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御坊市 市民意識調査結果 愛着度は62% 定住意向59・5%、前回から低下 〈2020年3月28日〉

2020年03月28日 08時30分00秒 | 記事

関係機関・各種団体代表が出席した検証会議


 御坊市は26日、市役所で第5回まち・ひと・しごと創生総合戦略検証会議を開き、同戦略(平成27年度~令和2年度)の進ちょく状況を報告。この中で昨年12月から今年1月にかけて行った市民アンケート結果の一部を公表し、定住意向は59・5%で10年前の前回調査から7・6低下したことが分かった。調査は来年度中に策定する第5次総合計画(令和3年度~12年度)の参考となるもので、人口減対策や地域活性化の取り組みを進めている市にとって大きな課題が突きつけられる結果となった。

 調査は市内在住の20歳以上2000人を対象に実施し、回収率は49・7%。詳細な結果は今後公表するが、この日の会議にあわせて創生総合戦略に関わりのある項目について結果を報告した。
 定住意向は「今後もずっと住み続けたい」は38・1%で前回調査の49・3%から11・2と大きく下がった。「できれば住みたい」は21・4%で前回から3・6上がった。この二つをあわても59・5%と6割に届かず、前回の67・1%から7・6低下した。
 一方で「市外に移りたい」は4%、「どちらかというと市外へ移りたい」は10・7%と低いものの、前回の3・7%、8・9%から微増した。「分からない」は22・1%(前回18%)あった。
 住み続けたい理由は「自然環境に恵まれている」が18・4%で最も高く、次いで「買い物等が便利」が17・4%、「交通の便がよい」が10・1%、「職場や学校が近い」が9・5%と続く。
 市外へ移りたい理由は「交通が不便」が18・6%(前回9・3%)で最も高く、次いで「適当な仕事が見つからない」が13・8%(前回10・9%)、「医療・保健対策が遅れている」が6・2%(前回7・8%)、「文化・教育面の施設が整備されていない」が6・2%(前回9・3%)が続く。「その他」は20・7%、不明・無回答は14・5%。
 今回初めて聞いた「御坊市への愛着度」は「愛着を感じる」が31・9%、「どちらかといえば感じる」が30・2%で、あわせると62・1%あった。逆に「感じない」は6・6%、「あまり感じない」は16・8%だった。「分からない」は10・3%、無回答・不明は4・2%。
 創生総合戦略の4つの基本方針ごとに「今後力を入れて取り組むべき地方創生の施策」は(1)「安定した雇用を創出する」は地場産業の活性化が34・7%(2)「新しい人の流れをつくる」は企業誘致促進が41・4%(3)「結婚・出産・子育ての希望を叶える」は子育て環境の充実が39・6%(4)「時代に合った地域をつくる」は高齢者の生活支援が28・2%と最も高かった。
 この日の会議では地方創生の取り組みについて「市民からすごいと、感じてもらえる取り組みが少ないのではないか」「企業誘致では利便性の良さなど御坊市の強みをもっとアピールすべき」などの意見があった。


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