紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

平成28年度御坊市文化賞に塩路信人氏(医師) 〈2016年10月16日〉

2016年10月17日 08時30分00秒 | 記事

 平成28年度御坊市文化賞が決まった。個人は元日高医師会長で医師の塩路信人氏(71)=塩路内科胃腸科、藤田町吉田=が選ばれた。地域住民に信頼される医師として地域医療の向上に貢献するとともに民事調停委員や御坊ロータリークラブ会長も務め、社会奉仕活動など医療分野以外でも献身的に活動。父の故・信廣氏も平成元年度に受賞しており、2組目の親子受賞となった。団体表彰の該当はなかった。表彰式は11月2日午前10時30分から市民文化会館で行い、柏木征夫市長から賞状と記念品が贈られる。今年で41回目。今回を含めて受賞者は71人、25団体。
 
 塩路氏は昭和45年に和歌山県立医科大学を卒業後、同大学附属病院消化器内科助手、国保橋本市民病院副院長などを経て、平成元年に塩路内科胃腸科を開業。地域住民に信頼される医師として地域医療に貢献するとともに、平成12年から市内学校医、園医を務め、園児や児童生徒の健康保持・増進に努めている。
 平成4年に日高医師会監事となり、理事や副会長を経て18年に会長に就任し、以来6年間務めた。この間、日高地方の小中学生、高校生を対象に小児期から生活習慣病予防を進めるための健診や改善指導をはじめ、御坊保健所管内の全小中学校を対象にした喫煙防止のための出前授業を行うなど子供たちの健全な成長に大きく寄与した。
 国保日高総合病院と日高医師会との病診連携休日急患診療室の開設に尽力し、医師会員が診療を行うことで初期救急から入院まで切れ目のない救急医療を確保することで、病院勤務医の負担軽減を図るなど先駆的な取り組みを行ったほか、日高看護専門学校の開校にも大きく貢献した。
 医師としての専門知識を生かし、民事調停委員を10年間務めたほか、御坊ロータリークラブ会長も務め、積極的に社会奉仕活動に参加するなど医療分野以外でも献身的に活動した。平成20年に県学校保健功労者表彰、24年に県知事表彰、28年に和歌山地方裁判所長感謝状を受けた。
 塩路氏は「文化賞を授かり、誠にありがたく光栄に思います。これもひとえに地域の皆様方、特に日高医師会や医療関係者の皆様に支えていただいたお陰と感謝しています。今後はこの賞に恥じないようにさらに精進し、微力ながら地域のお役に立てるよう努めていきたい」と話した。


その他の主なニュース

 切目祭の印南町上道区が屋台を大規模修繕、宵宮でお披露目

 日高川町農改センターに紀道祭の三百瀬だんじり飾りを展示

 高校サッカー県大会で和歌山南陵が公式戦初勝利目指す

 中学生対象の日高地方競書会審査会  硬筆、毛筆で特賞115点を選ぶ