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御坊市藤井県道、いよいよ着工 〈2024年8月9日〉

2024年08月09日 08時30分00秒 | 記事


全幅10・25メートルに拡幅する県道御坊美山線


 県が御坊市藤田町藤井地内で進めている日高川右岸の堤防強化を兼ねた県道御坊美山線改良事業は初の工事発注が行われ、近く着工される。生活道路、高速へのアクセス道路として交通量が多いが、幅員が狭く、拡幅は長年の懸案。現道を堤内側(民家側)に拡げて片側歩道を含む全幅10・25メートルにする計画で、交通安全対策はもとより防災・治水対策につながると、早期完成が期待されている。

 藤井地内の日高川沿いを走る県道御坊美山線は中学・高校生等の自転車通学路、地域住民の生活道路、川辺インターへのアクセス道路として交通量が多いが、市水道事務所周辺から野口橋周辺までの延長840メートル区間は幅員が4メートル~5・5メートルと狭く、道路照明もないほか、野口橋右岸取り付け部は見通しが悪い交通難所のひとつとなっている。
 また、県道と一体化している右岸堤防は昭和28年水害後に完成して約70年が経過し、川側の法面コンクリートが老朽化。「御坊市にとって防災上、市民の命を守る重要な堤防」として堤防強化を兼ねた早急な道路拡幅を求め、県が令和元年度から事業着手。これまでにボーリング調査や用地測量、詳細設計、地元説明などを終え、4年度から用地買収を進めている。
 計画では幅員4メートル~5・5メートルの現道を堤内側(民家側)に拡げて全幅10・25メートルに拡幅する。車道は6メートルあり、堤内側に2・5メートルの歩道を整備する。堤内側に現道を拡幅することで堤防強化につながる。現在の堤防部分についてはボーリング調査で空洞は確認されていないが、工事中に何からの支障が生じていれば必要な対策をあわせて行う。
 日高振興局建設部が用地買収の進捗にあわせ、まとまって施工できる工事箇所を調整し、2カ所計延長90メートル区間で工事発注。入札の結果、大杉建設(株)=御坊市野口=が4832万6300円(税込み)で落札し、契約を済ませた。工事内容は堤内側に設置する歩道部分の路側構造物工事で工期は来年5月末まで。同建設部は「引き続き用地交渉を進め、工事発注できるところについては順次進めていきたい」としている。


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