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川端徹警部補(御坊署)全国優良職員表彰 〈2016年10月8日〉

2016年10月08日 08時30分00秒 | 記事

今後も和歌山の安全、安心の実現のため職務に邁進することを
誓う川端警部補(左から2人目)


 警察庁長官が優秀な警察職員の功労をたたえる、全国優良警察職員表彰(警察庁長官賞詞)の表彰式が4日、東京都のグランドアーク半蔵門で開かれ、県下で唯一人、御坊警察署生活安全刑事課企画指導・統計・鑑識係長の川端徹警部補(56)が受賞した。今年の受賞者は全国136人で、昭和27年に表彰制度が始まって以来、県下では64人目となる。現役の御坊署員が受賞するのは平成10年以来5人目。警察庁長官表彰で、現職警察官が受賞できる賞のうち第2位となる。

 同賞は、多年警察官として日夜職務に精励し、強い責任感と不断の努力で、警察の責務を遂行し多くの業績をあげ、治安維持に尽力したものに贈られる。
 川端警部補は、昭和53年4月1日、県警察官に採用され、白浜署を振り出しに、26年余を刑事警察官として勤務し、捜査現場で培った豊富な知識と経験を生かし、刑事警察の要として、手腕を遺憾なく発揮し多大な功績を残した。勤続38年のモットーは「被害者の立場に立って、解決できるよう努力する」。
 刑事畑での主な事件は、捜査第2課の時に発生した「簡易保険・入院保険金の支払いをめぐる贈収賄事件」、田辺署勤務時の「ビリアート店における緊縛強盗事件」、「余罪多数の連続忍び込み窃盗事件」などに携わった。特に印象に残っているのは、平成12年9月に御坊市の旅館「コトブキ」で、旅館経営者の女性が殺害された「旅館強盗殺人事件」。当時警部補に昇進したばかりだったが、当時の刑事課長らとともに現場捜査の指揮を執った。「見てすぐに強盗殺人だとわかった。現場の処理にはとても気を使った」という。
 現在は、御坊署生活安全刑事課企画指導・統計・鑑識係長として活気ある業務運営と若手を含めた部下の育成にも尽力している。「古い時代からの良いところを、後進に伝えていきたい」とした。
 6日に、太田清太郎御坊署長に受賞を報告。太田署長は「今後も長年培ってきた技術、知識を後進に伝えていってほしい」と述べた。川端警部補は「身に余る光栄な賞を受賞させていただきました。これまで、26年余りを捜査畑の刑事として、凶悪事件、窃盗事件や知能犯罪事件等の捜査に従事してきました。捜査現場では、困難に直面することが多く、無我夢中で走ってきた感がありますが、今回の受賞を励みに、これまでの経験を生かし、若い力の育成と、少しでも安全で安心な和歌山を実現できるように職務にまい進したと思います」と話した。


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