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由良町長選に馬場博文氏(町議)出馬表明 〈2020年3月22日〉

2020年03月23日 08時30分00秒 | 記事

公約を説明する馬場氏(右)。同席の山中後援会長


 任期満了(5月18日)に伴い4月21日告示、26日に投票(即日開票)の由良町長選挙に町議会議長、会社役員(コンビニ経営業)で新人の馬場博文氏(56)=無所属・当選4回・衣奈=が20日、衣奈地内の後援会事務所で出馬表明した。「ふるさとを豊かに 未来に希望を!」をスローガンに産業育成などに取り組むとしている。新人の表明は山名実町議(63)=当選3回・吹井=に続き2人目で12年ぶりに選挙戦に突入する見通し。現職・畑中雅央氏(75)=当選3回・衣奈=が今期限りの勇退を表明しており、新人同士の一騎うちの公算が大きい。

 会見には山中孝次・後援会長(65)らが同席。
 馬場氏は、畑中町長の勇退、後継者とみられた町幹部が体調不良で退任すること、周囲の出馬を求める声に押され決意。議長という立場上、3月定例議会の運営が最優先と考え表明が遅れたと説明した。
 公約は(1)産業の育成(2)防災・防犯対策の強化(3)福祉の充実(4)人口の減少対策(5)教育の充実-で、畑中町政を継続し町の総合戦略に沿って取り組む考え。厳しい町の財政状況から、ふるさと納税の推進に意欲的に取り組む考えも示した。
 産業育成では農漁商工業の所得向上を目指し豊かな町を作っていくとし、JAなど団体との連携を強化し生産しやすい農業環境作り、近大クエ・ワカメ・アカモクの養殖を誘致し雇用の確保、観光業の支援など。
 防災・防犯対策は由良港湾の津波対策として整備中の防潮堤・砂防・ため池の耐震化など災害に強い町づくり、福祉面では公共施設のバリアフリー化など、人口減少対策は国道42号改良など利便性向上、教育面は学力向上や郷土愛を育む教育を推進したいという。
 馬場氏は「課題は山積みだが、町民と一丸となり、豊かなふるさとを子どもたちの未来に残していく一定期間の役割を担わせて頂ければ。未来の子どもたちが『由良に住みたい』と言ってくれるような町づくりに取り組みたい」と話した。
 馬場氏は自衛隊和歌山協力会副会長、同会由良支部長も務める。近く町議を辞職するという。


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