Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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エアクリーナーケースの下地処理

2018-05-29 22:11:26 | その他
本日の山陰は午前中は雨が降りました、そんなに強い雨ではなかったのです。
本日は定休日の1日目ですのでいつもの様に少し遅めの出勤です・・・これが唯一お休みらしい感覚ですね。
出勤しましたが雨が降って外作業は全く出来ませんでした
こんな日は焦らずいつもの様に製作を先に始めます、昨日1/12のTE37ホイールが届きましたの大阪方面と名古屋方面のショップさんに発送の準備をいたします。
当方の新入荷商品のご紹介ではまだご紹介をしていませんのでお急ぎの方はそちらの方でご購入くださっても結構ですよ(笑)

さて本日はもう一つ・・・
ついにフランスからの荷物が届きました。
先日当ブログにコメントをいただいた「関東のAMRファン」さんからずいぶん遅れてしまいましたね(笑)
発送は同じタイミングだったはずなのに島根は田舎なんですよね〜荷物もゆっくり配達されるのでしょう・・・そのぶん長生きできれば良いですね。

気になる関税ですが
この伝票をご覧いただければわかりますよね。
全部で1000円でした。
これは関税ではなく地方消費税が800円と通関料が200円だけでした
昨年の4月からスケールモデルには関税がかからなくなっているのです。
今までなら結構払っていたんですけどね・・・まあ安く上がるのは良いことです、お客様に余分な負担をおかけすることもありません。

本日の製作ですがS木さんは昨日塗ったエンジンのパーツを取りにこらrました。
まあそれはそれで良いのですが、またお土産が・・・きました。
もうお土産は良いですよって言ってあるのに・・・(笑)
今度はエアクリーナーのケースですしかも一つだけなのですが・・・一見簡単そうですよね
実はそうではないのです3Dプリンターで作った部品にサフを入れただけなので形状が十分ではありません
これに色を塗ってくれと言われても・・・エンジンの上側の一番目立つ部分ですからね〜
とりあえず荒い部分にペーパーをかけてみました

エアクリーナーケースの給気部分の上側に真っ直ぐな凹みがあるのですがどうも省略されているみたいなのでリューターで掘っておきました
これで終わりではありません・・・

その給気部分の一番先の部分も本来ならラッパ状に広がっていますがこれも省略してあります
これはS木さんに確認したら意図的に省略しているということでしたが・・・せっかくなのでこれも表現しておきます
プラ板の0.5mmを瞬間接着剤で取り付けています

中央部分をリューターで削って凹めています
本来なら奥まで掘りたいところなんですがキャスト時の抜きの問題もありますから・・・ちょっと無理かな!?

リューターで削って凹んだ部分の厚みをペーパーで削って薄くしています
穴の中の部分だけはなかなかリアルになりましたね

エアクリーナーケースの裏側(下側)もきちんと手を入れます
そこには見えないのでこのままで良いということは全くありません、みなさん高価な完成品をお買いになるのですから裏も出来る限り修正しておきましょう
無用な凹みや出っ張りがあったりいたしますので凹んだ部分はパテで埋めて出っ張った部分は削って整形いたします

狭くてペーパーが届かない部分はリューターにシリコンポイントを取り付けて削りますが細かな部分を削るために粗めのペーパーの上でシリコンポイントを削って尖らせておきましてから削りに使います

最初の部分で書きましたエアクリーナーケースの吸入部分の真っ直ぐな凹みですがこのままでは幅が広すぎますのでパテで修正いたしますが真っ直ぐにパテを盛るのはなかなか大変です
細切りのマスキングテープを穴の中に真っ直ぐに貼りましてこの上からパテを盛ります

先端のラッパの部分ですが
ここにも少しパテを盛りますが余分なものを持ってしまいますと削りが大変ですね
ここにもマスキングテープを貼っておきましてパテを盛ろうと思っています

エアクリーナーケースの蓋の端の部分もガタガタでしてね・・・
このままでは蓋の厚みが熱い部分や薄い部分ができてしまいますからここもパテを盛って整形しようかと思います
マスキングテープをガイドにしてパテを盛りましょう

ここからはパテを盛りますよ
まずは先の部分ですまあ普通に盛りますとこんな感じにガタガタに盛ってしまいますよね〜

盛ってから綿棒を使ってRをつけるように均しますとこんな感じになりますね

マスキングテープを剥がしますとこんな感じですね
マスキングテープの厚みがわかりますね〜

次は例の真っ直ぐの凹みです・・・パテを盛りますとこんな感じですよねなかなか綺麗にはなりません

マスキングテープはパテが硬化しないうちに剥がしますよ
硬化してしまいますとマスキングテープが剥がれなくなってしまいますからね〜

蓋の部分のパテもこうやってパテを盛りまして・・・マスキングテープを剥がします
これでエアクリーナーケースの蓋の厚みが均一になりましたね

上がエアの写真を見ていますとエアクリーナーケースの中央部分に段がついていますがこの段の部分もすっきりと仕上がっていませんね
塗装をしますと膜厚がつきますから余計に怠くなってしまいますからね〜この時点では少しオーバーなくらい段がついていた方が感じが良いはずです
なのでまたマスキングテープを貼ってからパテを盛りまして剥がします

第一弾のパテが硬化しましたので少しずつ研いでゆきます
まずは真っ直ぐな凹み部分ですね・・・とりあえず凹みは真っ直ぐになっています

エアクリーナーケースの横側の部分ですがここもパテを研ぎましょう
なかなかすっきりと仕上がったんじゃないでしょうか・・・

エアクリーナーケースの裏の部分にはキャブレターにつながる丸い部分がありますがここもまた意外と凹凸がありまして綺麗ではありません
パテを盛って仕上げてゆきましょう
ここにも丸くカットしたマスキングテープを貼っておきましてパテを盛ってゆきました

パテが硬化しないうちにマスキングテープを剥がしまして他の凹みの部分にまたパテを盛っています

上の写真で少し気になったのはケース裏側にある丸い凸の部分ですが右下の部分で少しラインが乱れている部分がありますね
ここを修正するためにまたマスキングテープを貼っています

この部分には光硬化パテを使っています
このパテも硬化前にマスキングテープと一緒に剥がしてしまいましてそれから蛍光灯で硬化させます
その下のザラザラの部分がありますね
この部分が3Dプリンターが積層していった痕なんですね〜あまり綺麗じゃないですね
この後に削っておきました

全体を研磨して大体研磨完了といったところですね
うまくいっているかどうかはサフを入れて見ないと判断ができません・・・

裏側も研磨完了しました
ビスを取り付けているのはこの後にサフを塗るための持ち手にするわけです・・・
サフを入れますと良い部分と悪い部分がはっきり出てきます、十分でない部分はもう一度やり直しをしなければなりません。


このエアクリーナーケースの修正は朝からお昼過ぎまでの4時間ほどの作業です
4時間ほどで綺麗になれば良いでしょう、量産型の原型も綺麗にしておけばいちいち削ったりパテを盛ったりしなくても良い製品ができるわけですからね。
最初の原型をできるだけ綺麗にしておくことがいかに大切かよくわかりますね

この後午後からは隣の畑のおじさんにいただいた里芋の苗と知人の方にいただいた紫芋のイモ蔓を植えておきました
雨が降る前のタイミングで植えられたので良かったです。