紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

わかやま国体管内でもバレーや自転車、アーチェリー熱戦開始 〈2015年9月29日〉

2015年09月29日 08時30分00秒 | 記事

  紀の国わかやま国体は27日から本格的に競技が始まり、日高地方でもバレー少年女子や自転車競技ロードレース、アーチェリーの正式競技が行われた。28日にはゴルフ成年男子・女子、10月1日からホッケー少年男女、2日から軟式野球成年男子、3日から山岳競技と5日まで全国から集まった強豪選手たちが熱戦を繰り広げる。


「感謝胸に仲間と躍動!」
市文でバレー開幕、セレモニー
御坊市

攻守で活躍する県チームの石川真奈選手(右)


 バレーボール競技少年女子の部がある御坊市では27日、市民文化会館でオープニングセレモニーが行われ、24チーム、288人の選手たちが健闘を誓った。
 日高高校2年生の高台明奈さんの司会で行われ、市内の園児たちの元気いっぱいのダンスで開幕。1チームずつ選手団が紹介され、競技会の藤井重機副委員長が開始宣言。続いて財団法人日本バレーボール協会の迫田義人理事が「大会での熱い戦いとともに、この中から2020年の東京オリンピックで日の丸を背負う選手が出ることを期待しています」とあいさつ。競技名誉会長の柏木征夫御坊市長は、「皆さんをこの地にお迎えできたことを市民を代表して心からご歓迎申し上げます」と話し、市の概要など紹介し、「歴史と文化、自然豊かなこの町で、日頃の訓練の成果を存分に発揮され、2015年は〝御坊に行ったなぁ〟と思い出として脳裏に深くしまっていただければと思います」と歓迎の言葉を述べた。
 最後に選手団を代表し、地元和歌山県チームの木野光莉主将(和歌山信愛)が「私たち選手一同は、全国各地の大雨や地震などで被害に遭われた方々に勇気と希望を与えられるようなプレーで仲間とともに躍動し、正々堂々と戦うことを誓います」と力強く宣誓。
 セレモニーのあと、市立体育館と日高高校体育館の2会場で熱戦の火ぶたが切られ、和歌山信愛メンバーからなる県選抜は1回戦で香川をストレートで下したが、2回戦で秋田に1-2で逆転負け。日高地方からメンバー入りした石川真奈(印南町)、冨山唯(みなべ町)、小竹瑞希(美浜町)の3選手は攻守にわたる活躍でチームの勝利や得点に貢献した。


日裏町長らの号砲でスタート
自転車競技で熱戦展開
印南町

コースを走行する選手(成年男子)


 自転車競技ロードレース成年男子と少年男子が印南町古井の清流中学校周辺の黒潮フルーツライン特設ロード・レースコースで開かれた。出発式は、地元山口太鼓の演奏、町内小学6年生64人が「きいちゃんダンス」を踊りオープニング。成年男子の出場選手80人(42都道府県)がスタート地点に並んだあと、宮本靖弘さん(大成中教諭)が国歌を独唱、地元の日裏町長が歓迎するとともに「日ごろの練習の成果を十分に発揮し、素晴らしいレースを展開してください」と激励し、日裏町長の号砲でスタート。5分後には少年男子78人(42都道府県)が堀口晴生町議会議長の号砲でスタートした。国体イメージキャラクター「きいちゃん」、町のゆるキャラ「カッくん」「エルちゃん」も応援に駆け付け、大会を盛り上げた。
 清流中グラウンドではおもてなしコーナーを設けて選手や大会関係者らにドリンクやトマト梅そうめん、豚汁を振る舞った。ボランティアスタッフ300人がおもてなしコーナーのほか、立哨員や駐車場の整理誘導などにあたり運営を支えた。
 レースは清流中学校前をスタートし、県道、町道を走行しスタート地点に戻る1周15・8キロのコースで、成年は8周の約126・4キロ、少年は6周の約94・6キロ。成年男子では和歌山県の窪木一茂選手(県教育庁)が3時間42分のタイムで優勝し、地元大会に花を添えた。
 28日はゴルフ競技の成年男子がラ・グレースゴルフ倶楽部和歌山コース、同女子がいなみカントリークラブフジで開幕。ともに各都道府県から3人ずつが出場し、2日間でスコアを競う。


五輪銀メダリストが競演
アーチェリーが南山で開幕
日高川町

白い帽子とサングラス姿の古川、山本(写真左)の
両銀メダリストが競演


 アーチェリー競技は27日から日高川町和佐の南山陸上競技場で開幕し、成年男女、少年男女の予選ラウンドが行われ、33都道府県278選手が熱戦を展開。27日午後の成年男子予選では、ロンドン五輪で個人銀の古川高晴選手(和歌山・近畿大)とアテネ五輪銀の山本博選手(東京・日体大)が並んで競技し、選手や観客の注目を集めた。
 競技は各府県3選手による団体戦で、予選は選手が70メートル先の的に4分以内で6射、12エンドで合計72射を行い、3人の合計得点の上位で決勝進出を争った。
 27日午前は成年・少年女子、午後から成年・少年男子の予選ラウンドを行い、
成年男子では隣同士の標的だった和歌山と東京で、古川、山本の五輪銀メダリストが競演。古川選手が662得点で平成20年の大分国体以来3度目の優勝を飾るなど、成年男子は和歌山が2位で予選を通過。8度の優勝を誇る山本選手は4位だった。和歌山は、少年女子が予選敗退したが、成年女子が3位、少年男子が2位で28日から決勝に駒を進めた。29日に各部門の3位決定戦と決勝が行われる。
 競技会場の南山陸上競技場周辺には、日高川町内の小中学生が作った都道府県のノボリ旗や学校や団体などが育てたメッセージ付きの花プランターを飾って選手を歓迎。会場内では、おもてなしコーナーで町生活研究グループによるイノシシ汁やマドレーヌ、紀州南高梅を使ったゼリーやカステラを日替わりで振る舞っており、選手らにも大好評だ。


その他の主なニュース

 印南祭の東山口が90年ぶりに屋台を新調

 金川めぐみさん(和歌山大学准教授)みはま学園で講演

 美浜町(ビーチボールバレー)・由良町(ウオークラリー)で国体デモンストレーションスポーツ

 中学硬式野球和歌山予選で紀州由良が初優勝、関西大会へ