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美浜町長・町議同時選告示 〈2015年2月4日〉

2015年02月05日 08時30分00秒 | 記事

森下誠史候補

谷進介候補


 任期満了に伴う美浜町長・町議(定数10)同時選は、3日、告示された。町長選は予想通り2期目を目指す森下誠史町長(59)=三尾=と、新人で元町議会副議長の谷進介氏(56)=三尾=の両氏が立候補し、5日間の選挙戦に突入した。出陣式は、同町吉原のそれぞれの選挙事務所で行われた。森下候補は「防災対策などを着々と進めてきた」とこの4年間の実績を強調し、2期目に意欲をにじませた。谷候補は「防災対策をはじめ、人口減対策などで住民の提言をくみ上げ、住民と一緒に町づくりを進めていきたい」と訴えた。出陣式には、大勢の支持者が駆けつけ、候補者の熱い演説に大きな拍手を送っていた。同時選の投票は、8日午前7時から午後6時まで、松原地区公民館など6カ所で行われ、午後7時半から、美浜町地域福祉センターで即日開票する。2日現在の有権者数は6442人(男2951・女3491)。前回の投票率は、82・27%だった。期日前投票は、3日から7日まで、美浜町選管で受け付ける。

誠実な町政の前進へ再選を
森下誠史候補

 郡内の5町長らが顔を揃え、支持者300人を前に、現職の森下氏は「この4年、人とのつながりを大切に『感動の美浜は笑いと元気から』をスローガンに進んできた。初心を忘れず、現場主義で町民とのつながりを密にし、着実に確実に誠実に前に進みます」と再選への支援を訴えた。
 前回と同様に作業服姿で選挙戦に臨んだ。公開討論会問題には、提案者が対立候補を支援する不公平さから拒否したことに理解を求め、医療費の無料化については「中学校卒業まで実施し、周辺町との格差是正を図った」。防災施策は「スピード感がないと言われるが、日本建築家協会から『美浜町の防災対策は進んでいる』と評価して頂いた」と主張し、小学校やこども園への避難階段や体育館の耐震化など1期目の実績を強調。2期目はダイワボウ南側に2000人が避難できる高台、浜ノ瀬の避難タワー、三尾のヘリ離発着場、田井畑の高台実現で被害者ゼロを目指すとし、「再選し、多くの課題に取り組みたい。森下に力を貸してください」と訴えた。

まずは地震・津波対策を
谷進介候補

 同町吉原の選挙事務所には、俳優の小西博之さんや田辺市議をはじめ、届け出をすませたばかりの美浜町議ら約150人(主催者側発表)が詰めかけた。
 高垣典生・後援会長は「町長選は人柄で選ぶ人気投票ではない。相手候補はこの4年間で住民のために何をしてくれたのかを見て、判断してほしい。現職の背中にあと少しで手が届くところまできたので、谷の強い決意に後押しを願いたい」と支持を訴えた。
 谷候補は「地震・津波防災対策には何をおいても施策を進め、『美浜町から一人も死者を出さない』という対策を講じていく。安心して美浜町に住んでもらい、小さいながらも職場を確保して、人口減に歯止めをかける。医療対策では、公開質問状にも答えた通り、ワクチンだけに限らず、ほかの予防接種にも公費で助成出来るようにしていきたい。町づくりには、住民の皆さんの提言をくみあげ、二階さんの国土強靱化施策などを活用した町づくりにまい進したい」と強い決意を述べた。