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衆院選和歌山新2区 二階伸康氏が出馬表明 〈2024年5月19日〉

2024年05月20日 08時30分00秒 | 記事

 


友人らとともに記者会見に臨む伸康氏


 次期衆院総選挙に不出馬を表明した自民党の二階俊博元幹事長(85)=当選13回、御坊市=の後継者として三男で私設秘書の伸康氏(46)=御坊市出身、田辺市在住=が17日、田辺商工会議所で記者会見を行い、衆院和歌山新2区(27市町村)からの出馬を表明。友人ら約30人とともに会見に臨んだ伸康氏は「故郷を愛する仲間の皆さんと一歩を踏み出したい」と決意を述べ、世襲批判も含めて選挙で有権者の審判を仰ぎたいとした。

 伸康氏は「政治は一人の力ではできない」と同級生や友人、恩師ら約30人とともに会見。二階元幹事長が派閥の政治資金問題で責任を取って不出馬を決めたことに「公設秘書として私も連帯責任から逃れられない」と述べた上で、4月24日に県町村会から出馬要請を受けて以降「自ら後継者として手を上げていいのか自問自答し続けた」と。一方で「お役に立てるのであれば、その責任からも逃れてはならない」と、揺れ動いた胸の内を明かした。
 県町村会など40を超える出馬要請を受け、熟慮する中で「地方は人口減少に苦しみ、先行きに大きな不安が横たわっている。10増10減で地方の声が届きにくくなり、地方の苦しみ、痛みを受け止めようとしないのかとの声もいただいた。国の形を真剣に議論しないと地方は消滅してしまう。地方の消滅は国の消滅につながりかねない。私たちの故郷を次の世代に引き継ぐため、自ら何ができるかを問い直し、故郷を愛する仲間の皆さんと一歩を踏み出し、最終的に有権者の審判を仰ぎたい、と出馬を決意した」と述べた。
 世襲批判には「色んな意見があることは承知している」と述べた上で、世襲を制限するルールや制度がない現状では「選挙の機会を通して有権者に判断してもらうしか方法がない」。政治資金の問題には「ご理解が得られるよう丁寧に説明を尽くす姿勢が大事。法改正されれば新しいルールに従うは当然。疑念を抱かれないようしっかり取り組みたい」と述べた。
 秘書時代に培った海外との人脈や経験を活かし、県産品輸出や南紀白浜空港活用、海外の人材で労働力不足を補うなど「市町村単位で世界とつながるための架け橋の役割を果たしたい」と意欲を見せた。今後、自民党公認を得るため、まず新2区支部長予定者への選任を党県連に求めた。公設第1秘書を15日付で辞職したが、外交面など引き継ぎが難しいテーマもあり、当面、私設秘書を務める。
 新2区には共産党の元御坊市議で前県議、楠本文郎氏(69)=御坊市=が出馬を表明しているほか、自民党を離党して無所属となった世耕弘成参議院議員の動向も注目されている。
 
「間もなく復帰の見込み」
 二階元幹事長リハビリ中
 伸康氏は、二階元幹事長について大型連休前に風邪をこじらせたような状況で入院したと明かした上で「検査を重ね、数値に異常はなく、今はリハビリに努めている。間もなく復帰できる見込み」と述べた。


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