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日高元気塾がなた豆あめを本格的に販売 〈2015年2月26日〉

2015年02月26日 08時30分00秒 | 記事

なた豆のあめも味わってと会員


 日高町の日高元気塾(石家良昭代表)は、アレルギー症状を緩和させるなどの効能に期待されている、なた豆を広くPRしようと、新たに粉末を入れたあめの販売を本格的に始めた。同塾は地域の特産品にと振興に努めており、これまでなた豆茶の販売を基本としながら、菓子類での商品化も目指しており、石家代表は「なた豆の名前を知ってもらえたら」としている。

 同塾では、石家代表を含め町内の6人が約30アールでなた豆を無農薬栽培し、茶の製造まで一貫して行い、平成25年11月から、本格販売にこぎつけた。今では会員外で町民1人に委託して、なた豆の栽培面積は40アールに増えた。
 健康食品として蓄膿症で鼻にたまったうみを排出して呼吸が楽になったり、免疫力を高めてアレルギー症状を緩和させるなど、様々な効能があるといわれている。歯茎の腫れやうみを抑えて歯槽膿漏を改善し、口臭を緩和させたり、血行促進や代謝力アップでむくみ、関節痛を改善し、冷えからくる切れ痔や、いぼ痔の症状を抑えるなどにも期待できるという。
 同塾では茶だけでなく、なた豆を菓子類にも取り入れて、売り出すことで消費を幅広い世代に広げようと計画。あめは昨夏に試作品を完成し、やわらかい口あたりでのどに優しいことから「なた豆のど飴」と名付け、今年に入って本格的な販売につなげた。
 あめの製造は専門的な知識がいるため業者に委託。100グラム入り1袋350円で、県下の産品所などに卸しており、東京のアンテナショップにも置いている。
 菓子類ではほかに、試作品としてアイスクリームも完成しており、チョコレートなどでも製品化できないか、味やなた豆の量なども検討中だ。
 石家代表は「農業を取り巻く環境が厳しい中、サルやシカ、イノシシの獣害がなく、無消毒で栽培できるなた豆を地域の特産にできれば。茶を販売してから1年が経過したばかりだが、健康食品として注目され始めており、菓子類の販売でなた豆の名前をより多くの人に知ってもらいたい」と話している。
 問い合わせは、石家さん(電話0738・63・2738)へ。


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