紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

アクセス

2015年02月10日 10時00分00秒 | アクセス

 

 

〒644-0003 和歌山県御坊市島172
TEL.0738-22-2536 FAX.0738-22-3050


美浜町長に森下誠史氏再選 〈2015年2月10日〉

2015年02月10日 08時30分00秒 | 記事

花束を手に満面の笑みで再選を喜ぶ森下氏


 任期満了に伴う美浜町長選は8日、町内6カ所で投票が行われ、午後7時半から、美浜町地域福祉センターで即日開票の結果、現職の森下誠史氏(59)=三尾=が、新人で元町議会副議長の谷進介氏(56)=三尾=を1146票の大差で破り、圧勝で再選を果たした。森下氏は、スタートで出遅れたものの、1期4年間の実績を前面に押し出す地道な作戦が奏功した。谷氏は出足よく、町外の知り合いからも働きかけるなど善戦したが及ばなかった。当日有権者数は6383人(男2922・女3461)。投票率は80・39%(前回は82・77%)だった。

 午後8時45分に当確の一方が届くと、「やった!おめでとう」という大きな歓声が響き渡った。事務所で支持者や妻・洋子さん(56)とともに、前回と同じ作業着姿で開票待った森下氏は「みなさんのお陰です」と何度も頭を下げ、福田秋後援会長らと抱き合って喜びを爆発させた。
 福田後援会長は「森下町長、再選おめでとう。みなさんのご支援のお陰です。本当にありがとうございます。森下君は美浜町で生まれ、町が大好きな男。今後もしがらみのない、真面目さで安全で安心して生活できる美浜町の舵取りに頑張ってほしい」と話し、花束を受けた森下氏は「みなさんのお陰で2期目の町長に当選させて頂きました。着実に誠実に前に進みます」と強い意欲を見せた。
 初当選した4年前とは違い、現職という制約の中で前哨戦では対立候補に遅れを取ったが、1146票差の圧勝。森下氏は「思うように活動が出来ない中、手応えの分かりづらい戦いだったが、思った以上の支援を頂いたことに感謝したいです」と振り返り、「私1人の力では何もできない。初心を忘れずに町民、議会、職員と一丸となって『みんなで作る美浜町』にまい進したい」と語った。
「スピード感がない」などという批判に対して、「感動の美浜は笑いと元気から」のスローガンに、医療費の無料化を中学校卒業まで実施したほか、防災施策では日本建築家協会から評価されたことを主張し、小学校やこども園への避難階段や体育館の耐震化など1期目の実績を強調してきた。
 2期目の最優先課題として挙げた防災対策は「津波による犠牲者ゼロへ」として、ダイワボウ南側に2000人が避難できる高台、浜ノ瀬の避難タワー、三尾のヘリ離発着場、田井畑の高台などを公約に掲げるとともに「子どもたちは地域の宝。福祉にも十分に力を入れたい」と話した。
 森下氏略歴 御坊商工、京都産業大経営部卒。昭和53年5月から美浜町役場勤務。社会教育課、企画課、税務課、産業建設課などを経て平成22年12月に退職。23年3月から町長。日高郡町村会副会長などを務めている。