Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの整形Ver.3

2015-10-09 18:09:29 | Osca Dromos Zagato
今日も良い天気でした。
涼しく風も適度・・・本当に過ごしやすい一日でしたね。

さて前置き短めで制作開始です。
一つ思い出しました、制作に入る前に・・・今日は良い物を見つけてしまいました。
ロムさんの"大阪、ミニカー買取,販売のロム"と言うブログを見ていましたらず~っと探していたキットを発見しました・・・。

10月に入荷した様なんですが・・・
実はこのキット欲しくて探していたんですがいつだったか確かオークションにいくつか出品が有りまして何度も入札するも落札出来ず・・・確か元値は10000円前後だったはずですが・・・確か長野県の方のショップさんが売っておられたんじゃないかな??
それがヤフオクですとそれ以上のお値段になってしまいましてね・・・(苦笑)
どうしても欲しかったので群馬県の友人であるIさんから借りてコピーしようかと思っていましたが、友人とは言え預かりの品をシリコンの海に突き落とすのは如何な物かと考えておりました。
定価を少し下回る!?お値段・・・しかも競争は無いとしたら電話をするしか無いでしょう・・・明日到着だそうです(笑)
まあキットのインプレッションは明日以降という事で・・・(笑)

今度は本当に制作です・・・今日もちょっと痛い作業になりました(笑)
いきなりですが削っています・・・そうそう本編をご覧頂く前にちょっとご注意を
キットのボディ形状についてかなり色々と書いておりますが原型が良いとか悪いとか書いているつもりはございません。
原型の作者や制作された方に対してどうのこうのと言うつもりもございません、ただ自分の見た目の形状に直すだけの事です、他意はございません誤解の無き様にお願い致します。
形状はあくまでの個人の私感ですからその辺りもよろしくお願い致します。
(今回は原型が国内で作られている事また制作された方も国内にいらっしゃるであろうと推測されますので・・・こんなつまらない誤字脱字だらけのブログをご覧になっているとは思いませんが・・・一応念のため)
さてまたまた前置きが長くなりました
この完成品はシャーシがレジン製の物でしてご依頼者様からの情報によりますと発表会の時に既に1/43完成品が存在していたらしいので試作段階の車の資料だけで作られているのでダッシュボードとかがわからなかったのかも・・・とおっしゃっていました。
ただ、試作車と言え完成車が有って内装もわかりますからそれを再現しない訳にはゆきませんのでシャーシはいつもの様にメタルの板から作って差し替えようと思っています。
なのでメタルの板が収まる様にシャーシの入る凹みをフライスで掘っています。
ボディを水平にしておけば水平に奇麗に掘る事ができます。

いよいよリアなんですが・・・
何故リアが残してあったのか・・・と言いますとこのリアの部分は実は問題が多いのです。
まずテールランプが収まる凹みですが下の画像ではトースカンが右テールランプの中央下側を指しています。

トースカンを左に寄せてみますと・・・0.8mmほど高い部分を示します。

このボディを後から見た場合に何かしら不自然に見えてしまうのです・・・そう思ってみていますと他にも・・・
再びボディをガラスの上に置きまして(もちろんトースカンも同じガラスの上に有ります)
そしてトースカンを右のリアフェンダーの上に・・・

そのまま
左側にトースカンを動かします・・・
どうですか?
見えますよね(カメラを新しくしてからよく見える様になった様な気がします)左側はリアフェンダーの峰が1.7mmほど低いですね。

例えばドア下を加工した時に曲がったんじゃないかと思われる方も有るかもしれませんが・・・まあその可能性もゼロではないかもしれませんが・・・
ドアのサイドウインドウのしたの高さは左右で狂いの無い高さなんですけどね・・・。
こうなるとフロントも確認をしないといけませんね。
フロントの右側をトースカンで合わせます・・・

左側に合わすと・・・リアほどではないですが少し低い・・・。

こんな場合はフライスで・・・(出た出たまた凶悪な道具のお出ましです)
フライスのバイスにステップ部分を両面テープで止めておきます。(ブレーキクリーナーなどで脱脂をしておいて下さい)
低い方のフェンダーにフライスの刃の高さを合わせておきまして高い側に移動して削ります。

同じ方法でフロントも・・・これで高さの目安になる部分が出来ました。
しかも左右で高い位置が違うんですね~左はホイールアーチの上側辺りが一番高い様ですが、右はその少し後側が高いですね。

削った高さを目安にして周りの形状と・・・反対側の形状を参考にして・・・削ります。
荒めのペーパーでザクザク削ればこんな感じですね・・・もうフライスで削った痕は見えません。

次はリアのテールランプの傾きです。
またお尻の部分をカットします・・・。

今回のカットは寸法を延ばす為のカットでは有りませんが鋸で切断していますので鋸刃の幅の分寸法が詰まってしまいますから厚さ0.5mmのプラ板を挟んで無くなってしまった厚み分を補充しておきます。
接着する場合にボディの中央部分を中心に右側は少し下げて、左側を少し上げて接着します。
右側でトースカンを合わせて・・・

左側に持って行くと・・・ピッタリですね。
ただ人の手で作られた物ですから左右が完全に同じという事では有りませんからね、そこまでは追求しませんよ(笑)

トースカンを外して右側を見ています・・・接着面に段が付いていますね、この分だけずらして接着しています。

反対側も段が付いていますね、つまりボディの中心に時計回りにほんの少しずらして接着しているんですね。
この方が周りとの削り合わせが楽になるんですね。
削り合わせる場合にどこか一ヶ所で集中的に削り合わせようとしますとボディのラインに無理が出てしまいますからなるべく広い面で少しずつ合わせた方が良いと思います。