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印南まちづくり基金助成事業に町商工会青年部など5団体応募 〈2015年2月8日〉

2015年02月09日 08時30分00秒 | 記事

 公益社団法人「わかやま地元力応援基金」=和歌山市、石橋幸四郎理事長=は「印南まちづくり基金」を創設し印南町のまちづくりにかかわる活動をしている団体を支援する助成事業の助成を希望する団体の募集を締め切り、町内に拠点のある4団体と拠点は町外だが同町でも活動している1団体の合わせて5団体の応募があった。 

 平成25年11月に印南町や龍谷大学などが連携し印南町などに設置、供用を開始した全国初となる売電した収益を地域の課題解決などに取り組む団体に助成する地域貢献型メガソーラー施設「龍谷ソーラーパーク」の事業会社である(株)PLUS SOCIALが、供用開始から半年分の利益のうち150万円を「わかやま地元力応援基金」に提供。寄付を受けた応援基金が太陽光発電施設立地自治体の印南町を対象に助成を行おうと「印南まちづくり基金」を設けて1月6日から希望団体を公募していた。
 応募したのは、印南町商工会青年部、印南町食生活改善推進協議会、一般社団法人ビオトープ、江戸時代の印南漁民の偉業を顕彰する会の町内で活動する4団体と、日高町に拠点を置き印南町内でも活動しているNPO「Kネット」。全体助成額は事業会社から提供された150万円のうち財団運営経費を差し引いた100万円で、1団体への助成額は20万円が上限となっている。
 わかやま地元力応援基金は5日と6日にヒアリングを実施、17日に町、財団、印南町民代表で構成する選考委員会で助成を行う団体を決定し、3月に贈呈式を行うことにしている。


美浜町長選お願いきょう(7日)限り 〈2015年2月7日〉

2015年02月09日 08時30分00秒 | 記事

握手する森下候補

支持を訴える谷候補


 美浜町長選は、再選を目指す森下誠史氏(59)=三尾=と、新人で元町議会副議長の谷進介氏(56)=三尾=の両候補が、激しい選挙戦を繰り広げている。6日は元参議院議員が応援に入ったり、両陣営ともに街宣車で町内すみずみまで入り込み、名前の売り込みを図るとともに、街角では車から下りて何回も街頭演説を繰り返し、「最後までよろしく」と支持を訴えた。「お願い」も、きょう7日限りだ。

 森下、谷陣営ともに「ここに来て一気に盛り上がってきた」と手応えをつかんだ様子。森下陣営は「若い人たちも選挙事務所を訪れてくれるようになった」と支持層が広がっていることを強調する。谷陣営は「お年寄りが来てくださったり、若い人が事務所をのぞいてくれるなど、支持層の広がりを感じる」と、両陣営ともに地道な運動の成果を確かめている様子。
 森下候補は、街角などで街宣車から降りて、徒歩で支持を訴えて回る。出会う人には一人ひとりていねいに握手し、「よろしく」と頭を下げている。4年間で顔なじみも広がり、後援会事務所は「有権者の反応は日々良くなっている」と受け止めている。
 谷陣営には6日午前、元参議院議員の大江康弘氏が訪れ、町役場前で応援演説も。谷候補は、日中は街宣車で路地裏まで回っている。後援会事務所は「手を振ったり、握手をしてくださる人が後半戦に入り増えてきた。感触はよくなりつつある」という。
 森下候補は、街頭演説では、4年間の実績を強くアピールしている。松原、和田両小学校やひまわりこども園に屋外避難階段を設置したことや、学校体育館の強化対策などを取り上げ、「住民の皆さんの最大の不安である防災対策には力を入れてきました」と自信を示す。
 谷候補も各地区に入ると徒歩で支持を訴えている。有権者が集まっている場所では「東日本大震災から間もなく4年になるというのに、高台避難施設(築山)はいまだに着工されていない。震災地の復興状況を何度も視察に行き、住民の安心と安全を守るためには、よりスピーディーな対応が不可欠と実感した」と防災対策への強い思いを訴えている。
 美浜町の課題である人口減対策については、森下候補は、子育て給付金の拡充など実績を前面に打ち出している。谷候補は、小さな事業所でも少しずつ誘致を図り、若い人の職場確保を目指したいと訴える。
 医療費の公費補助では、森下候補は「中学3年生まで無料化を実現した」と実績を強調。対する谷候補は「高校卒業時まで無料化にしたい」と政策をアピールしている。