初の取り組みで海水浴客増へ(写真は昨年の産湯海水浴場)
2人乗りが基本のシーカヤック
日高町、産湯海水浴場の海の家などを運営する日高町地域振興(株)(山田理司社長)は、海水浴客増へ向け、7月7日の海開きに合わせ、初めてのシーカヤック体験を行う。同浴場へは、ヤシの木やミストシャワーなど環境が整備される中、同社もさらなる振興へ力を入れようと、企画。安全で操作性に優れ、初心者でも扱いやすく、海からの景色を眺めてもらうことで、海水浴場の良さを体感してもらうのが狙いだ。
同社は海水浴客数把握のため、平成23年から駐車台数を集計している。昨年は7月8日に海開きし、海の家を8月20日まで営業。好天続きで休業した日は2日間だけで、7月の台数は2493台、8月は2894台に上り、データを取り始めた以来、最も多い5382台に。これまでの最高だった28年度を126台上回った。
町も同浴場を重要な観光地と位置づけており、海水浴客に楽しんでもらうとともに魅力的な浴場にしていこうと進めた周辺整備工事の一環で、南国風にムードを高めるためワシントンヤシを植樹、暑さを軽減してもらうためミストシャワーも設置するなど環境を充実させている。そんな中、新たな振興策を取り入れようと、同社がシーカヤック体験を企画した。
シーカヤックはカヌーの一種。海で使うことを考慮し、波、風、潮流等に影響されにくいデザインで、水かきが両端に付いたパドルを使い、自分で漕いで進む。基本的に2人乗りで軟質のプラスチック製で非常に安全で操作性に優れており、初めて体験する人でも安心して操作できるという。
海開き初日7月7日の午前9時30分から午後5時までの間でインストラクターがつき、シーカヤック4台を用意。十分に景観などを楽しみながら周遊できるようにするため、体験時間は1組約20分間など検討中で、体験料金も詰めている段階。当日は町が海開き式を行った後、宝探し大会も企画しており、同体験を景品の一つにする。
昨年の連休時に白良浜へ出かける予定だったのを渋滞に見まわれ、途中で高速を下り、産湯海水浴場を訪れたという観光客もおり、同社では「魅力ある海水浴場にすることで、少しでも海水浴客を増やし、リピーターを作ることが大切。好評であれば続けることも考えたい」とし、今度もさまざまな振興策を検討する。
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