まずはコロナ対策を着実にと松本町長
日高町の松本秀司町長(65)=志賀=は、2期目(任期満了、令和4年5月10日)も残り1年を切った。ワクチン接種など新型コロナウイルス感染対策にめまぐるしい中、町長選挙出馬の去就は「今は目の前のことに全力で取り組むだけ」と明言は避けている。現時点で表だった新人出馬の動きはなく、全くの無風状態だが、前回は12月議会での出馬表明だったこともあり、態度表明は晩冬となりそうだ。
松本町長は「笑顔で健康に暮らせる町づくり」をスローガンに「スピード感を持って実行を」との思いで安心・安全の町に向けて防災対策と道路改良を急ぐことや農漁業、商工業、観光産業の振興を公約の柱に掲げて、平成30年4月17日に無投票で再選を果たした。
2期目は、安心・安全な町と感じ取れるように重点を置いた防災対策で、避難広場や避難路整備等の南海トラフ巨大地震対策や土砂災害を食い止める砂防堰堤の整備を各地で着々と進め、生活や通学の道だけでなく「命の道」や「観光道路」を確保するため、井関御坊線、柏御坊線、御坊由良線の県道、高家中央線の町道などの主幹道路の早急な改良を促進。
75歳以上のバスやタクシー利用料金の一部を助成する高齢者外出支援事業を拡充、志賀保育所増改築、受け入れ校の志賀小校舎増改築も済ませ旧比井小との統合を実現、ネックだった内原学童保育所への進入路拡大など高齢者福祉、教育施策、子育て支援策と幅広く力を注いだ。
昨年からのコロナ禍のため、観光施策は苦慮する中、町商工会が提出した町地域活性化事業「うぶひだか」事業計画書・企画書は「マルシェ」、「遊び」、「体感」の3つの新事業イメージが盛り込まれており、松本町長も「この案を基にコロナ禍の中でも、やれることを考えていくべき」と前向き。職員の不祥事により機構改革で課を再編しており、その中でも新設の企画まちづくり課で具体計画を対応したい考えにしている。
第1、第2の国の臨時交付金を活用して新型コロナウイルス感染症対策を施してきており、今は65歳以上のワクチン接種に取りかかっているところで、松本町長は「何よりまずは、コロナ対策を確実に取り組まねばならない。議会はじめ町民の理解、職員の協力を得ながら、残りの任期を全力で取り組むだけ」と話した。
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