
――ダラダラ連載、前回の続きです。
ショーが終ると広場に集まってた大勢の観客は、いっせいにアッチコッチへと散らばってった。
「…おい…せめて今度は落ち着いて暖取れる場所にしてくれよ…?」
うで組んで体縮めてガチガチ歯を鳴らしながらゾロが言う。
「あっはっは♪ゾロはしゅぎょうが足んねーなーー♪」
「本当よね~~♪高校№1剣士のクセしてなっさけなーー!」
「煩ェ。コートの下にホカロンしこたま貼っ付けてる女に言われたかねェよ。」
「何で知ってるのよ!??」
「なんだ?本当に貼っ付けてたのか?呆れたもんだな。」
「うっさい!!あんたなんかこっそりシャツの下に腹巻してるクセに!!」
「てめェこそ何でそれ知ってやがる!??」
「いい年した男がお腹弱くて腹巻着用だなんてみっともな~~い♪」
「なんだとタイツ二重履き女!!そんだけぶ厚い脂肪で足包んでるクセしてまだ足んねェのかよ!?」
「あんた!!今言ってはならない事言ったわね!!!」
「よー、そーいや、2:30にケーキバイキング予約したって言ってなかったか?」
「ケーキバイキングじゃなくて『アフタヌーンティー』よ!!!」
「おーそれそれ!…今2時だぞ、そろそろじゃねーのか?」
「え!?…あ!!嘘やだ間に合わなくなっちゃう!!!」
うで時計見てナミがあせる、とたんに俺達追い越し先へ走ってった。
「ゴメーン!!2人共また走ってーー!!でないと間に合わなくなんのーー!!」
「なっ!?ま!…また走んのかよォ~~~!?」
「だからゴメーン!!修行だと思ってゾローーー!!」
「…お…思えるか阿呆ォ~~~~!!!」
「な!なァ!ナミーーー!!今度はドコ行くんだーーー!?」
「キ…キンデルダイクーーー!!」
「え!?金が出るトコかーーー!?」
「…ひ、人が余裕無く走って…ゼッ…きに…くだんないボケかますなァ~~~!!!」
広場を抜け河を越え、幾つも橋渡り俺達は走った。
…なんか…テーマパークってよりマラソン会場にでも来たみてェだな…。
ナミを追って走ってく内に、段々のんびりした風景に変って来て、その内目の前に3台の風車が現れた。
きれいな花畑ん中建ってて、羽根が回るたびにフォォン…フォォン…って音がして来る。
すげェなー、俺、風車初めて見たぞ。
近くで見ると結構でけェし迫力が有った。
風車をバックにして写真とってる人が大勢居る。
左っかわの花畑前には店が1けん在って、並んだパラソルの下でお茶飲んだりしてる人もいた。
「ナミ!ナミ!…ふ、風車だ!!…ハッ…な!!写真とろうぜ!!…ヘッ…んで…お茶飲んでこう!!」
「明日!!それはまた明日!!今は…ハッ…クルーザー乗ってホテル行かなきゃ…の!!」
「クルーザー!?船か!?…ド、ドコから乗るんだーーー!!?」
花畑を過ぎ橋を渡ったトコに、『カナルステーション』って言う船着場が在った。
ナミが言うにはここ以外に、もう1つ『ゆとれ人』ってトコにも同じのが在って、その2つの船着場を発着点にして、船は場内流れる運河を1周してるらしい。
ステーションには『ホテルヨーロッパ行き』と札に書かれた船がつながれてい、俺達が飛び乗ったと同時にゆっくりと発進した。
「寒いから中入る?」とナミが聞いて来た。
船内はだんぼーがきいててあったけェらしい。
けど窓越しで景色観るより外出て観た方がりんじょー感有るしな。
船の先頭じゃなくて後ろっかわに席が有んのは気にくわねーけど。
ゾロは反対したけど、俺は迷わず外を選んだ。
確かに風は冷てェけど、ゆっくり流れる風景はきれーだった。
俺達以外に4人客が来たけど、そいつらは皆中入っちまったんで、外の席を独占出来たのは良かった。
「…あれだけ走らされて更にこっから船で15分だと…一体此処はどんだけの広さ有んだよ…?」
へばって席寝っ転がりながらゾロが聞く。
「そうね、丁度良いから場内軽くガイドしたげる。…先ずは前方を御覧下さァい♪堅牢な城砦佇むこの地区は『ブルーケレン』と申しまして、兼、陸の出入国口で御座いまァす♪」
「出入国口って…もう1つ有んのかよ此処?」
「さっき私達が入って来た口は高速船で来た人用よ。バスや電車、車で来た人用にはこっち。」
「まァ、こんだけ広けりゃ出入口1つじゃ賄い切れねェわな。」
「河の水澄んでるなー。魚がいっぱい泳いでるの見えるぞ。お!白鳥だ!すげーなー、船近づいてんのに気にせずスイスイ前泳いでくぞ!なれてるなー。」
「次は右手を御覧下さァい♪花畑で3基の風車が回っております地区は『キンデルダイク』、このクルーザーが出航した所ね。そしてその隣の街は『ニュースタッド』、噴水の在る広場を囲む様に、アミューズメント施設が建ち並ぶ地区で御座いまァす♪」
「あ!何だあそこ!?すっげー数の家が並んで建ってるぞ!?」
船が進む左っかわには、沢山の洋風な家が小川を挟んで向い合ってる。
どの家も、映画にでも出て来そうなくれェきれいでしゃれていた。
「なァナミ!あれ家だろ!?誰の家だ!?ここで働いてるヤツの家か!?」
「さて前方に見えて来ましたのは『ミュージアムスタッド』、主に博物館が集まる街で御座いまァす♪そして隣は『ビネンスタッド』、賑やかな商店が集中してまして、テント市場の『ワールドバザール』や、昼のショー会場の『アレキサンダー広場』が在る地区で御座いまァす♪」
「さっき俺達がショー観てたトコだな。」
「おおお!?白鳥が!!白鳥が群れんなっているぞ!!すっげェ~~~!!!」
「その右側の地区が『フリースラント』と申しまァす♪現在は育苗期間故閑散としておりますが、春~秋にかけては美しい花々が咲乱れる広場へと変り、来場者の目を楽しませておりまァす♪尚、オランダの由緒正しい原産馬、『フリーシアンホース』の牽く馬車に乗れたり、乗馬体験も可能で御座いまァす♪」
「すっげーよな~~!!あんっっなに沢山の白鳥、全部焼鳥にしたら食いで有っだろーな~~~♪なァ、ナミ?」
「前方御覧下さい♪一際高く聳える塔が見える地区を『ユトレヒト』と申しまァす♪塔の名前は『ドムトールン』、階下にはバラエティ豊かなレストランが建ち並んでおりまァす♪」
「そのレストランの中でケーキバイキングやってるのか!?」
「『アフタヌーンティー』!!!」
「お♪ようやく無視すんの止めたな♪」
「せっかくガイドしてやってんのに、あんたが無視して1人騒いでたんでしょが!!」
「で!?そのアフタヌーンティーは、この鉛筆みてェなとうの下でやってんだな!?」
「違うわよ!!アフタヌーンティーをやってるのは『ホテルヨーロッパ』って言う名のホテル!…そろそろ見えて来るわ。水上佇んでる建物がそうよ。」
「ブルーケレン、キンデルダイク、ニュースタッド、ミュージアムスタッド、ビネンスタッド、フリースラント、ユトレヒト…7つの地区で構成された街って訳か。」
「未だ在るわ。後少しで着いちゃうから手短に教えちゃうけど、私達が最初に着いた港街、あれが『スパーケンブルグ』。その後ろの高台に湖囲む様コテージが建ち並ぶ地区が『フォレストパーク』。場内最奥の森に守られ鎮座してる様な宮殿が『パレスハウステンボス』。」
「…成る程、理解出来たぜ、此処の名前の意味。――『ハウス・テン・ブース』、要は『10在る区域』って事だろ?」
「違う!!!何よその出鱈目英語は!!?」
「あっ!!じゃあ『10人のボスの家』って意味だな!?」
「それも違う!!!!全然解ってないじゃないあんたら!!!…大体もう1つ、『ワッセナー』って言う別荘地区だって在るんだから、全部で11区域在んの!」
「別荘まで在んのかよ!?誰が住むってんだテーマパークなんかに…」
「そうか?俺はテーマパークに住んでみてーけどな~~♪」
「今のトコ7~8割は埋ってるらしいわよ。別荘地区だから、観光客は入れない様になってるけどね。さっきルフィが言ってた、家が沢山建ち並んでたトコ…あそこが『ワッセナー』よ。」
「へ~~、あーんなきれーな家住めるのか~~。住んでみてーな~~~。」
「ハウステンボスってのはね、オランダ語で『森の家』って意味よ。」
「「へ~~~!」」
でっけーとうの横を船は進んでく。
何個目かの橋をくぐり抜けた時、水上浮かぶゴージャスな建物が2けん見えた。
「ナミ!『ホテルヨーロッパ』ってどっちの建物だ!?前の白い方か!?それとも左のでっけーチョコレート色した方か!?」
「…チョコレート色の方。白い建物は『迎賓館』って名前の、基本的にはVIP専用超高級ホテルよ。」
「で、この『ホテルヨーロッパ』ってのは、何処の地区になるんだ?」
「『スパーケンブルグ』よ。」
「……ちょっと待て。それってつまりは『振出に戻った』って事かよ!??」
「そうとも取れるわね。」
「……お~ま~え~な~~、いいかげんにしろよ…『仏の顔も三度まで』っつう諺知らねェのかウラァァ!!!?」
「クルーザーで『キンデルダイク』~ホテルにチェックインって今迄は『ホテルヨーロッパ』宿泊者にしか無い特典だったのよ!!それが今回から『フォレストヴィラ』宿泊者にも付いたんだもん!使わない手は無いでしょ!!?」
「なら最初から高速船じゃなくバス使って陸の出入国口から入りゃ良かっただろォが!!!」
「おおっ!!すげェ!!この船ホテルん中まで入っちまうぞ!!」
船はホテルの側まで来ても、スピード落とさずそのまま建物ん中入ってこうとする。
建物の一部にはトンネルみてーな穴がぽっかり開いていて、そこをくぐってどんどん奥まで進んで行った。
トンネルを抜けて目の前が明るくなる。
見上げると、天井の無いそこからは青空が見えた。
変った形したホテルだなァと思った。
「変った形したホテルだと思ったでしょ?『内海』って言って、運河の水を真ん中に引き入れててね、上から見て『口』の字みたいに建物がなってるの。普通の場内クルーザーの場合、ドムトールン下のカナルステーションに着くんだけど、『ホテルヨーロッパクルーザー』の場合は、こやってホテル専用の船着場まで行ってチェックイン出来るって訳。」
「すっげーなー!船で入るホテルなんて俺初めてだぜ!」
「じゃんvこのプラチナリゾートカードでもって、『ホテルヨーロッパクルーザー』に乗船可能となるのでェすv…実は最初に荷物預けた場所で貰ってたのでしたv」
オレンジ色のカードを前につき出し得意げにナミが言う。
プラチナカードって言うわりには、ただのペラい紙でしょぼかった。
「くだんねェ。船でチェックインしたからってどうだってんだ。わざわざ遠回りしやがって…アホくさ。」
「はっっ、やーねェ~、風雅を解さない人って。ああ!人じゃなくって毬藻でしたっけ?じゃ、しょうがないわねェ~~。」
「毬藻じゃねェェ!!!」
船着場着くと、シルクハットかぶってタキシード…えんび服??みてェなの着た女が笑顔で出迎えてくれた。
さん橋には花がいっぱい並べて有った。
ちっちぇークリスマスツリーも並んでた。
でっけークリスマスツリーまで飾られてた。
枝には赤や金やオレンジや、色とりどりに光る球。
赤いリボンもいっぱい下げられていた。
【その8に続】
…いいかげん、地図見てじゃないと判らなくなって来てると思いますので…詳しくは公式サイトの『場内マップ』をどうぞ。(汗)
フォレストヴィラの宿泊客用受付は、以前は同じ『フォレストパーク』内に在る『ウェルネスセンター(←綺麗なプールも在ります)』に在ったのですが、『ウェルネスセンター』で『RIN』と言うスパをやり始めたので、今は『ホテルヨーロッパ』で受付しております。
結果として『フォレストヴィラ』に宿泊する場合でも、『ホテルヨーロッパ』宿泊客と同じサービスを受けられたりするので、私としては嬉しいのですが。
部屋で選ぶなら『フォレストヴィラ』、サービスで選ぶなら『ホテルヨーロッパ』だと考えてたんで、自分…或る程度のサービス合体は嬉しい。
でも、2つの宿泊施設の客を捌かなきゃならなくなった『ホテルヨーロッパ』フロントは大変じゃないだろか?とも心配になる…。(汗)
写真の説明~、運河を優雅に進むカナルクルーザーを撮った物。
ヨーロッパのクルーザーではないと思うけど。(汗)
背景に蔓っぽい植物が絡んでる様な場所が見えるかと…そこにはひっそりベンチが隠されてまして、今ならその蔓っぽい植物にまで電飾キラキラ、カップルにお勧めのロマンチックベンチとなってますv
白鳥も居るよ。
ショーが終ると広場に集まってた大勢の観客は、いっせいにアッチコッチへと散らばってった。
「…おい…せめて今度は落ち着いて暖取れる場所にしてくれよ…?」
うで組んで体縮めてガチガチ歯を鳴らしながらゾロが言う。
「あっはっは♪ゾロはしゅぎょうが足んねーなーー♪」
「本当よね~~♪高校№1剣士のクセしてなっさけなーー!」
「煩ェ。コートの下にホカロンしこたま貼っ付けてる女に言われたかねェよ。」
「何で知ってるのよ!??」
「なんだ?本当に貼っ付けてたのか?呆れたもんだな。」
「うっさい!!あんたなんかこっそりシャツの下に腹巻してるクセに!!」
「てめェこそ何でそれ知ってやがる!??」
「いい年した男がお腹弱くて腹巻着用だなんてみっともな~~い♪」
「なんだとタイツ二重履き女!!そんだけぶ厚い脂肪で足包んでるクセしてまだ足んねェのかよ!?」
「あんた!!今言ってはならない事言ったわね!!!」
「よー、そーいや、2:30にケーキバイキング予約したって言ってなかったか?」
「ケーキバイキングじゃなくて『アフタヌーンティー』よ!!!」
「おーそれそれ!…今2時だぞ、そろそろじゃねーのか?」
「え!?…あ!!嘘やだ間に合わなくなっちゃう!!!」
うで時計見てナミがあせる、とたんに俺達追い越し先へ走ってった。
「ゴメーン!!2人共また走ってーー!!でないと間に合わなくなんのーー!!」
「なっ!?ま!…また走んのかよォ~~~!?」
「だからゴメーン!!修行だと思ってゾローーー!!」
「…お…思えるか阿呆ォ~~~~!!!」
「な!なァ!ナミーーー!!今度はドコ行くんだーーー!?」
「キ…キンデルダイクーーー!!」
「え!?金が出るトコかーーー!?」
「…ひ、人が余裕無く走って…ゼッ…きに…くだんないボケかますなァ~~~!!!」
広場を抜け河を越え、幾つも橋渡り俺達は走った。
…なんか…テーマパークってよりマラソン会場にでも来たみてェだな…。
ナミを追って走ってく内に、段々のんびりした風景に変って来て、その内目の前に3台の風車が現れた。
きれいな花畑ん中建ってて、羽根が回るたびにフォォン…フォォン…って音がして来る。
すげェなー、俺、風車初めて見たぞ。
近くで見ると結構でけェし迫力が有った。
風車をバックにして写真とってる人が大勢居る。
左っかわの花畑前には店が1けん在って、並んだパラソルの下でお茶飲んだりしてる人もいた。
「ナミ!ナミ!…ふ、風車だ!!…ハッ…な!!写真とろうぜ!!…ヘッ…んで…お茶飲んでこう!!」
「明日!!それはまた明日!!今は…ハッ…クルーザー乗ってホテル行かなきゃ…の!!」
「クルーザー!?船か!?…ド、ドコから乗るんだーーー!!?」
花畑を過ぎ橋を渡ったトコに、『カナルステーション』って言う船着場が在った。
ナミが言うにはここ以外に、もう1つ『ゆとれ人』ってトコにも同じのが在って、その2つの船着場を発着点にして、船は場内流れる運河を1周してるらしい。
ステーションには『ホテルヨーロッパ行き』と札に書かれた船がつながれてい、俺達が飛び乗ったと同時にゆっくりと発進した。
「寒いから中入る?」とナミが聞いて来た。
船内はだんぼーがきいててあったけェらしい。
けど窓越しで景色観るより外出て観た方がりんじょー感有るしな。
船の先頭じゃなくて後ろっかわに席が有んのは気にくわねーけど。
ゾロは反対したけど、俺は迷わず外を選んだ。
確かに風は冷てェけど、ゆっくり流れる風景はきれーだった。
俺達以外に4人客が来たけど、そいつらは皆中入っちまったんで、外の席を独占出来たのは良かった。
「…あれだけ走らされて更にこっから船で15分だと…一体此処はどんだけの広さ有んだよ…?」
へばって席寝っ転がりながらゾロが聞く。
「そうね、丁度良いから場内軽くガイドしたげる。…先ずは前方を御覧下さァい♪堅牢な城砦佇むこの地区は『ブルーケレン』と申しまして、兼、陸の出入国口で御座いまァす♪」
「出入国口って…もう1つ有んのかよ此処?」
「さっき私達が入って来た口は高速船で来た人用よ。バスや電車、車で来た人用にはこっち。」
「まァ、こんだけ広けりゃ出入口1つじゃ賄い切れねェわな。」
「河の水澄んでるなー。魚がいっぱい泳いでるの見えるぞ。お!白鳥だ!すげーなー、船近づいてんのに気にせずスイスイ前泳いでくぞ!なれてるなー。」
「次は右手を御覧下さァい♪花畑で3基の風車が回っております地区は『キンデルダイク』、このクルーザーが出航した所ね。そしてその隣の街は『ニュースタッド』、噴水の在る広場を囲む様に、アミューズメント施設が建ち並ぶ地区で御座いまァす♪」
「あ!何だあそこ!?すっげー数の家が並んで建ってるぞ!?」
船が進む左っかわには、沢山の洋風な家が小川を挟んで向い合ってる。
どの家も、映画にでも出て来そうなくれェきれいでしゃれていた。
「なァナミ!あれ家だろ!?誰の家だ!?ここで働いてるヤツの家か!?」
「さて前方に見えて来ましたのは『ミュージアムスタッド』、主に博物館が集まる街で御座いまァす♪そして隣は『ビネンスタッド』、賑やかな商店が集中してまして、テント市場の『ワールドバザール』や、昼のショー会場の『アレキサンダー広場』が在る地区で御座いまァす♪」
「さっき俺達がショー観てたトコだな。」
「おおお!?白鳥が!!白鳥が群れんなっているぞ!!すっげェ~~~!!!」
「その右側の地区が『フリースラント』と申しまァす♪現在は育苗期間故閑散としておりますが、春~秋にかけては美しい花々が咲乱れる広場へと変り、来場者の目を楽しませておりまァす♪尚、オランダの由緒正しい原産馬、『フリーシアンホース』の牽く馬車に乗れたり、乗馬体験も可能で御座いまァす♪」
「すっげーよな~~!!あんっっなに沢山の白鳥、全部焼鳥にしたら食いで有っだろーな~~~♪なァ、ナミ?」
「前方御覧下さい♪一際高く聳える塔が見える地区を『ユトレヒト』と申しまァす♪塔の名前は『ドムトールン』、階下にはバラエティ豊かなレストランが建ち並んでおりまァす♪」
「そのレストランの中でケーキバイキングやってるのか!?」
「『アフタヌーンティー』!!!」
「お♪ようやく無視すんの止めたな♪」
「せっかくガイドしてやってんのに、あんたが無視して1人騒いでたんでしょが!!」
「で!?そのアフタヌーンティーは、この鉛筆みてェなとうの下でやってんだな!?」
「違うわよ!!アフタヌーンティーをやってるのは『ホテルヨーロッパ』って言う名のホテル!…そろそろ見えて来るわ。水上佇んでる建物がそうよ。」
「ブルーケレン、キンデルダイク、ニュースタッド、ミュージアムスタッド、ビネンスタッド、フリースラント、ユトレヒト…7つの地区で構成された街って訳か。」
「未だ在るわ。後少しで着いちゃうから手短に教えちゃうけど、私達が最初に着いた港街、あれが『スパーケンブルグ』。その後ろの高台に湖囲む様コテージが建ち並ぶ地区が『フォレストパーク』。場内最奥の森に守られ鎮座してる様な宮殿が『パレスハウステンボス』。」
「…成る程、理解出来たぜ、此処の名前の意味。――『ハウス・テン・ブース』、要は『10在る区域』って事だろ?」
「違う!!!何よその出鱈目英語は!!?」
「あっ!!じゃあ『10人のボスの家』って意味だな!?」
「それも違う!!!!全然解ってないじゃないあんたら!!!…大体もう1つ、『ワッセナー』って言う別荘地区だって在るんだから、全部で11区域在んの!」
「別荘まで在んのかよ!?誰が住むってんだテーマパークなんかに…」
「そうか?俺はテーマパークに住んでみてーけどな~~♪」
「今のトコ7~8割は埋ってるらしいわよ。別荘地区だから、観光客は入れない様になってるけどね。さっきルフィが言ってた、家が沢山建ち並んでたトコ…あそこが『ワッセナー』よ。」
「へ~~、あーんなきれーな家住めるのか~~。住んでみてーな~~~。」
「ハウステンボスってのはね、オランダ語で『森の家』って意味よ。」
「「へ~~~!」」
でっけーとうの横を船は進んでく。
何個目かの橋をくぐり抜けた時、水上浮かぶゴージャスな建物が2けん見えた。
「ナミ!『ホテルヨーロッパ』ってどっちの建物だ!?前の白い方か!?それとも左のでっけーチョコレート色した方か!?」
「…チョコレート色の方。白い建物は『迎賓館』って名前の、基本的にはVIP専用超高級ホテルよ。」
「で、この『ホテルヨーロッパ』ってのは、何処の地区になるんだ?」
「『スパーケンブルグ』よ。」
「……ちょっと待て。それってつまりは『振出に戻った』って事かよ!??」
「そうとも取れるわね。」
「……お~ま~え~な~~、いいかげんにしろよ…『仏の顔も三度まで』っつう諺知らねェのかウラァァ!!!?」
「クルーザーで『キンデルダイク』~ホテルにチェックインって今迄は『ホテルヨーロッパ』宿泊者にしか無い特典だったのよ!!それが今回から『フォレストヴィラ』宿泊者にも付いたんだもん!使わない手は無いでしょ!!?」
「なら最初から高速船じゃなくバス使って陸の出入国口から入りゃ良かっただろォが!!!」
「おおっ!!すげェ!!この船ホテルん中まで入っちまうぞ!!」
船はホテルの側まで来ても、スピード落とさずそのまま建物ん中入ってこうとする。
建物の一部にはトンネルみてーな穴がぽっかり開いていて、そこをくぐってどんどん奥まで進んで行った。
トンネルを抜けて目の前が明るくなる。
見上げると、天井の無いそこからは青空が見えた。
変った形したホテルだなァと思った。
「変った形したホテルだと思ったでしょ?『内海』って言って、運河の水を真ん中に引き入れててね、上から見て『口』の字みたいに建物がなってるの。普通の場内クルーザーの場合、ドムトールン下のカナルステーションに着くんだけど、『ホテルヨーロッパクルーザー』の場合は、こやってホテル専用の船着場まで行ってチェックイン出来るって訳。」
「すっげーなー!船で入るホテルなんて俺初めてだぜ!」
「じゃんvこのプラチナリゾートカードでもって、『ホテルヨーロッパクルーザー』に乗船可能となるのでェすv…実は最初に荷物預けた場所で貰ってたのでしたv」
オレンジ色のカードを前につき出し得意げにナミが言う。
プラチナカードって言うわりには、ただのペラい紙でしょぼかった。
「くだんねェ。船でチェックインしたからってどうだってんだ。わざわざ遠回りしやがって…アホくさ。」
「はっっ、やーねェ~、風雅を解さない人って。ああ!人じゃなくって毬藻でしたっけ?じゃ、しょうがないわねェ~~。」
「毬藻じゃねェェ!!!」
船着場着くと、シルクハットかぶってタキシード…えんび服??みてェなの着た女が笑顔で出迎えてくれた。
さん橋には花がいっぱい並べて有った。
ちっちぇークリスマスツリーも並んでた。
でっけークリスマスツリーまで飾られてた。
枝には赤や金やオレンジや、色とりどりに光る球。
赤いリボンもいっぱい下げられていた。
【その8に続】
…いいかげん、地図見てじゃないと判らなくなって来てると思いますので…詳しくは公式サイトの『場内マップ』をどうぞ。(汗)
フォレストヴィラの宿泊客用受付は、以前は同じ『フォレストパーク』内に在る『ウェルネスセンター(←綺麗なプールも在ります)』に在ったのですが、『ウェルネスセンター』で『RIN』と言うスパをやり始めたので、今は『ホテルヨーロッパ』で受付しております。
結果として『フォレストヴィラ』に宿泊する場合でも、『ホテルヨーロッパ』宿泊客と同じサービスを受けられたりするので、私としては嬉しいのですが。
部屋で選ぶなら『フォレストヴィラ』、サービスで選ぶなら『ホテルヨーロッパ』だと考えてたんで、自分…或る程度のサービス合体は嬉しい。
でも、2つの宿泊施設の客を捌かなきゃならなくなった『ホテルヨーロッパ』フロントは大変じゃないだろか?とも心配になる…。(汗)
写真の説明~、運河を優雅に進むカナルクルーザーを撮った物。
ヨーロッパのクルーザーではないと思うけど。(汗)
背景に蔓っぽい植物が絡んでる様な場所が見えるかと…そこにはひっそりベンチが隠されてまして、今ならその蔓っぽい植物にまで電飾キラキラ、カップルにお勧めのロマンチックベンチとなってますv
白鳥も居るよ。
チェックインするのもいいのですが、アンカーズラウンジで、ドアパーソン?の方をぼんやりと眺めているのもいいですね。
季節のフランベなんを食べながら。。。
船が内海に入ってくる時間になると桟橋の手前で直立不動で立っておられ、船が内海に入ってくると船に向かって一礼して、桟橋の方に歩いていかれます。
あれをボヤーと眺めていると、ハウステンボスなんだな。。と実感できます。
HTBには一杯行けたし、
びょりさんがブログを作ってくださったし。。
今年一年(主に秋以降(^^ゞ)、本当にお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。m(__)m
本当に嬉しかった。
きっと掲示板のみんなも嬉しかった
来年もみんなでいっぱい笑えますように
来年もよろしくお願いします m(__)m
そんなびょりさんにお会い出来たことが本当に嬉しいと、今は只それだけを感じています。
今年も大変お世話になりましてありがとうございました。来年も宜しくお願い致します。
フランベは美味しいですよねv
ヨーロッパ宿泊した時は大抵食べてる気がします。(笑)
特に日が沈む頃…段々周囲が暗くなってって、夜用にラウンジのランプが1つづつ灯されてく瞬間を観るのが好きで、何時もその頃までお茶飲んだりしてます。(←ホテル側から見たら、準備の邪魔だから早くどいて欲しいだろうが…)
内海で、ホテルの方が一礼して迎えて下さると嬉しくなりますよねv
だからこそ私も、遠回りしてでもクルーザーでチェックインしようと思うのでした。(笑)
こちらこそ、今年ずっとお世話になりました。
私もふくちゃんにお会い出来て、ブログにお邪魔させて頂いて、コメント頂けて、とても嬉しかったですv
来年もどうか宜しくお願い致します。(礼)
ぐらさん…いえいえそんな…勿体無きお言葉、どうも有難う御座いました。(照笑)
正直言えば、もういいかげん私の事なんか忘れられてるだろうな~なんて考えてたんで、ブログ開いて、初めての方にまで御挨拶頂き、本当に嬉しかったです。
これは皆さんにですが、御心配お懸けして済みませんでした。
そうですね~、来年も皆で笑えるよう、ハウステンボスさんには元気でいて欲しいですねv(笑)
こちらこそ、来年も宜しくお願い致します。(礼)
皆さん良いお年をお迎え下さいませ!
こちらこそ、ちばさんにお会い出来て心から良かったと思いますし、見えない所でもかなりお世話になってます。(笑)
来年もどうぞ宜しくお願いします。(礼)
どうか良いお年を迎えて下さいね!