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御坊市 町内会防犯灯LED化率約9割 補助制度創設8年間で普及進む 〈2021年5月2日〉

2021年05月02日 08時30分00秒 | 記事


LEDに取り替えた町内会防犯灯


 御坊市は、地球温暖化対策で省エネ効果の大きいLED(発光ダイオード)照明普及促進に向け、平成25年度に町内会LED防犯灯取替事業補助制度を創設し今年度で9年目。これまで8年間の実績を見ると、LED化率は年々上昇し、令和2年度末で88・1%に達した。創設時は20・4%だったことから普及促進に大きな成果を上げたことが分かる。今年度中には90%を超え、10年目の令和4年度で93%以上をめざす。

 LED照明は少ない光りや電力で効率よく照明することができ、消費電力量の削減による電気代節約や二酸化炭素削減などメリットがある。公共施設や民間企業、家庭等への普及が進んでおり、平成25年度に町内会LED防犯灯取替補助制度を創設。既存の防犯灯を対象に購入費や工事費の3分の2以内(上限10万円)を補助することで普及促進を図っている。
 年間予算枠は当初250万円、平成27年度から300万円、30年度から250万円、令和2年度から200万円。実績は平成25年度が31町内会219基、26年度が28町内会229基、27年度が35町内会263基、28年度が32町内会193基、29年度が31町内会203基、30年度が21町内会133基、令和元年度が29町内会150基、2年度が36町内会182基のあわせて1572基がLED化された。補助金総額は1744万5000円。
 防犯灯は全部で2823基あり、制度利用でLED化された1572基に加え、制度創設前にLED化されていた514基、市自治連合会の助成を受け設置した新規分331基、その他71基をあわせると2488基となり、LED化率は88・1%。町内会から「LEDに取り替えて明るくなった、電気代が下がった」と喜ばれている。令和2年度からは年間ひとつの町内会が何度でも申請できるよう要件を見直しており、今年度末で91%、4年度末で93%以上を目標に制度利用を働きかけている。
 町内会とあわせ、年金生活者ら低所得者世帯、子育て世代など若年層を対象に住宅用LED電球購入費補助制度も創設。購入費用等の2分の1以内(上限3万円)を補助するもので2年度までの8年間で総計280件、1160個を補助しており、補助金総額は549万6100円。同課は「一定の成果があった。まだ制度を知らない人もいるので引き続き広報啓発に努めたい」としている。


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