晩夏を飾る花火大会、今年も中止(写真は一昨年)
御坊市は24日、新型コロナ感染予防で昨年に続き、8月の花火大会を中止すると発表した。毎年、日高地方の晩夏を飾る花火大会は市民だけでなく、周辺地域住民も楽しみにしている一大イベントだが、会場周辺は多くの人でごった返すため、コロナ感染予防対策が徹底できないほか、地域経済に大きな影響が出ている中で市民や事業者等から寄付金を募れないのが理由。
花火大会は、平成6年の市制施行40周年を記念して御坊商工会議所主催で始まった。その後、10年間続けたが資金集めが困難となり、15年を最後に一旦中止が決まったが、市制施行50周年の16年に継続を求める市民の声を受け、柏木征夫・前市長を先頭に市内各種団体が協力する実行委員会をつくり、毎年、市民や各種団体、企業から寄付を募ることで継続している。
日高地方の晩夏を彩る花火大会として「子どもに夢を!」を合言葉に、8月下旬の土曜日に日高川河川敷で2400発の花火を打ち上げている。毎年、会場やその周辺には約4万人の見物人が集まり、大玉の連発や乱れ打ち、仕掛け花、クライマックスの水上自爆とスターマインの共演に歓声を上げている。
コロナ禍で昨年、26年目にして初めて中止。今年も庁内で開催の是非を検討してきたが、4月以降、京阪神を中心に第4波が猛威をふるい、都市圏では医療がひっ迫するなど厳しい状況が続き、依然終息の見通しが立たない中で「多くの観覧者、関係者に感染防止対策を講じた安全、安心な運営ができない」と2年連続中止を決めた。「皆様の健康と安全対策を第一に判断した決定なので、ご理解いただきたい」と呼びかけている。
感染防止対策に加え、コロナの影響で地域経済が疲弊している中、毎年、市民や各種団体、事業者の協力で集めている1100万円前後の寄付金を「集められる状況にない」ことも大きな理由のひとつ。
2年連続中止に三浦源吾市長は「花火大会を楽しみにされていた市民の皆様をはじめ、大会を支えていただく協賛者、関係団体の皆様に、再びこのような報告をしなければならないことは苦渋の決断で私自身、大変残念でなりません。一日も早く感染症が終息することを願い、来年こそは多くの皆様にご来場いただき、楽しんでいただける花火大会を実施できればと考えています」と話した。
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