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印南町 ワクチン、高齢者3割が接種済み 迅速な対応、2回目も始まる 〈2021年5月26日〉

2021年05月26日 08時30分00秒 | 記事


対象者の3割が接種、2回目の接種も始まるなど接種率が高い印南町


 新型コロナウイルス対策の切り札として期待されるワクチンの接種が65歳以上の高齢者を対象に進められている。御坊保健所管内でも5月から始まっているが、最も早く1日から開始した印南町では対象者の3割が1回目の接種を終え、そのうちの半数が2回目の接種を終えるなど接種率が高く迅速に対応、2回目の接種を終えた女性も「早く打ってもらえてよかったよ。これで一安心」と話している。

 ワクチンは、感染症に対する免疫をつけたり、免疫を強めるために接種され、個人の発症や重症化を予防するだけでなく、社会全体で流行するのを防ぐことができることから新型コロナウイルス対策の切り札として期待され、医療従事者に続いて65歳以上の高齢者を対象にした接種は4月からスタート。当初自治体に配布されるワクチン数が少なかったことや打ち手を確保するのが難しいなど思うように接種は進んでいないのが現状で、24日に政府が公表した都道府県別の実績(23日時点)よると1回目の接種率は全国平均でわずか6%にとどまっている。そんな中、和歌山県の接種率は17・5%、2回目の接種率も2・6%で最も高い。
 印南町では対象3075人のうち960人が1回目の接種を終え、接種率は県の2倍近い31・2%。22日、23日には480人が2回目の接種を行い、2回目の接種率は15・6%に上るなど接種率が高い県下の中でもトップクラスの実績だ。同町は7月25日の接種完了をめざしており、陣頭指揮をとる日裏勝己町長は接種率が高い現状に「医師や看護師など医療関係者の協力のおかげであることはもちろん、職員の頑張りも大きい」と感謝するとともに「今後もできるだけ迅速に行い、町民の皆さんに安心を届けたい」と話している。


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