瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

08年、クリスマスには歌を歌おう♪その12

2008年12月26日 21時43分17秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
このシリーズも今日が最終日。
また1年間お別れになっちゃうけど…今年も貴方のお陰で楽しくクリスマスを祝えたわ。
本当に有難う!

最後に紹介する、クリスマスに訪れるマレビトは、イタリアの「ベファナ」と、ロシアの「バーブシュカ」。
どちらもお婆ちゃんの姿をしていて、よく似た伝承を持っているのよ。

天からキリスト誕生の御告げを受けた三賢人が、ベツレヘム迄の道案内を頼んだのに対して、2人とも愚かに断ったと云われてるの。
後でベファナは己のした行為を悔やみ…バーブシュカはその為に罰を受けて…以来2人は今でも三賢人の後を追い、その道すがら子供達にプレゼントを置いてってるんですって。

イタリアでは1/6の公現節(エピファニー)にプレゼントを贈るのが伝統なの。
その日は「ベファナ祭」と呼ばれるイベントが、国を挙げて盛大に行われるそうよ。
この日良い子にはベファナから菓子が贈られ、悪い子には墨が贈られると伝わってるの。
イタリアの子供達にとっては、クリスマス並に楽しいお祭なのね。

ベファナはイタリア圏に古来から伝わってる怖い魔女。
ツギハギだらけの服を着て、足には破れた靴下を履き、ボロボロのスカーフを纏った、垂れ鼻の醜いお婆さんの姿をしてると云うわ。
けど恐らく元は土着の女神で、キリスト教が伝わった事により、魔女に堕とされたんじゃないかしら?

それはバーブシュカもきっと同じ。
ロシア語で「バーブシュカ」はそのまんま「お婆ちゃん」という意味で、一般的に親しみを込めて老婦人を呼ぶ時に使われてるみたいよ。
ちなみにロシアではクリスマスを1/7に祝うのが伝統なんですって。

ちらっと話したけど紀元325年迄、12/25がクリスマスとは公式に決定されてなかったの。
特に東方教会側では1/6をキリストの生誕日と考え、新年の始まりもその日からと制定してたわ。
だからロシアや東欧では、今でもクリスマスと言えば1/6、もしくは1/7に祝ってる所が多いそうよ。
ローマの太陽暦では1/1が天地創造の始まりと考えられ、6日目に人間が創造された事になってる。
「ならばキリストの誕生日は1/6に制定してこそ理に適ってる」という訳。

一方西方教会を中心とした他キリスト教圏では、現在「公現節」とは「イエス・キリストが神性を公の前で表した事を記念する祝日」という解釈が為されてるわ。
今風に言うと「幼子イエスが公園デビューした日」みたいな?
何れにしろキリスト教にとって、クリスマスに並ぶ重要な祝日なの。
また闇の力が蔓延る十二夜が終る日でも在り、古来から続く祝賀イベントが各地で数多く行われるわ。
詳しくは以前書いた記事を読んで頂戴ね。

といった所で今年最後のクリスマスソングの紹介。
イギリスの伝統的クリスマスキャロルで、聴いてると輪になって踊りたくなるわ♪

曲を聴きながら…寂しいけど、此処でお別れね。
また来年、一緒に楽しく歌いましょう♪

A Merry Christmas and a Happy New Year to You!!




                   【We wish you a Merry Christmas】


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

And a happy New Year♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We want some figgy pudding♪

We want some figgy pudding♪

We want some figgy pudding♪

Please bring it right here♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We won't go until we get some♪

We won't go until we get some♪

We won't go until we get some♪

So bring it out here♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

And a happy New Year♪


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas…♪


…And a happy New Yearーー♪



【訳】

★クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 それと幸せな新年も

※嬉しい頼りが届いたんだ
 貴方に そして皆に
 クリスマスのお祝いだよ
 それと幸せな新年も

 早く食べたい いちじくプディング
 早く食べたい いちじくプディング
 早く食べたい いちじくプディング
 もう待ちきれないよ

※繰返し

 此処に居るよ
 此処に居るよ
 此処に居るよ
 一緒に食べよう

※繰返し

★繰返し

 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう

 それと幸せな新年も…!




…毎度ようつべから引っ張って来ました。(→こちら
段々音が大きくなって来ますんで注意してください。
見知らぬ投稿者の方々、期間中誠にお世話になりました。(礼)

同じ神を信仰してても解釈の違いから喧嘩別れっつうのは、同じ作品やキャラが好きでも相容れないファン同士を想起させる。
それは信じる人がそれぞれ違う神の御姿を胸に抱いてるからではないかと。

真の神は貴方の心の中に居る。

なーんて、ちょっとカッコつけてみた。(笑)

信仰する宗教はバラバラでも、祝うイベントは同じってのは、だから妙な感動を連れて来る。
その日だけでも人々が一体化する感覚と言いますか。
クリスマスには戦争もお休みするそうだ。(そうなの?)
神様、生れて来てくれて、有難う。
世界が平和で在りますように…。
(けどそもそも戦争の原因になってるのって………いや言うまい)(汗)

写真はハウステンボス、ビネンスタッドの花雑貨ショップ、『アンジェリケ』に飾ってあったクリスマスリース。
去年迄は真ん中に「ちゅーりーちゃん」が飾ってあったんだけどな~。
寂しいな~。(涙)


【参考文献】

『クリスマス小事典(遠藤紀勝・大塚光子、共著、教養文庫刊)』
『ヨーロッパの祭と伝承(植田重雄著、早稲田大学出版部刊)』
『誰も知らないクリスマス(舟田詠子著、朝日新聞社刊)』
『イギリス祭事カレンダー 歴史の今を歩く(宮北恵子・平林美都子、共著、彩流社刊)』
『クリスマス・ウォッチング(デズモンド・モリス著、屋代通子訳、扶桑社刊)』
『年中行事事典(西角井正慶編、東京堂出版刊)』
『クリスマスおもしろ事典(日本キリスト教団出版局刊)』
『中世の祝祭―伝説・神話・起源―(フィリップ・ヴァルテール著、樺山紘一・渡邉浩司・渡邉裕美子訳、原書房刊)』
『グリムドイツ伝説集(上)(人文書院刊)』
『角川書店刊のワールドミステリーシリーズ』
後…『花に纏わる伝説集』みたいな……済みません、コピー取っときながら、タイトルをメモるの忘れた上、どんな本だったか忘れました。(汗)
他『ウィキペディア』等々…。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 08年、クリスマスには歌を歌... | トップ | 麺食いな夜 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。