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切目川ダム環境整備協議会解散、地域活性化に向け新組織で活動継続 〈2018年6月30日〉

2018年06月30日 08時30分00秒 | 記事

植えた樹木の生育状況を確認する森口区長、日裏町長、
三浦振興局長(左から)


 県営切目川ダム周辺を整備し地域活性化につなげようと印南町や県、地元真妻地区で構成する切目川ダム環境整備協議会(会長・日裏勝己印南町長)は3年計画で取り組んできた事業を終え解散した。会長を務めた日裏町長は「協議会としては終わりとなるが、今後皆さんと協議しながら何らかの形で継続できればと思っている」と組織を再編して地元、町、県が連携・協力しながら切目川ダムを活用し地域活性化に向けた取り組みを進めたい考えを示した。

 同協議会は切目川ダム周辺をサクラやサツキ、モミジなど植えて四季折々に花木で彩り、ダム本体の迫力を実感できる「エントランス(入口)ゾーン」、本体の洪水吐きから流れ落ちる水流を間近で見ることができる「ダムサイトゾーン」、いつ来ても何かがあると感じてもらえる「四季体験ゾーン」、周辺を楽しく散策してもらえる「散策ゾーン」の4つのゾーニングを設けて整備しようと平成27年度から3年計画で植樹作業を中心に取り組み、これまでサツキ500本、ヤマザクラ105本、ヤマハギ、ヤマブキ、アセビ、ムラサキシキブ各30本のほか、センリョウ15本、ニシノミヤゴンゲンザクラ9本、イロハモミジ、オオモミジ各6本、スギ(御神木)4本、タラヨウ3本、サルスベリ1本の合わせて769本を地元民のボランティアらの協力でダム周辺に植えた。
 今年2月の植樹作業で計画していた事業を終了。28日に最後となる第6回会議を印南町高串の切目川ダム管理事務所前で開いた。会議は会長の日裏町長はじめ、委員の三浦源吾・日高振興局長(副会長)、谷関俊男・県森林組合連合会顧問、地元区長らが出席して開き、植樹状況など事業経過報告を承認し解散となった。日裏町長は「昨年度で植樹作業を終えたが、木を植えて終わりではない。協議会としての活動は終わるが、今後皆さんと協議しながら何らかの形で活動を継続できればと思っている。コンクリートの塊というだけでなく、皆さんの力をお借りして地域の発展につながるような取り組みを進めていきたい」と述べたほか、副会長で地元真妻地区の森口詠士・皆瀬川区長は「数年経つと1年を通じていろんな花を楽しめると思っている。これも皆さんの協力のおかげで感謝しています。植えた木の管理や緑育などの活動に向けて引き続き協力をお願いします」と呼びかけた。会議終了後にはサクラなど植樹した木の生育状況などを確認しながらダム周辺を見学した。
 町は今後、どのようにして活動を継続していくか、組織再編なども含め検討に入るが、4つのゾーンの看板や樹種を説明する看板を設置するなど整備を進めたいとしている。


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