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和歌山県が御坊リサイクルセンターの第2期管理型最終処分場建設の設置を許可 〈2022年12月14日〉

2022年12月14日 08時30分00秒 | 記事


第2期最終処分場の建設区域(赤枠内)


 県は9日付で、大栄環境(株)=金子文雄代表取締役社長、和泉市=から申請のあった御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=御坊市塩屋町南塩屋=の第2期管理型最終処分場建設の設置を許可した。埋め立て容量は135万5882立方メートル(埋立面積7万387平方メートル)で、県下最大の既設処分場と同規模。来年中に着工し、造成に約2年半かかる見通し。埋め立て期間は約10年を予定している。

 稼働中の御坊リサイクルセンターは、森岡区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に約50億円かけて管理型最終処分場(民間は県下唯一)と中間処理施設を建設。平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事を行い、28年末に完成、29年3月から稼動している。
 既設処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートル。当初は15年程度で満杯になる計画だったが、京奈和道路関連工事に伴う産廃土、災害廃棄物の搬入等が続いたこともあり、稼働から5年で、すでに8割が埋まっているため、隣接の区有地等への第2期処分場計画を進めていた。県の許可が出たことで今後、造成工事に向けた準備に入り、来年中に着工する。
 第2期処分場は既設処分場や中間処理施設との隣接地に建設し、埋め立て容量は135万5882立方メートル。既設処分場と同様に底やのり面には遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートには最新の漏水検知システムを設置するなど環境保全対策に万全を期す。
 中間処理施設は廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、がれき類など10品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化している。現在は日量50~60トンを選別し、リサイクル率は約30%。従業員36人のうち地元雇用は26人(市内17人、郡内9人)。埋め立てが終わった既設処分場の土地利用は地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなど検討している。
 
 協定は再締結 既設処分場着工前の平成25年10月に市と同社で締結した環境保全協定は、第2期処分場着工前に改めて締結し直す予定。協定では操業後の施設への抜き打ち検査、最終処分場遮水シートの漏水検知時の掘り起こしなどを明記している。


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