自宅の目につくところにあんしんカードと避難経路を
記した地図を張り、避難行動意識を高める
印南町社会福祉協議会(森尾正稔会長)は、災害時発生時に避難が困難となる災害時要援護者に避難の意識を高めてもらおうと、避難場所や日ごろ気にかけてくれている近所の人、家族など緊急連絡先などを記入し自宅の目につきやすいところに張っておく「あんしんカード」の配布を3日から始めた。自治体では災害時要援護者名簿を作成しているが、避難意識を高める取り組みは日高地方では初めて。対象者は279人で社協は今年中に配布を終えたいとしている。
社協は災害時に命を守るためには地域住民が自発的に避難することが重要とし、今回は特に災害時要援護者に避難の意識を高めてもらおうと「あんしんカード」を配布することにした。カードは自分が逃げようと考えている高台などの避難場所2カ所、日ごろから自分を気にかけてくれている家族や近所の知人など2人の名前、家族や親戚など2人の緊急連絡先、かかりつけ医を記入し、自宅内の見やすい場所に張り、避難場所などを本人に強く意識づけ、災害時発生時の避難行動につなげるのが狙い。また、カードを持って避難すれば迅速な安否確認にもつながる。
町内の災害時要介護者は独居や高齢者世帯など279人で、3日から配布を始めた。初日は社協職員や民生委員が印南地区の浜西、切目地区の島田の対象10世帯を訪れてあんしんカードを配布。職員らは「あんしんカード」の趣旨などを説明し、本人から聞き取りを行うなどしてカードに避難場所などを記入したあと、自宅内にカードとともに避難場所までの経路記したマップも添えて張った。
あんしんカードを目につくところに張った高齢者は「災害が発生したら避難場所に逃げるようにしたい」と話していた。
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