和歌山南陵高校の開校予定で利用方法に関心が集まる南山スポーツ公園の施設
日高川町は「紀の国わかやま国体」の開催にあわせ、南山スポーツ公園の陸上競技場を人工芝生化するなどの大改修を行った。国体後の運用が課題となる中、来年4月には隣接地に和歌山南陵高校が開校予定で、町議会でも同校の利用に関して質問が相次いだ。改修後は県内外から合宿利用者が殺到し、野球場も週末には地元団体などの利用が多いため、町では「町民や地元の利用を優先」の方針で、利用方法について学校側と覚え書きを交わすとしている。
旧国際開洋二高校があった施設に、和歌山南陵高校が来年4月からの開校を予定。同校の学校案内やホームページには、スポーツコースの開設とともに、南山スポーツ公園の施設を「野球場」「サッカー場・陸上競技場」として写真入りで施設紹介し、「町などの協力でクラブ活動等にも使用します」と記されている。
一方、町側も施設を有効活用して頂くという話には賛同し「出来る限りの範囲で協力したい」との方針を示しているが、議会の一般質問で市木町長は「競技場と野球場はあくまでも町営の施設。町民が利用したい時に空いていない、高校に貸しっぱなしというのは、いかがなものかと思う。週末には大会なども開催され、合宿などの利用も多く、それを最優先すべきだと思っている。せっかくある施設だから、空いている時は南陵高校にも利用して頂く形を取りたい」と答えた。
同施設の整備には、町が約9億円という多額な予算を投じており、町民からは「以前の開洋二高のように、学校施設のような利用状態では…」と危ぐする声も聞かれる。さらに、改修完了後の夏休みには、県内外から陸上競技やサッカー、アメフトなど学生や社会人の合宿利用が続き、町内の宿泊施設に与えた経済効果も大きい。町教委では1年を通じたスポーツの合宿誘致を図っていく考えで、町にとっては高校側が使用するよりも合宿誘致や地元利用の方がメリットは大きいと思われる。
同高校がどのような形で来春の開校を迎えるかも不明確な状況。町では、校舎東側に広いグラウンド用地があるため、学校側が整備して利用するよう要望する考えで、これらを含めた南山スポーツ公園の利用について学校側と覚え書きを交わす考えを示しており、町民も関心を寄せている。
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