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日高川町川辺簡易水道入野浄水場の新施設が完成 〈2016年10月5日〉

2016年10月06日 08時30分00秒 | 記事

完成した入野浄水場の新施設で試運転が始まり、運用開始へ


 日高川町が、2カ年計画で整備を進めてきた川辺簡易水道の入野浄水場の新施設が完成。9月末から試運転が始まり、順調に進めば今月18日から旧施設から新施設に切り替えて運用を開始する。既存施設は、昭和52年の完成で老朽化や浄水機能の不足が指摘されていたが、新施設の完成で耐塩素性原虫に対応できる紫外線処理装置など最新の浄水処理が可能となり、さらに安全な水道水の安定供給が図られる。

 昭和53年に認可された川辺簡易水道事業の現在の計画人口は4920人で、計画一日最大2356立方メートルで給水している。同時期に整備された既存の浄水場は、完成から約40年が経って老朽化。さらに塩素滅菌だけで浄水機能の不足が指摘されていた。そんな中、全国的に塩素では死滅しない耐塩素性原虫の混入が問題視されており、これらの問題にも対応できる新施設を既存施設に隣接した入野橋すぐ下流付近に建設を進めてきた。同施設の完成で、町内9つの簡水施設で耐塩素性原虫に対応した整備がすべて完了した。
 新施設は、鉄筋コンクリート2階建てで、平成23年の台風12号災害で付近が浸水した経験を踏まえて、1階部分は駐車場や倉庫などで活用し、主要設備を全て2階に集約。調整池や洗浄排水池はじめ、既存施設にはない耐塩素性原虫に対応するための紫外線処理棟や紫外線処理設備を備えるため、既存施設より規模が大きくなった。また、地元が管理している江川簡易水道も同施設に統合する。
 入野浄水場の新施設建屋本体は7月に完成し、設備の搬入も完了していた。設備の接続などが進められ、9月末から試運転を開始。順調に進めば今月18日にも旧施設から切り替えて運用を開始する。


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