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日高川町美山地区3小学校で新しいテレビ会議システムを導入し初授業 〈2018年9月13日〉

2018年09月13日 08時30分00秒 | 記事

新しいテレビ会議システムを使って離れた3校の児童が
初授業を実施


 小中学校間を結ぶ新しいテレビ会議システムを導入した日高川町美山地区で11日、川原河、笠松、寒川第一の3小学校をつないで初の授業が行われた。新システムの導入により、離れた学校で授業を受ける児童の表情や声も鮮明に伝わるなど、同システムを活用した小規模校の教育課題の解決に期待が寄せられる。

 美山中を含む4校に、新しく大型の電子黒板やカメラ、パソコンを配備。初めての授業となった11日は、笠松、川原河、寒川第一小の5、6年生12人が道徳の授業を受けた。ホスト校の笠松小で橋本和輝教諭が行う授業を他校のモニターに映し出し、教科書の教材に沿って橋本教諭が質問すると、モニターを通して他校の児童らが意見を出し合うなどして授業を進めた。
 授業を担当した橋本教諭は「モニターの画面が大きくなり、子ども達の表情もよく分かるようになった。回線も安定し、音声も途切れずに違和感なく授業が行えるようになった。カメラが1台のため、教師の立つ位置や黒板がモニターに映らないなどの課題もあり、試行錯誤しながらより良い授業を進めたい」。授業を見学した湯川宗一教育長も「初めての授業としては、システムを有効活用した授業ができたと感じた。改善すべき点も見つかり、小規模校の抱える教育課題を解決できる環境づくりをさらに進めたい」と話した。
 美山地区では、平成24年度から3小学校の児童が一緒に授業を行う集合学習を取り入れており、昨年度からは、テレビ電話を使った
交流するシステムを管内で初めて導入。今年度は、大型の電子黒板やカメラ、パソコンなどのフルHD高画質のテレビ会議システム用機器を新しく配備し、リアルタイムで高画質な映像と音声による円滑な集合学習が可能に。今後は同システムをさらに活用し、集合学習を補うものとして小規模校の教育環境改善につながると期待されている。


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