子どもたちの声がなく静まり返った教室(御坊小)
新型コロナウイルスの感染防止策として、安倍晋三首相の全国の小中高校等の臨時休校要請に伴い2日、管内各校でも一斉休校が始まった。教室からは子どもたちの声が消え閑散としており、学童保育は一転、子どもたちのにぎやかな声が聞かれ、いつもと違う週明けとなった。突然の決定に教諭らは、戸惑いながらも対応に追われた。
春休みに入る前の24日まで休校する御坊小学校(弓倉正啓校長)では、持ち帰れていない荷物が残ったままの教室は、人の気配がなくひっそりと静まり返っていた。
突然の首相表明から週末を挟み4日後の実施に、現場は混乱を隠しきれず、教諭らはばたばたと対応に追われた。
同校では28日に弓倉校長や養護教諭、生活指導担当教諭が校内放送で、突然の臨時休校の理由や手洗い・うがいの徹底、休み中の注意事項などを校内放送で児童らに伝えた。「今日で最後かもしれない」と涙する6年生もいたという。
2日の校長会議で卒業式や終了式の有無、休み中の宿題や課題、家庭訪問、春休み中に登校日を設けるのかなどについて協議した。
2日から小学校が休校となったことを受け、同日から管内の多くの学童保育が長期休暇時と同様に午前中から開所している。
御坊市では、御坊小と藤田小の2カ所で午前8時から開所。御坊小の学童保育では、いつもの利用者に加え、野口小の利用者や春休みに利用を予定していた児童らも前倒しして受け入れ、教室には朝から児童らの明るい声が響いた。
美浜町では、和田小と松原小の学童保育を正午から開所。県教委の方針に従い、午前中は和田・松原両小学校が、学校での児童の受け入れを希望する家庭に対応している。2日、和田小では4人の児童が教室で、休校に合わせ学校から配られた宿題をするなどして過ごした。
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