全国区となった野口オートキャンプ場
御坊市は、令和2年度当初予算に「キャンピングカーの聖地」として全国に売り出している野口オートキャンプ場の施設整備やプロモーション活動を行うためのGO!GOBOプロジェクト事業費1000万円を計上した。全国屈指の広さがある電源サイト、利便性の良さ、低料金などが人気を集め、今年度の利用者は過去最高を更新中。キャンピングカー倶楽部と連携した情報発信も大きな力となっており、今後は「めざせキャンピングカーの聖地」から「ようこそキャンピングカーの聖地」をキャッチフレーズに全国からの集客に一層努める。
キャンプ場には電源付きのオートサイトが19区画あり、広さは全国でも屈指。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。自然環境の良さに加え、高速道路や市街地、温泉に近いなど利便性の良さ、温水シャワーやトイレなど設備も評価が高い。
昨年度からキャンピングカー倶楽部などと連携して「野口をキャンピングカーの聖地」にしようと全国に発信。「ユーザーが認めたキャンプ場」として知名度は一気に全国区へ。利用者の要望を受け、冬場もキャンプ場を開設したり、インターネット予約を始めたもあり、電源サイトは常に予約で満杯状態。今年度利用者は1月末現在で8460人と過去最高を更新中。
施設面は大型キャンピングカーに対応するため、市道からの昇降道を改修したほか、トイレはすべてウォシュレットにし、照明はLED、手洗い場の一部は温水に替えた。今後さらなる集客を図るため、キャンプ場3点セットとして特に要望の強かった電源サイトの電源容量アップ(電源サイトの拡充含む)愛犬が自由に走り回れるドッグランの整備(900平方メートル程度)汚水を処理できるダンプステーションの設置を進めることにし、当初予算で国の交付金を活用した600万円を計上している。
利用者に市内を周遊してもらうためのマップを新たに作成するほか、プロモーション活動として全国のキャンピングカーオーナーをターゲットに各種イベントやショーへの出展などプロモーション活動、5月に行うキャンピングカー倶楽部オフ会への出店などを行うための予算400万円も計上した。このほか、Wi-Fi環境整備、料金改定(平日の料金値下げなど)キャッシュレス決済導入、ユーチューブでの動画配信なども検討している。
「みーやちゃん」ツイッター開設
駄菓子列車は支援策検討
GO!GOBOプロジェクト協議会(会長・龍神康宏副市長)の最終共有会議は28日に開き、アウトドア&食、宮子姫、紀州鉄道、花の4チームが2年間の成果をまとめ、今後の取り組みを協議した。
宮子姫チームは全国から「みーやちゃん」ファンを獲得しようと、市観光協会がツイッターでアカウントを開設し、全国ゆるキャラグランプリへの応援を呼びかけるなど情報発信し、1年間で5000人のフォロワー獲得をめざす。
紀州鉄道チームは「駄菓子列車」を今後も継続させるため、高校生らにボランティア協力を呼びかけるなど支援体制、商店街との連携強化を検討。花チームは他チームとのコラボなど検討する。
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