紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市が市内の私有人工林6ヘクタールの管理を受託 〈2022年12月4日〉

2022年12月05日 08時30分00秒 | 記事


市が私有人工林6ヘクタールを管理(写真は現地調査時)


 御坊市は、国が平成31年4月から施行した森林経営管理法の森林経営管理制度で、市内の私有人工林6ヘクタールについて所有者10人から管理を受託した。令和2年度末に策定した森林経営管理権集積計画(計画期間5年間)に基づき、令和6年度から8年度にかけて間伐を行うなど良好な森林環境の維持に努める。計画期間を過ぎれば所有者に戻す。間伐など管理費用は全額、国から市に入る森林環境譲与税を充てる。

 森林経営管理法は林業の持続的発展、森林の有する多目的機能の発揮に資することを目的に施行され、森林所有者の森林管理の責務や市町村の役割などを明記。同法に基づき始まった森林経営管理制度では森林所有者に意向調査を行い、市町村に管理を委ねたいとした場合、森林の現状等を踏まえ、市町村が受託の是非を判断し、受託した森林は市町村が管理する。
 これに基づき、市が令和元年度に対象の私有人工林21・62ヘクタールで林内環境調査を行い、2年度に所有者への意向調査を行った。所有者16人のうち、7人が何らかの形で「自分が管理したい」と答え、9人が「市に管理の委託を申し出たい」と回答。9人の所有面積はあわせて5・72ヘクタールあり、市が間伐の必要性を精査し、4・5ヘクタールの管理を受託した。
 これを受け、計画期間5年間の森林経営管理権集積計画を2年度末に策定し、3年度から年1回、対象の森林を巡回し、管理にあたっている。3年度に入り、意向調査を実施した人以外から委託の申し出を受け、市で調査し、新たに1・5ヘクタールを受託することになり、対象者は10人、対象面積は6ヘクタールに増えた。間伐は4・5ヘクタール分が6年度から7年度にかけて、1・5ヘクタール分が8年度までに行う予定。
 財源に充てる森林環境譲与税は、令和元年度から森林面積等に応じた税が市町村に入っており、市町村ごとに人工林の間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進等に活用。
 市内は森林面積が少ないため、税収入はピークで年間527万8000円。令和元年度は157万6000円、2年度は335万2000円、3年度は330万6000円が入り、4~5年度は各430万1000円、6年度以降は満額の527万8000円。すべて森林環境譲与税基金に積み立て、5年度分までの約1600万円は新庁舎への木材利用、木製品設置等に使い、6年度からは受託した森林の間伐、学校など公共施設への木製品利用に活用する。


 その他の主なニュース

年末年始無災害運動、1日からスタート

「灯台絵画コンテスト2022」小池りりさん(御坊小)、尾崎月灯さん(松洋中)金賞

中尾瀬奈さん(由良小)サッカー女子ナショナルトレセンへ向け関西地域最終選考へ

福居京弥君(智辯和歌山・大成中出身)が三浦源吾・市長に全国高校駅伝出場を報告