紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

プロ格闘家・入田和樹選手(日高川町)ヘビー級王者に 〈2018年6月12日〉

2018年06月12日 08時30分00秒 | 記事

ヘビー級王者に輝きベルトを腰に巻く入田選手。
リング上で歓喜に沸く垣内代表らチーム日高関係者


 昨年11月にプロデビューした格闘家の入田和樹さん(32)=和歌山病院勤務、日高川町入野=が10日、福岡県で開催された格闘技団体・ドリームゲートが主催するキックボクシングのタイトルマッチで圧巻の1ラウンドKO勝ちでヘビー級王者の座に就いた。管内出身選手では前例のないプロ格闘界の王者誕生に関係者や地元で応援する人たちも歓喜に沸いている。

 総合格闘技チーム日高(垣内義秀代表)所属の入田選手(185センチ・95キロ)は、昨年11月の韓国でプロデビュー。スパーリングをする入田選手を見た格闘技団体・ドリームゲートの池端光治代表の目に止まり、同団体が主催する日韓対抗戦とタイトルマッチ9試合の「ドリームゲート9」へのオファーが届いた。入田選手は、9試合のメーンとなるヘビー級タイトルマッチに登場し、王者の田中陸選手とチャンピオンベルトを懸けて初のタイトルマッチに挑んだ。
 右のローキックが得意なチャンピオンに対して、パンチ力に勝る入田選手が1R序盤から激しい打ち合いに。チャンピオンの大応援団が駆けつける完全アウエーの雰囲気の中で、右のローキックを受けながらも前に出る入田選手が押し気味に試合を進める。試合前は苦戦も頭の中にあったというセコンドに付いた垣内代表も序盤の戦いに「チャンピオンも負けん気の強い選手で前に出てくれた。入田の戦いやすい間合いで試合が流れ、KO出来る」と確信した1R2分過ぎ、相手が得意の右ローキックを放とうとした瞬間に前に出るタイミングを計っていた入田選手がカウンターで右のフックをさく裂させた。
 激しい音とともに右フックが決まった瞬間、会場は静まりかえり、入田選手は「決まった、立ち上がることが出来ない」とKOを確信。チャンピオンが失神するほどの強烈な一打にわずか1RKOの鮮やかな勝ち方でリング上でチャンピオンベルトを腰に回した。「一夜明けて目を覚ますと目の前にベルトがあり、チャンピオンになった実感が湧いてきた。必ず防衛したい」と誓った。
 チーム日高の顧問の北垣順一さんはじめ会場に足を運んだ30人の応援団に「両親や家族、チーム関係者、支援を頂いた地元の皆さんのお蔭だと感謝しています。これからもチャレンジ精神でさらに大きな大会でタイトルマッチに挑みたい」と、さらに上を目指す。垣内代表は「練習どうり自分の力を全て出し切って、最高の形でチャンピオンになってくれた。入田の努力があって夢をかなえさせてもらった。今後はゆっくりと考えながら、さらに上の大会を目指したい」と感激した様子で話した。


その他の主なニュース

 日高歯科医師会が「よい歯のフェスティバル」で入賞者表彰、歯供養も厳修

 三百瀬小学校児童が16日の子供自転車県大会に向け練習

 日高川町水道協会が水環境調査と環境勉強会、オゾボットで水の循環学ぶ

 日高地方男女6人制バレー大会で龍馬伝(男子)日高高校A(女子)優勝