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市ファミリー・サポート・センター コロナ禍でも過去最高の利用(2年度) 広域実施で子育て世代に好評 〈2021年5月9日〉

2021年05月09日 08時30分00秒 | 記事


子育て世代から好評のファミサポセンター(写真は保育ルーム)


 御坊市が、御坊小学校北校舎に開設しているファミリー・サポート・センターの令和2年度実績がまとまり、コロナ禍でも過去最高となる1599件の利用があった。平成29年10月に紀中地域で初めて開設し、現在は御坊市だけでなく日高川町、日高町も参画して広域的に実施。会員も周辺5町を含めて年々増加し、2年度末は439人で平成29年度末に比べ約4倍増。子育て支援の拠点としてリピーターも多く、子育て世代から好評を得ている。

 子育てをサポートしてほしい人(利用会員)に、支援できる人(スタッフ会員)を紹介する事業。学校への開設は県下初で、全国的にも珍しい。市から事業委託を受けているNPO法人Com子育て環境デザインルーム=白浜町、松本千賀子理事長=が運営。当初は市だけだったが、平成30年4月から日高川町、7月から日高町が参画して1市2町で広域実施している。
 会員は2年度末で439人。内訳は利用会員327人(御坊市157、日高町72、日高川町53、美浜町14、印南町14、由良町6、その他11)。スタッフ会員93人(御坊市32、日高町23、日高川町15、美浜町15、印南町2、由良町2、その他4)。利用・スタッフの両方会員19人(御坊市9、日高町5、日高川町1、美浜町2、印南町1、その他1)。利用会員と両方会員のうち、ひとり親家庭は34人いる。平成29年度119人、30年度276人、令和元年度393人と年々増加し、次の目標600人に向け、スタッフ会員養成講座を行うなど会員増強に力を入れている。
 利用できるサービスは(1)保育施設や習い事の送迎(2)残業時のお迎えと預かり(3)発熱時のお迎えと受診(4)病児の預かり(5)ちょっとした息抜き-などがあり、それぞれ有料で提供。2年度はコロナ禍のため利用が減ることも予想されたが、前年度1537件を上回る1599件の利用があり、過去最高を更新。習い事の送迎が354件と最も多く、次いで未就園児の預かり244件、保育施設までの送迎186件、保育施設休日の預かり165件、その他(送迎と預かり、学校への送迎)528件など。緊急時の利用や病児・病後児の利用も30件あった。
 利用した保護者から「安心して任せられる」と好評を得ており、リピーターが多いこと、リピーターからの口コミで利用が広がっているのが特徴。保育ルームを利用した未就園児の預かりも人気で、子どもを連れて遊びに来る保護者同士の情報交換、交流の場になっている。市社会福祉課は「子育てと仕事の両立を支援するとともに、多様な保育ニーズに対応できるようスタッフ会員増強など、さらなるサービス充実に努めたい」としている。問い合わせは同センター「そらまめサポート」(電話20・9012)へ。


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