市が85件、6町合計が82件、他市町・住所無回答が6件。60歳以上が68件で全体の39%。50歳代30件、40歳代31件、30歳代18件、20歳代4件。相談方法は電話は120件、来訪53件(うち巡回4件)。
 相談内容は迷惑メールや出会い系サイトなど運輸・通信が26件と最も多く、次いでコロナ関係のマスクや消毒スプレーなど保健衛生品が20件、各種サプリメントの食料品が19件など。「注文していないマスクや除菌シートなどが届いた」「お試し価格で注文したら定期購入になっていた」「パソコンに警告が出て電話したら電子マネーでソフトを購入させられた」「飲料の詰め合わせが届いたが、送り主は不明」などの事例があった。
 市町の担当職員では対応できなかった業者との斡旋や交渉も積極的に行っており、支払った分の全額、または一部が返金されたり、契約したものの解約して支払わずに済んだなど救済金は404万3377円。主な事例として出会い系サイトで約93万円、訪問販売3件で約200万円、投資でのもうけ話で50万円があった。平成29年度約11万円、30年度518万4023円、令和元年度340万3225円とあわせた開設後4年間の救済金総額は1274万625円に上り、被害防止・軽減に大きな成果を上げている。
 各町への巡回相談では相談が少なく、令和元年度から各町月2回行っていた巡回を1回とし、減らした1回は巡回相談の認知度向上と消費者ホットライン「188」のPRも兼ねた啓発講座に切り替えた。元年度は27回で553人、2年度は24回で326人が参加した。相談員がギター演奏を交えながら楽しく、分かりやすい話をすることで「おもしろい」と好評。サロンからの依頼も多く、3年度も継続している。
 市商工振興課は「被害を未然に防ぐため、啓発、相談に一層力を入れたい。一人で悩まず、気軽に相談してください」としている。市の相談窓口は電話52・5288。


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高校新卒者(2年度)の就職内定率98% 3年度から複数社応募が可能 〈2021年5月15日〉

2021年05月15日 08時30分00秒 | 記事


県内新規高卒者の求人倍率・就職内定率の推移(和歌山労働局の資料より)


 和歌山労働局が、令和2年度高校新卒者のハローワーク求人にかかる求人・求職状況(3月末現在)を発表した。昨年度は新型コロナの影響で就職活動が1カ月後ろ倒しとなり10月16日からスタート。就職内定率は98・9%で前年同期に比べ0・5下回った。今年度からは、選考開始日から複数社に応募できる制度を導入し、コロナ禍にある高校生の就職を支援していく。

 県教委や県内の企業・団体などでつくる就職問題検討会議が、県内高校生の就職の選択肢を広げようと、9月の選考開始日から複数社に応募できる制度の導入を決めた。
 これまで、9月は「1人1社」の応募で併願できず、10月以降に複数の企業へ応募・推薦を可能としていたが、今年度からルールを改める。複数社応募の採用は全国では秋田、沖縄に続き3県目、近畿では初めて。複数応募できるのは県内企業で、求人側の企業が認めている場合に限るなど条件付き。
 1人1社制を見直し選考開始日から複数社への応募を認めることで、高校生は就職の選択肢が増え希望の会社に就職できる、企業側は求める人材を確保できるなどが利点だという。
 労働局発表の高卒者求人・求職状況によると、2年度は高校生に対する求人数は2781人で前年同期(3339人)に比べ16・7%減。求職者数は1335人(うち県内就職希望者1056人)で前年同期(1719人)に比べ22・3%減。求人倍率は2・08倍で前年同期の1・94倍を0・14上回り、3月末現在の求人倍率としては過去10年間で最高値だった。
 御坊職安管内では、6校(支援学校、分校、定時制含む)に対し102人の求人があり、職安を通じて就職活動した73人全員が就職し、内定率は100%(3月末現在)。

新規学卒者求人説明会

27日 中紀職訓センター

 来春卒業予定の高校生らを対象とした求人受け付けが6月1日から始まるのに伴い、御坊公共職業安定所が、27日午後1時30分から中紀職業訓練センター=日高町荊木=で「新規学校卒業者求人説明会及び公正採用選考人権啓発推進員研修会」を開く。
 コロナの影響で昨年は開催できず2年ぶりの実施。企業の人事担当者らに、新たに導入される複数応募制、新規学卒予定者の募集手続き、公正な採用選考について説明する。
 コロナ感染拡大防止のため、参加は1社1人、マスク着用の協力を呼びかけている。参加受け付けは21日まで。問い合わせはハローワーク御坊(電話22・3527)へ。


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道成寺 銀座歌舞伎座に釣鐘バルーン 二代目里帰りで連動プロモーション 〈2021年5月14日〉

2021年05月14日 08時30分00秒 | 記事


東京歌舞伎座の木挽町広場に登場した釣り鐘バルーン


 日高川町鐘巻、道成寺本堂(重要文化財)を1357年に新築し、二代目の釣り鐘を寄進した豪族、逸見万寿丸(1321~1378)の生誕七百年を迎える今秋、国民文化祭の事業で京都の妙満寺から二代目釣り鐘が道成寺に里帰りし、生誕祭も行われる。それを前に、来年1月上映予定の松竹シネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」などのPRを兼ねた連動プロモーションとして、東京銀座の歌舞伎座小挽町広場に高さ約3メートルの巨大釣り鐘バルーンが12日から登場した。

 日高川町では、今秋に開催する第36回国民文化祭・わかやま21の地域文化発信事業で「道成寺釣り鐘里がえり事業」を実施。平成16年以来17年ぶりの二代目釣り鐘里帰りと、釣り鐘を再鋳した逸見万寿丸の生誕700年に合わせ、その功績を伝えようと、命日の昨年12月22日に民間有志が万寿会(湯川宗一会長)を発足させ、生誕七百年祭を開催する。
 一方、東京銀座の歌舞伎座では12日から6月6日まで歌舞伎巡業公演地第5弾関西地方物産展を開催。同期間中に道成寺の二代目釣り鐘お里帰りと生誕700年祭をプロモーションし、歌舞伎の演目として名高い道成寺物の展示、来年1月上映予定の松竹シネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」などをPRしようと釣り鐘を模した釣り鐘バルーンを特別に設置した。バルーンは高さ約3メートル×直径1・8メートル、釣り鐘の緑色を基調にし、「鐘供養」「万寿丸」と記されている。
 道成寺の初代釣り鐘は、安珍・清姫伝説で焼き払ったと伝えられ、二代目の釣り鐘は約400年後の1359年、土生八幡神社に釣り鐘(兄弟鐘)を寄進した「万寿丸」が道成寺にも寄進。盛大な鐘供養の場に白拍子が現れ、釣り鐘が落下して白拍子が日高川に姿を消した物語が伝わった。二代目の鐘に安珍と清姫の恨みがこもって音が悪く、近隣に悪疫が流行したため竹林に埋められたと言われ、その後、秀吉の紀州・根来攻めで大将の千石権兵衛が戦利品として京都に運ばれ、妙満寺にたどり着いた。
 国民文化祭の一環で二代目釣り鐘が10月24日から11月18日まで一般公開されるほか、道成寺では万寿丸が作ったと伝わる33年に一度しか開帳しない北面秘仏の千手観音像が中開帳として9月20日から11月28日まで16年ぶりに一般公開される。


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日高川町長選 久留米氏が連続無投票再選 〈2021年5月13日〉

2021年05月13日 08時30分00秒 | 記事


妻・久美子さんとともに再選を喜ぶ久留米啓史氏


 任期満了(5月28日)に伴う日高川町長選挙は11日に告示し、午後5時の立候補届け出締め切りまでに現職、久留米啓史氏(65)=江川・無所属=のほかに立候補者はなく、久留米氏の連続無投票再選が決まった。久留米氏は支援に感謝するとともに、1期目と同様に、人口維持の推進、住民に優しい行政、産業振興、防災対策、行財政改革を進め健全な財政運営を図る-の5つを強く押し進めると決意を述べた。

 1日だけの選挙戦を終えて選挙事務所に到着した久留米氏を、中村一人・日高振興局長はじめ管内7市町の首長、地元選出の県議や国会議員秘書、周辺市町議会議員など約50人の来賓と支持者約50人が拍手で迎えた。午後5時の締め切りで無投票当選が決まったことが伝わると、「おめでとう!良かった」の声が聞かれたが、新型コロナ感染症拡大防止に配慮して万歳や花束贈呈、来賓の祝辞もなく妻・久美子さん(64)らとともに乾杯だけで静かに当選を祝った。
 三村康雄後援会長が「皆さんのおかげで無事当選することが出来た。これから4年間、町のために身を粉にして頑張ってくれると思う」と話し、久留米氏も「皆様のお陰で2期目への第一歩を頂けた。言葉にならないが、本当に町民の皆様に感謝したい」と感謝した。
 1日だけの選挙戦を振り返って久留米氏は「町内を一巡して、町はとても広いと再認識した。この広い中に1万人が暮らし、その広さ故に、川辺、中津、美山では全く状況が違う。全ての人に共通する課題は人口をいかに維持するか。そのためには人口維持の推進、住民に優しい行政、産業振興、防災対策、行財政改革を進め健全な財政運営を図る-の5つにつきると再確認し、1期目と同様に強く押し進めたい」と話した。
 2期目に向けて具体的な施策などは示さなかったが「町を活性化させるためには多くの人に来て頂くことが大前提になる。南山陸上競技場、屋内テニスコートだけでなく、町内に共通する豊かな自然をキーワードに何かを絡めて生みだしていく必要がある。高速の4車線化と川辺ICフル化、町にとって最も利便性が高まるチャンスの時でこれを生かして町が良くなる方向を住民の皆様にも考えて頂き、一緒に歩んでいきたい」と決意を述べた。
 久留米氏略歴 丹生中、日高高、東邦大理学部卒業。昭和54年に旧川辺町職員となり、合併後は日高川町の保健福祉課長、総務課長、平成27年4月から公室長を務め、平成30年2月に退職して同年5月の町長選で初当選した。
 当選証書交付 日高川町選挙管理委員会は、17日午前10時から町役場本庁3階会議室で、町長選当選者の久留米啓史氏に当選証書を交付する。


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日高川町長選 久留米啓史氏(現職)独走、ゴールへ 住み良い町の実現に再選意欲 無風の告示、午後5時の当確待つ 〈2021年5月12日〉

2021年05月12日 08時30分00秒 | 記事


支持者ら約100人を前に第一声を放つ久留米候補


 任期満了(5月28日)に伴う日高川町長選挙が11日に告示され、現職の久留米啓史氏(65)=江川・無所属=だけが立候補。正午までに久留米氏以外に立候補者がないまま午後5時の届け出締め切りを待った。対立候補者が現れなければ、2回連続の無投票での再選となる。5月10日時点の有権者数は8169人(男性3829・女性4340)。川辺地区5294人、中津地区1565人、美山地区1310人。

 久留米陣営は、午前8時30分に立候補の届け出を済ませたあと、役場本庁前の事務所で第一声。コロナ禍で来所の自粛を呼びかける中で地元選出の県議や国会議員秘書、町議など支援者約100人が駆けつけた。
 三村康雄後援会長が「コロナ対応で人の少ない出発式となったが、見えないところで多くの人たちが応援してくれているはず。久留米氏は、住み良い元気で活気あふれる日高川町にするために頑張ってくれると思う。皆様の協力で再選できるようよろしくお願いします」と支援を呼びかけた。
 来賓の激励なども自粛し、紹介のあと久留米氏が第一声。「早くも4年が経ち、初めてのことで不安でいっぱいだったが、皆さんのご声援のおかげでやってこられた。住民にとって何が良いかを一番に考えて町にとってベストだと思うことをさせて頂いた。まだまだ足りない部分も多く、もう1期引き続いてお任せ頂き、皆さんのことを中心に考えた施策を実行させて頂く」と2期目に意欲を語った。
 合併から16年になり、久留米氏は「合併当時からの歴代町長が取り組んだ施策が実を結び、町はずいぶん良くなったと感じている。それも住民の皆さんが力を合わせて協力して頂いた結果。これからも行政に関心を持って力を合わせて頂ければもっと良くなる。4年前に人口維持の推進、住民に優しい行政、産業振興、防災対策、行財政改革を進め健全な財政運営を図る-の5つの政策目標を掲げて真剣に取り組んできた。4年間で達成できる目標ではなく、2期目も踏襲して推し進めたい」。具体的な施策では「湯浅御坊道路の4車線化や、川辺ICがフル化され、京阪神から多くの人に来て頂くためには魅力ある何かが必要。南山陸上競技場やかわべテニスドームの注目は抜群で、広い町に効果を広げるために他には負けない豊かな自然と歴史、文化を融合させた魅力あるものを住民の皆さんとともに考えて取り組んでいきたい」と語った。
 久留米氏は車に乗り込み、最上流の寒川地内に向かって街宣に出発。美山から中津地区を回って中津、美山両支所付近で演説したあと、午後は川辺全域を回って支援を訴え、午後5時の立候補届け出の締め切りを待った。


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日高川町長選きょう(11日)告示 町政初の連続無投票当選へ 〈2021年5月11日〉

2021年05月11日 08時30分00秒 | 記事


告示日を待つだけの久留米陣営選挙事務所


 5月28日の任期満了に伴う日高川町長選挙が、きょう11日に告示される。立候補予定者は、4年前と同様に現職の久留米啓史氏(65)=江川・無所属=だけで、1日だけの選挙戦となりそうだ。日高川町誕生後、3回の激しい一騎打ちとは対照的に、一転して連続無投票当選の可能性が濃厚。5月10日時点の有権者数は8169人(男性3829・女性4340)。川辺地区5294人、中津地区1565人、美山地区1310人。

 久留米町長は昨年12月議会の一般質問で正式に再選出馬を表明。以降半年間、新人出馬の噂すら聞かれない状況で告示日を迎える。
 同陣営は4月中旬に選挙事務所を設けたが、新型コロナ禍の影響で活動も限定。選挙ムードが全く感じられないままで、午後5時の届け出の受付終了と同時に当選が決まりそうな情勢だ。
 久留米陣営は、届け出を済ませたあと午前8時30分すぎに役場本庁前の事務所で第一声。小熊から三百瀬、高津尾方面から美山笠松地区を経て、午前10時40分ごろに寒川・三尾屋前で街頭演説。午前中は美山丸山地区を訪れ、午前11時40分ごろに役場美山支所前で演説。午後は中津・子十浦地区から川中地区を経て午後1時30分ごろに役場中津支所付近、午後2時前に中津産品所前で演説。中津川方面から川辺・矢田地区、若野から和佐、江川、山野など丹生地区を街宣する。
 立候補の届け出は、11日午前8時30分から午後5時まで町役場本庁3階会議室で受け付ける。選挙戦に突入すれば、期日前投票は12日から15日まで本庁と中津、美山両支所で行い、本庁が午前8時30分から午後8時、両支所は午後6時まで。投票は午前7時から午後6時まで町内27カ所で行う。16日午後8時から川辺西小学校体育館で即日開票する。


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市ファミリー・サポート・センター コロナ禍でも過去最高の利用(2年度) 広域実施で子育て世代に好評 〈2021年5月9日〉

2021年05月09日 08時30分00秒 | 記事


子育て世代から好評のファミサポセンター(写真は保育ルーム)


 御坊市が、御坊小学校北校舎に開設しているファミリー・サポート・センターの令和2年度実績がまとまり、コロナ禍でも過去最高となる1599件の利用があった。平成29年10月に紀中地域で初めて開設し、現在は御坊市だけでなく日高川町、日高町も参画して広域的に実施。会員も周辺5町を含めて年々増加し、2年度末は439人で平成29年度末に比べ約4倍増。子育て支援の拠点としてリピーターも多く、子育て世代から好評を得ている。

 子育てをサポートしてほしい人(利用会員)に、支援できる人(スタッフ会員)を紹介する事業。学校への開設は県下初で、全国的にも珍しい。市から事業委託を受けているNPO法人Com子育て環境デザインルーム=白浜町、松本千賀子理事長=が運営。当初は市だけだったが、平成30年4月から日高川町、7月から日高町が参画して1市2町で広域実施している。
 会員は2年度末で439人。内訳は利用会員327人(御坊市157、日高町72、日高川町53、美浜町14、印南町14、由良町6、その他11)。スタッフ会員93人(御坊市32、日高町23、日高川町15、美浜町15、印南町2、由良町2、その他4)。利用・スタッフの両方会員19人(御坊市9、日高町5、日高川町1、美浜町2、印南町1、その他1)。利用会員と両方会員のうち、ひとり親家庭は34人いる。平成29年度119人、30年度276人、令和元年度393人と年々増加し、次の目標600人に向け、スタッフ会員養成講座を行うなど会員増強に力を入れている。
 利用できるサービスは(1)保育施設や習い事の送迎(2)残業時のお迎えと預かり(3)発熱時のお迎えと受診(4)病児の預かり(5)ちょっとした息抜き-などがあり、それぞれ有料で提供。2年度はコロナ禍のため利用が減ることも予想されたが、前年度1537件を上回る1599件の利用があり、過去最高を更新。習い事の送迎が354件と最も多く、次いで未就園児の預かり244件、保育施設までの送迎186件、保育施設休日の預かり165件、その他(送迎と預かり、学校への送迎)528件など。緊急時の利用や病児・病後児の利用も30件あった。
 利用した保護者から「安心して任せられる」と好評を得ており、リピーターが多いこと、リピーターからの口コミで利用が広がっているのが特徴。保育ルームを利用した未就園児の預かりも人気で、子どもを連れて遊びに来る保護者同士の情報交換、交流の場になっている。市社会福祉課は「子育てと仕事の両立を支援するとともに、多様な保育ニーズに対応できるようスタッフ会員増強など、さらなるサービス充実に努めたい」としている。問い合わせは同センター「そらまめサポート」(電話20・9012)へ。


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日高川町長選 11日告示が迫るも依然無風 久留米啓史氏(現職)今回も独走態勢  〈2021年5月8日〉

2021年05月08日 08時30分00秒 | 記事

 日高川町長選挙(11日告示、16日投開票)は、告示まであと3日と迫ったが、4年前と同様、現職の久留米啓史氏(65)=江川・無所属・農業=だけの独走状態が続いている。同陣営では4月中旬に町役場本庁前に事務所を設けたが、コロナ禍の影響で活動も制限され、町内は告示間近とは思えない静かなムード。新町誕生後初の無投票当選となった前回に続き、一日限りでの選挙戦となる公算が大きい。
 平成17年5月1日に日高川町が誕生以来、3期続けて一騎打ちの激しい選挙戦となったが、4年前は市木久雄前町長の勇退で事実上の後継者として公室長だった久留米氏が出馬。久留米氏以外に立候補者はなく、町政初の無投票当選で初当選を飾った。久留米町長は昨年12月議会の一般質問で正式に再選出馬を表明以降も新人出馬の噂すら聞かれない状況が続いている。
 同陣営の後援会(三村康雄会長)は、4月17日に町役場本庁前に事務所を開設。前回同様に「豊かな日高川町をみんなの力で!」をスローガンに人口維持の推進など5つの目標を中心に引き続き力を注ぎ、高速4車線化と川辺ICフル化に伴う観光客や企業誘致などに取り組むことを挙げた。 町選管は、ポスター掲示板を町内190カ所に設置。届け出書類の事前審査も6日から行われているが、久留米陣営だけ。
 立候補の届け出は、11日午前8時30分から午後5時まで町役場本庁3階会議室で受け付ける。期日前投票は12日から15日まで本庁と中津、美山両支所で行う。選挙戦になれば投票は午前7時から午後6時まで町内27カ所で。16日午後8時から川辺西小学校体育館で即日開票される。
 3月2日現在の選挙人名簿登録者数は8193人(川辺地区5303人、中津地区1571人、美山1319地区人)。 


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