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日高川町でプレミアム完熟イチゴ「毬姫様」の出荷始まる 〈2022年12月16日〉

2022年12月16日 08時30分00秒 | 記事


まりひめのプレミアム「毬姫様」(写真左上)の
出荷作業を行う三原さん


 イチゴの県オリジナル品種「まりひめ」の生産量のうちわずか0・1%以下しか出荷されない、一定の基準をクリアして厳選されたイチゴに品名が与えられる「毬姫様」の出荷が管内の農家で始まった。紅白に金の「毬」の字をあしらった高級感あふれる箱に入れて出荷される「毬姫様」は、糖度約9度以上、重さ35グラム以上に限られ、2月までの期間限定で贈答品やふるさと納税の返礼品などに人気が高まっている。

 イチゴの中でも香りの強い「さちのか」と豊産性のある「章姫」を交配して平成22年に生み出された県オリジナル品種の「まりひめ」。紀州手毬にあやかって名付けられたイチゴが県を代表する果実として定着し、人気が高い。その中でも、寒い時期にゆっくりと時間をかけて濃厚な味わいの実に育った厳選されたのが完熟イチゴの「毬姫様」。県イチゴ生産組合連合会が平成28年からブランド力向上を図ろうと、味(糖度9度以上)と大きさ(35グラム以上)の基準を定めたまりひめのプレミアム果実として出荷をスタートさせた。
 まりひめプレミアム「毬姫様」は、令和3年で県下33農家が生産に取り組み、管内でも昨年度は御坊市、美浜町、日高川町の4農家が生産。まりひめ全体の生産量のわずか0・1%以下しかなく、12月から2月までの期間限定で出荷する貴重なイチゴ。1粒300~500円程度する超高級商品だが、プレミアム感で関東方面にも出荷が多くなっているという。
 10数年前から「まりひめ」を生産する、みはらファーム三原康弘さん(42)=日高川町三百瀬=方でも13日に「毬姫様」を日高卸売市場から京阪神方面に初出荷。箱資材の検討から「毬姫様」の誕生に携わってきた三原さんは、収穫したばかりのイチゴの糖度と形、重さを確認したあと「毬姫様」に該当する実を傷つけない衝撃を和らげる特殊な柔らかい資材に1つ1つていねいに並べた。三原さんは「毬姫様は数あるイチゴの中でも味も香りも特別なイチゴ。果樹王国と言われる和歌山を代表するものになってほしい。地元の皆さんにも知ってもらい、贈答品の1アイテムにしてもらえればうれしい」と話している。


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