出馬を表明した山名実氏(中央)。会見に山本後援会長(右)、湯川事務長も同席
任期満了(5月18日)に伴い4月21日告示、26日に投票(即日開票)が行われる由良町長選挙に町議会議員、鉄工会社役員で新人の山名実氏(63)=無所属・当選3回・吹井=が19日、御坊市役所記者クラブで出馬表明した。現職・畑中雅央氏(75)=当選3回・衣奈=の今期限りの勇退を受け、人口減少に歯止めがかからない現状に「若人が集う住みやすい町づくり」に取り組み、若者定住対策や子育て支援などに力を入れていくとした。新人の出馬表明は今回が初めて。
会見には山本卓郎後援会長(63)、湯川克巳事務長(63)が同席。
山名氏は畑中町長が去る12月議会で今季限りの勇退を表明したのを受け出馬を考え始めたとし「多くの皆さんに後押しして頂き立候補の意志を固めました。歴代の方々の行政イズムを引き継いでいくわけですが、私なりに町民の皆さんが安心・安全に暮らせるように、若い方が由良町に住んで頂ける、住んで良かったと思って頂ける町づくりを目指していきたい。由良町のかじ取りをしっかりと行っていく所存です」と決意を述べた。
公約については(1)若人が集う住みやすい町づくり(2)高齢者・子育て世代にやさしい町づくり(3)産業振興で豊かな町づくり-を掲げる。
人口減少が進む現状から、若者定住対策として、新築住宅取得補助事業や(住居地として)町有地の有効活用、子育て世代向けには学力向上や小学校統合問題を考えるなど。産業振興では、新規就農者支援や既存企業の支援強化・誘致を推進し働く場所の確保、空き家などを活用し新規起業者向けシェアオフィスなど。
議員になって10年ほどで人口が1000人程度減っている現状に人口減少が大きな課題と捉え「若者が住める町にしたい。町内に3企業あるが、ほとんどが男性の雇用。女性も働ける場所を確保できるよう企業誘致にも取り組みたい」と話した。
山名氏は平成23年2月、町議に初当選し現在3期目、町商工会長、町観光協会長も務める。近く町議を辞職するという。
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