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由良町 スポーツ賞に6選手決まる 奨励賞は小学・高校生7人 〈2020年3月7日〉

2020年03月07日 08時30分00秒 | 記事

 令和元年度由良町スポーツ賞の受賞者が決まった。スポーツ賞は全国や近畿大会で活躍した剣道、硬式野球など5競技で6選手、スポーツ奨励賞は県大会などで活躍の7選手が選ばれた。功労賞の該当者なし。新型コロナウイルス感染拡大防止等を理由に表彰式は行わず、表彰状などは後日受賞者に渡す。

 スポーツ賞は、剣道・岩崎弘さん(73)=吹井=、マツゲン箕島硬式野球部所属の竹中諒さん(22)=里=、紀央館高校弓道部2年の数見陸斗君(17)、ソフトテニスゆかわジュニア所属の野田弦輝君(11)=由良小6年=と山下來空君(12)=白崎小6年=、ボウリング日高東宝クラブ所属の伊藤有来さん(11)=由良小5年=の6選手。
 岩崎さんは、ねんりんピック紀の国わかやま2019剣道交流大会で和歌山県チームのメンバーとして出場し団体3位で銅メダルを獲得。選手宣誓の大役も務め「剣道を長くやってきたこと、チームの皆さんの協力のおかげです」。
 竹中さんは、所属のマツゲン箕島硬式野球部が第44回全日本クラブ野球選手権大会で優勝。右肘の疲労骨折で大会では登板なし。「今季は150キロを投げるのが目標」。
 数見君は第27回近畿高校弓道選抜大会男子個人で準優勝したほか、県高校弓道選手権大会、県高校弓道新人大会で紀央館男子が団体優勝しチームの一員として優勝に貢献。高校から弓道を始め主力選手に成長。「指導してくださる先生方に感謝です。名誉あることでとてもうれしい」。
 野田君と山下君は第18回KENKOCUP全国ジュニアソフトテニス大会男子団体で3位。県選抜チームで出場し、2人は予選、決勝トーナメントに出場。第27回近畿小学生選手権ソフトテニス大会では県チームで出場し男子団体準優勝、個人も3位入賞。
 小学3年からペアを組む2人は「スポーツ賞を受賞できうれしいです。中学校でも全国大会に出場できるよう頑張りたい」。
 伊藤さんは第10回全日本小学生ボウリング競技大会・5年生女子の部で準優勝。小学2年生からボウリングを始め、全国大会には2度目の出場。「スポーツ賞が決まりうれしい。次は全国大会で優勝したい」。
 スポーツ奨励賞は次の皆さん。カッコは所属、大会での主な成績。
 岸辺大翔(箕島高柔道部3年)全国高校総体県予選団体優勝▽蟹江光(同2年)県高校柔道新人大会団体優勝▽小林白彪(智辯学園和歌山高2年)春季近畿地区高校野球大会ベスト8▽大川湧己(紀央館高弓道部2年)県高校弓道選手権大会優勝▽田渕友翔(同)同▽岡本月菜(紀央館高陸上部1年)県高校ユース陸上対校選手権砲丸投げ優勝▽山本佳生(和拳連御坊支部所属・由良小4年)日本拳法総合選手権大会ベスト8。


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新型コロナ感染 病院でマスク不足心配の声 適切な使用呼びかけ 〈2020年3月6日〉

2020年03月06日 08時30分00秒 | 記事

 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、県内の病院や福祉施設で医療用マスクなどの不足を心配する声が聞かれる。業務に必要なマスクだが、急激な需要の高まりで今後の供給の見通しが立たないところも。一部の医療機関では医師や看護師らにマスクの使用を「1日1枚」に制限したり、「適切な使用」を呼びかけている。

 北出病院を運営する御坊市湯川町財部の社会医療法人黎明会では2日、医師や看護師、理学療法士、技師ら全職員650人に「少しでも長い利用と無駄のない効果的な使用」を通達した。黎明会ではこの時期、病院ほか健診センター・キタデ、介護老人保健施設和佐の里などグループ全体で毎月1万3000枚ほど使用する。いまのところ在庫は3カ月分に当たる3万6000枚ほどあるが、それ以降の確保にめどは立っていない。いつも発注しているメーカーからは明確な返事はなく今後の供給は困難な状況。このためさまざまな方面で確保に尽くしている。メーカーによっては高額なところもあり、新型コロナウイルス感染拡大の動向や終息時期の分からない現状では、なかなか発注しづらいという。
 担当者は「もう少し新型コロナウイルス感染の広がりの様子をみたい。向こう3カ月間は大丈夫だが、このような状況が続くと不足するかも知れないという心配がある」と危機感を抱く。
 消毒液や医療用の防護服、手袋などの物品もいまのところ十分な在庫量を確保しているものの、供給が難しくなった。今後に一抹の不安を覚える。
 開業医はより一層深刻だ。御坊市名田町野島のおおたにクリニックでは、大谷和正院長(68)が看護師らスタッフにマスクの使用について「1日1枚ペース。丁寧に大切に使ってほしい」と呼びかけた。クリニックでは大谷院長と7人のスタッフの計8人で毎月200枚ほど使用。新型コロナウイルス国内上陸前の1月初旬に3カ月分の600枚を発注し、その月の下旬から使い始め、残りはわずか250枚ほど。1カ月分の在庫は確保しているが、それ以降の供給の見通しは立っていない。先月、国内での感染拡大を受け卸業者に発注したが在庫はなく、卸業者からメーカーにも発注が届いていないのだという。消毒液など物品も卸業者に在庫はなく、卸業者を通じてメーカーに発注をかけているが供給については不透明だ。大谷院長は「一刻も早い終息を願うばかり。マスクはこれから1カ月間分はあるが、それ以降はどうすればいいのか。国や医師会など関係機関に供給をお願いしたり、効果は未知数ながらガーゼマスクを試したりして対応していくしかない」と嘆いた。


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堂閉川整備 県が当初予算に測量調査費計上 道成寺周辺の浸水対策着手  〈2020年3月5日〉

2020年03月05日 08時30分00秒 | 記事

現在の堂閉川河道と道成寺南側に広がる浸水被害状況


 道成寺周辺を中心に日高川町鐘巻地区から御坊市藤田町内にかけて流れる堂閉川(どうべがわ)の氾濫による浸水被害を改善するためのバイパス整備計画がいよいよ動き出す。同浸水対策検討委員会と両市町幹部は昨年11月、県庁に仁坂吉伸知事を訪ね、早期改修着手を要望。早期の事業化に前向きな考えを示していた知事は要望に応える形で、新年度当初予算に測量調査費2100万円を計上し、新規事業着手が決まった。
  (以上リード)
 堂閉川(2級河川)は、道成寺北東部にある横枕池を起点に道成寺前を通って蛇行するように八幡山付近まで約1キロ流れ、斉川に合流。河川幅が狭いうえに勾配も緩く、集中豪雨が降るたびに道成寺山門前を中心に氾濫するため、八幡山方面に通じる県道日高印南線が冠水し、家屋の床下浸水などの被害が出て、地元民にとっての大きな悩みとなっている。
 日高振興局と両市町関係者、周辺地区長らは平成23年に道成寺周辺浸水対策委員会を立ち上げて早期の改修を目指して取り組んでいる。同委員会では昨年11月、最下流部の西川から改修工事が始まったことに感謝するとともに「現状では上流部まで整備が進むには相当の年数を要すると考えられる。下流部に並行して上流部でも測量設計、用地取得等に早急に取り組んでいただき」と日高川水系河川整備計画にあるバイパス整備の早期改修着手を要望。知事は「バイパスを貯水池として活用すれば、ある程度の雨に対応できるはず。下流部(西川など)から直していくものだが、下流に影響がないように、例外としてバイパス計画を進めたい」と話し、早期の事業化に前向きな考えを示していた。
 バイパス計画は、道成寺山門下付近から西側に向かって延長660メートルの河道を南側に付け替えるもの。


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印南町 好評だった集会所改修費用補助事業 5年間で41施設が活用し改修工事 〈2020年3月4日〉

2020年03月04日 08時30分00秒 | 記事

5年間で41施設が事業を活用し改修(宇杉研修施設)


 印南町が実施している町内各地区の集会所を改修する際の費用の一部を補助する事業は今年度で終了する。同事業は5年の時限事業で平成27年度から導入、今年度を含め5年間で41カ所の施設で改修工事が行われた。来年度は継続せず見合わせるが、施設を改修した区からは「とても助かった」と好評だったこともあり、要望があれば再来年度以降の再導入も検討していく考えだ。

 町内には補助金を受けて建設された町所有の集会所33棟をはじめ地元区が単独で建設した施設を含めると50棟もあり、建設から30年程度経過し老朽化が進み改修時期を迎えた施設も多くなってきたが、資金面などから改修に踏み切れない地区もあることから、町は集会所が地域のコミュニティーの場であり、災害時の避難施設にもなるなど地域の拠点施設であるとして施設の整備を支援するため200万円を上限に改修費用の3分の2を補助する長寿命化改修補助金制度を平成27年度から導入し改修を促した。
 初年度の27年度と28年度はともに7カ所、29年度は10カ所、30年度は6カ所と昨年度まで30カ所が補助金を活用し屋根のふき替えや外壁の塗り替えのほか、南海トラフ巨大地震に備え柱を追加する補強工事など改修・整備を施した。最終の今年度は工事中の施設もあるが、元村コミュニティセンター、津井コミュニティセンター、蕨野公民館、樮川集会所、中越集会場、山口研修センター、印南町農村婦人の家、丹生集会場、地方研修会所、宇杉研修施設、切目川防災センターの11カ所が外壁の塗り替えや修繕、トイレの改修などを行った。今年度の予算は1200万円だった。
 山口研修センターのトイレの改修やバリアフリーの一環で入口に手すりを付けるなどの工事を行った山口区の岡本晃一区長は「区の予算が限られている中でとても有り難かった」と感謝しつつ「まだ改修が必要なカ所もあり継続してもらいたい」と事業の復活を望んでいた。


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管内各校で一斉休校始まる 教室は閑散、学童にぎやか  〈2020年3月3日〉

2020年03月03日 08時30分00秒 | 記事

子どもたちの声がなく静まり返った教室(御坊小)


 新型コロナウイルスの感染防止策として、安倍晋三首相の全国の小中高校等の臨時休校要請に伴い2日、管内各校でも一斉休校が始まった。教室からは子どもたちの声が消え閑散としており、学童保育は一転、子どもたちのにぎやかな声が聞かれ、いつもと違う週明けとなった。突然の決定に教諭らは、戸惑いながらも対応に追われた。

 春休みに入る前の24日まで休校する御坊小学校(弓倉正啓校長)では、持ち帰れていない荷物が残ったままの教室は、人の気配がなくひっそりと静まり返っていた。
 突然の首相表明から週末を挟み4日後の実施に、現場は混乱を隠しきれず、教諭らはばたばたと対応に追われた。
 同校では28日に弓倉校長や養護教諭、生活指導担当教諭が校内放送で、突然の臨時休校の理由や手洗い・うがいの徹底、休み中の注意事項などを校内放送で児童らに伝えた。「今日で最後かもしれない」と涙する6年生もいたという。
 2日の校長会議で卒業式や終了式の有無、休み中の宿題や課題、家庭訪問、春休み中に登校日を設けるのかなどについて協議した。
 2日から小学校が休校となったことを受け、同日から管内の多くの学童保育が長期休暇時と同様に午前中から開所している。
 御坊市では、御坊小と藤田小の2カ所で午前8時から開所。御坊小の学童保育では、いつもの利用者に加え、野口小の利用者や春休みに利用を予定していた児童らも前倒しして受け入れ、教室には朝から児童らの明るい声が響いた。
 美浜町では、和田小と松原小の学童保育を正午から開所。県教委の方針に従い、午前中は和田・松原両小学校が、学校での児童の受け入れを希望する家庭に対応している。2日、和田小では4人の児童が教室で、休校に合わせ学校から配られた宿題をするなどして過ごした。


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野口オートキャンプ場 聖地アピール 周遊マップ作成も 電源容量アップ、ドッグラン整備  〈2020年3月1日〉

2020年03月01日 08時30分00秒 | 記事

全国区となった野口オートキャンプ場


 御坊市は、令和2年度当初予算に「キャンピングカーの聖地」として全国に売り出している野口オートキャンプ場の施設整備やプロモーション活動を行うためのGO!GOBOプロジェクト事業費1000万円を計上した。全国屈指の広さがある電源サイト、利便性の良さ、低料金などが人気を集め、今年度の利用者は過去最高を更新中。キャンピングカー倶楽部と連携した情報発信も大きな力となっており、今後は「めざせキャンピングカーの聖地」から「ようこそキャンピングカーの聖地」をキャッチフレーズに全国からの集客に一層努める。

 キャンプ場には電源付きのオートサイトが19区画あり、広さは全国でも屈指。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。自然環境の良さに加え、高速道路や市街地、温泉に近いなど利便性の良さ、温水シャワーやトイレなど設備も評価が高い。
 昨年度からキャンピングカー倶楽部などと連携して「野口をキャンピングカーの聖地」にしようと全国に発信。「ユーザーが認めたキャンプ場」として知名度は一気に全国区へ。利用者の要望を受け、冬場もキャンプ場を開設したり、インターネット予約を始めたもあり、電源サイトは常に予約で満杯状態。今年度利用者は1月末現在で8460人と過去最高を更新中。
 施設面は大型キャンピングカーに対応するため、市道からの昇降道を改修したほか、トイレはすべてウォシュレットにし、照明はLED、手洗い場の一部は温水に替えた。今後さらなる集客を図るため、キャンプ場3点セットとして特に要望の強かった電源サイトの電源容量アップ(電源サイトの拡充含む)愛犬が自由に走り回れるドッグランの整備(900平方メートル程度)汚水を処理できるダンプステーションの設置を進めることにし、当初予算で国の交付金を活用した600万円を計上している。
 利用者に市内を周遊してもらうためのマップを新たに作成するほか、プロモーション活動として全国のキャンピングカーオーナーをターゲットに各種イベントやショーへの出展などプロモーション活動、5月に行うキャンピングカー倶楽部オフ会への出店などを行うための予算400万円も計上した。このほか、Wi-Fi環境整備、料金改定(平日の料金値下げなど)キャッシュレス決済導入、ユーチューブでの動画配信なども検討している。

「みーやちゃん」ツイッター開設

 駄菓子列車は支援策検討

 GO!GOBOプロジェクト協議会(会長・龍神康宏副市長)の最終共有会議は28日に開き、アウトドア&食、宮子姫、紀州鉄道、花の4チームが2年間の成果をまとめ、今後の取り組みを協議した。
 宮子姫チームは全国から「みーやちゃん」ファンを獲得しようと、市観光協会がツイッターでアカウントを開設し、全国ゆるキャラグランプリへの応援を呼びかけるなど情報発信し、1年間で5000人のフォロワー獲得をめざす。
 紀州鉄道チームは「駄菓子列車」を今後も継続させるため、高校生らにボランティア協力を呼びかけるなど支援体制、商店街との連携強化を検討。花チームは他チームとのコラボなど検討する。


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