Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの制作Ver.2

2015-10-31 22:44:50 | Osca Dromos Zagato
今日の山陰は結構寒かったですね~、昨日くらいから朝寒くなってきまして朝の内だけストーブを焚いています。
いずれそのうちに一日中ストーブを焚かなければならなくなってしまうんでしょうね~。
いよいよ今日で10月が終わります、明日から11月ですね。
今年も本当に早く過ぎてゆきます・・・余分な時間は無いですね、年末が近くなりますとつくづく感じますね。

さて前置きはいい加減にして制作を始めます。
昨日はホイールの表側を加工しましたが本日は裏側の切削を行ないます。
まずリムの外周に近い部分に出っ張りが残る様に切削致しました。
この部分の幅は0.2mmほど残る様にしています。

そして内径を削ります・・・もちろん旋盤でね。
こんな部分を削る時には中グリバイトというのを使います。
穴の中をえぐる様に削れるんですよ・・・表側まで全部削ってはいけませんよ表側は2mmほど残しておいてその部分にホイールのスポークを接着しなければならないのですから。

結構な時間を使ってやっと5台分20個のホイールリムを加工致しましたが、これで終わりでは有りません。

ホイールリムの加工だけを行なっていた訳では有りません、ホイールのスポークの加工もしておきます。
現在の所スポークの周りにレジンのリムを残した状態ですが最終的に使うのはスポークの部分だけを使う事にいたしました。
リムの部分を残して真鍮製のリムと合わせますとこの部分の形状が今一歩実車と合わないのです・・・なるべく実車に合わせたいですからね~。

次は加工したホイールには至る部分にカエリが出ていましてこれがまた正確な加工を邪魔しているんですね~。
ホイール内径に近いドリルの柄の方にペーパーを貼付けまして削っておきます。
この内径が近いというのがポイントです、小さい物の方が楽なのですが部分的に削ってしまう可能性が有りますから内径に近い方が形状を変えずに加工する事が出来るのです。

いよいよホイールを組み立てます。
先程削ったスポークをリムに接着しますがセンターを出しながら接着するのには時間がかかりますね~。

さてホイールに目処がついたので次はタイヤですね。タイヤは以前作った車で丁度良い物が有りましたので倉庫の方に仕舞ってあったシリコン型を引っぱり出しましてタイヤを増産しておきます。(笑)

コチラは現在並行で製作をしているマツダキャロル360のミニカーのタイヤから型取りしたシリコン型にも樹脂を流しておきました。上手くいけば良いですね。

そしてこれがOsca用のタイヤですね・・・幅の狭い方の物がそれです。

今年終わりか来年始めに作らなければならないランチアストラトスのラリー仕様の為にコチラのタイヤも増産しておきます。
何しろフルディティールを2台になってしまいましたから・・・。
フルディティールなのでフロントのタイヤが3個なんですね・・・。

このタイヤの樹脂は硬化までにかなりの温度と時間を費やしますので他の作業をしておきます。
コクピットの内装の下側に少し余分な部分がついていますのでこれを削り取っています。
この作業が十分で無いとドアの内装がつかなくなってしまいます。

5台分の内装を加工致しました。
腕がパンパンですね(笑)
この頃腕の筋肉を鍛えていないですね~。

温風乾燥機にかけて45分を2回かけてやっと9割がた硬化しました、左側がフロント用、右がリア用ですが今回はフロント用を4本使います

本邦初公開!!ミニカーのゴムタイヤを原型にして樹脂製のタイヤを複製致しまして大成功ですね。
どちらが市販ミニカーのタイヤでしょう?・・・
もちろん右側が複製品で左側が原型となったミニカーのタイヤです、湯口がついているからわかりますよね~。

これが全て複製品のキャロルのタイヤです・・・実に良い感じに複製出来ましたからこのまま後何セットか作っておきましょう。
そう言えば先日ご相談が有ったBMWイセッタもこのサイズのタイヤだったと思うんですよね~少し多めに作っておきましょう。

トレッドもこんなに綺麗に出ていますよ(笑)
如何にもバイアスタイヤ!と言う様なトレッドパターンが泣かせますね~(笑)
真空注型装置を使うからこんなに綺麗に複製が出来るんですね~