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御坊市議選に天倉勝也氏(維新)が新人2人目の名乗り 〈2022年12月23日〉

2022年12月23日 08時30分00秒 | 記事

 1月15日告示、22日投開票の御坊市議選(定数14)に向け、日本維新の会公認で新人の会社員、天倉勝也氏(62)=旧姓・山本、湯川町小松原=が21日、立候補を表明した。現職3人が引退するのに対し、新人の名乗りは2人目。この日行われた立候補予定者説明会には新人で40歳代の男性が出席したが、立候補は「検討中」とした。立候補の意思を明らかにしていた新人で60歳代男性の元国会議員秘書は一転、不出馬を決めたため、現状は定数に1人足らず、市政史上初の無投票の可能性も残る。

 新たに立候補を表明した天倉氏は、平成24年の御坊市長選に立候補し、落選。その後、27年、31年の市議選に立候補したが、落選しており、市議選は3回目の挑戦。今回は、日本維新の会公認候補として立候補することが決まり、御坊市政対策委員を務める。
 維新からの立候補について天倉氏は「結党以来、率先的に取り組んでいる『身を切る改革』に共鳴した。人口減少が著しい御坊で将来にわたって地域活力を維持していくためには、まず行政の仕組みや役割、税金の流れを見直し、ムダのない、効率的な行政運営を行うことが必要。日本維新の会の議員を増やし、議会等での発信力を強化していきたい」と話した。
 前回の市議選後、選挙のことは考えていなかったが、昨年8月に市長あてに新庁舎高台移転建設に変更の嘆願書を提出した際、執行部の回答が「ご期待にそえません」だったことに納得いかず、その後、身を切る改革で共鳴した維新の公募に応募し、立候補を決めたという。抱負として18歳までの教育費無償化や幹線道路の街灯整備、ペット火葬場の設置などを挙げた。
 選挙戦に向け、現職は西本和明議員(72)=当選8回、野口=、平井俊哉議員(64)=塩屋町北塩屋、4回=、共産党の田端卓司議員(73)=3回、名田町野島=の3人が引退を表明。他の11人は続投し、うち1人が来春県議選への転身意向を示している。新人は田端議員の後継で共産党公認の楠本香織さん(41)=塩屋町南塩屋=が出馬表明済み。現状は天倉氏とあわせて2人で、定数にまだ1人足りない。
 今後、立候補予定者説明会に出席した男性や過去2回の市議選に立候補した女性の動向が注目されるほか、立候補に意欲を持つと噂される人もいる。過去に無投票はなく、無投票阻止で立候補する人が出てくることも考えられ、告示直前まで予断を許さない。

現職11、新人3の計14陣営
市議選立候補予定者説明会

 市議選の立候補予定者説明会は21日、市役所で開き、現職11、新人3の計14陣営が出席し、立候補に必要な届け出書類等を持ち帰った。
 槙島敏一・市選管委員長が「法を遵守し、明るい選挙を行ってほしい」とあいさつしたあと、選管職員が立候補の手続きや選挙運動、御坊警察署が選挙運動用自動車の使用、御坊郵便局が選挙運動用通常葉書の使用など説明。届出書類の事前審査は告示日3日前の1月12日まで行う。立候補者の供託金は30万円。
 党派別は自民党公認4人、公明党公認1人、共産党公認2人、日本維新の会公認1人で、他は保守系無所属。1日現在の選挙人名簿登録者数は1万9052人(男9014・女1万38)。説明会に出席した現職は次の皆さん。当選回数順。
 向井孝行(69)当選9回、藤田町吉田▼山本清司(62)8回・自民、藤田町吉田▼村上宗隆(70)4回・自民、薗▼山田勝人(48)4回、薗▼小池佐左夫(72)3回、薗▼松本隆史(51)3回・自民、湯川町財部▼田中数将(45)3回、湯川町財部▼宮路雅仁(59)2回、湯川町小松原▼松屋久紀(55)2回・自民、野口▼小川春美(64)1回・共産、島▼芝田学(50)1回・公明、湯川町富安。


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