「暑さ寒さも彼岸まで」
今年はなっかなか涼しくならなかったけど、今日は涼しいです。
やはり昔の人が伝えて来た言葉には信憑性が有る。
一昨日は墓参りで里帰りしたけど、田舎は既に鈴虫が大合唱する季節を迎えておりました。
サザエさんの予告的な挨拶はここまでにして、前回あにめぞん感想の続きで御座います。
▲第84回「疑惑1000%、響子のスキャンダルナイト」脚本:小西川博 コンテ:吉永尚之 演出:鈴木行 作画監督:中嶋敦子
…「今夜が駄目なら、明日も部屋を取ります。明日も駄目なら次の日も…貴女の心が開くまで、僕は部屋を取り続けます。」
ライバル三鷹が衝撃クサイ台詞で〆た前回、一方の五代はと言うと、未だ一刻館玄関前から一歩も進めずに居た。
捜そうにも車で連れ去られては行方が掴めず、出来る事と言えば響子さんを信じて待つだけ…正直言って情けない。
諸星あたるが同状況(最終巻参照)に立たされた時、諦めずとことん捜し回ってた事を考えると、キャラと作品の違いが際立って見える。
玄関前で一緒に母親が迎えに来るのを待ってた太郎から、逆に慰められてる始末。(笑)
でも太郎君、部長が帰りを待ってるのは君のママじゃなく、管理人さんなんだよ。
待つ身は辛く、時間経過とともに募り行く不安。
再び捜そうと五代が立ち上がったそこへ、タイミング良く響子さんのパパが車でやって来た。
見合いを終えて別れたものの、パパとしては響子さんと2人で、話がしたくて来たらしい。
恐らくは「三鷹はいけ好かないから止めとけ」と、父親らしく忠告しに来たんでしょう。(笑)
だが五代から「まだ帰って来てない」と聞かされ、顔が一気に蒼褪めるパパ。
即座に踵を返して捜しに行こうとするパパの車に、ちゃっかり同乗する五代。
「早く捜しましょう!御義父さん!!」←ちゃっかり。
婆ちゃんに太郎と花子を預け、パパの手助けをちゃっかり借りた五代は、主人公らしく漸く動き出すのだった。
その頃響子さんは、海を眺める展望ラウンジで、瀬戸際に追い詰められていた。
部屋を取ってあると話す三鷹に、響子さんは「冗談なんでしょう…?」と、弱々しく笑って返す。
そんな彼女の前で、三鷹はルームキーを揺らして見せた。
「これ、何に見えます?」と――彼は自分の本気を伝える。
「貴女の心を開くキーが見付かれば良いのに…それとも抉じ開けなくちゃいけないのかな?」
…よくもこんだけクサイ台詞が言えるもんだと感心する。(笑)
三鷹に会ったばかりの響子さんなら、この一言に気持ちが揺れたかもしれない。
だが時既に遅く彼女の心は決っていた、彼の敗因は恋敵の五代を侮り、余裕を持ち過ぎた事かと。
とは言え追い詰められて尚、往生際の悪い響子さんは、アパートに電話を入れさせてくれと彼に頼む。
ここでの三鷹の一言は強烈だった。
「また、五代君を呼ぶんですか?」
図星を指されて思わず否定する響子さんだが、そんな彼女に三鷹は畳み込む。
「ですよね!これは貴女と僕の問題なんだから!」
フェミニスト三鷹さんらしからぬキツイ台詞だが、元を糺すと響子さんがはっきり断らないから悪い。
断らないで来たのは相手への思い遣りだけでなく、嫌われたくないという狡さも有ったろう。
それなのに土壇場まで五代に助けを求めるのは卑怯と、三鷹は暗に諭してるのですよ。
流石はテニスコーチである――ってあんま関係無いか。(汗)
しかし他人から言われても性格は変えられない。
響子さんは一刻館へ電話をかけるが、応対に出た一の瀬さんは酔っ払っていて、五代は何処かへ出かけたと聞かされる。(近くで聞き耳立ててる三鷹の顔が怖い)
救いの手を得られず、響子さんは三鷹と共に夜の公園へ。
その頃、響子パパと五代は当て所無く2人の居場所を捜していた。
おのれイケメン可愛い娘を何処へ攫った!?
苛々が募り、思わずガソリンスタンドで煙草を取り出して、スタッフから注意を受けてしまう響子パパ。
その時、五代の頭に天啓が閃いた!!
「そうだ!!クサイ所です!!――夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園!!」
「成る程、そりゃクサイ!」
流石は留美子先生、クサイとクサイを引っかけ、見事に洒落ている。(笑)
この会話が今回1番の笑い所かと。
で、五代君大当たりなんだが、夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園なんて、都会には沢山有るからね。
残念ながら大して絞られてない、結局この後もパパと五代は2人の居場所を当て所無く捜し続けるのだった。
一方、正に夜景が綺麗で品の良いスカイバーから、とある海の見える公園へと移動した2人はというと――
この期に及んで響子さんは、どうすれば三鷹を傷付けずに断れるか考えていた。
そんな彼女に対し、三鷹は「どうしたって残酷ですよ」と、キツイ言葉をぶつける。
「…残酷です!」
確かに、何年も待たせといて、断るんだからな。
待ち続けた三鷹さん、もう三十路ですよ。(笑)
これ男女が逆ならもっと洒落にならん話で(女の場合出産適齢期が有るから)、同じくこずえちゃんに長い事本意を伝えず来た五代も残酷だと思う。
泣いて謝る響子さんだが、本人の言う通り、謝っても許される事じゃない。
穿った見方だが、原作者はここ、三鷹に同情する気持ちで、描いてたんだろうなぁと。(笑)
原作者は女性だが決してヒロイン贔屓をせずに、客観視して描いてる点が凄い。
響子さんははっきり言ってしまえば卑怯だし、我儘だし、欲深だし、八方美人の優柔不断なんだけど(五代もな)、ちゃんと周囲のキャラにそれを指摘させる事で読者に溜まるガスを抜いてるんだな。
それが無ければ五代にも響子さんにも、読者への非難が集中してたと思う。
響子さんの場合、未亡人という設定が免罪符になっていた。
フェミニストの三鷹さんとしちゃ、泣かれれば無理強いは出来ず、今夜は部屋をキャンセル。
「そんな(悲しい)顔しないで…!こんな風に…心も抱けたら良いのに…!」
何処までもフェミでクサイ三鷹さんに頭が下がるが、そこが貴方の弱点なんだって、だから。(笑)
一方、五代と響子パパは、何処かの公園で疲れて途方に暮れていた。
もう夜が明ける…結局2人の行方は掴めなかった。
諦めて帰ろうと言う響子パパ、だが五代は諦め切れず、もう少し捜してみると言う。
眠たい顔で「どうしてそんなに君は一生懸命娘を捜してくれるのか」と尋ねる響子パパ。
五代はパパに思い切って、初めて「響子さんと結婚したい」事を告白。
てっきり怒られると覚悟して振り向くが、告白してる間に昇った朝陽の眩しい光に公園は包まれ、疲れたパパはぐっすり眠りこけていた。(笑)
一方、一刻館にタクシーで独り戻った響子さんは、早朝から玄関前で惣一郎さんとともに、五代の帰りを待っていた。
するとそこへ響子パパの車に同乗した五代が猛スピードで帰宅。
「男と女が一晩中遊び歩いてて何も無かったで済まされるか!!!」と、車内で怒り心頭だったパパだが、素直に娘に謝られた上何も無かったと聞くや即座に鎮火。(笑)
何処までも娘バカな父は、「お父さんはおまえを信じてる!!」と言って、帰って行ってしまう。
残された五代と響子さんは微妙な空気を漂わせつつ会話するのだった。
お互いに聞きたい事、言いたい事は有る。
けれど「何も無かったのか」を訊けば、相手を信用していない様に思われる。
そもそも自分はそれを相手に訊ける立場に在るのか?
彼女の気持ちをはっきり掴めない五代としちゃ、帰りの時刻を訊くのがやっと。
響子さんにしたって五代に、三鷹とは何も無かった事を信じて欲しい。
けれど訊かれてないのに釈明したら、かえって疑いを増しそうだし、自分が五代を想ってるのがバレバレ。
本当に似た者同士である。(笑)
「…(帰りが)2時か…微妙な時間だな…」
一眠りした後も、すっきりしない五代の心中。
昨夜、四谷の部屋で一晩中宴会をした為か、他の住人達は午前を過ぎても目覚めず、一刻館はやけに静かだった。
玄関前では今日も太郎が花子を抱いて、母親の帰りを待って居る。
五代は太郎の隣に座り、彼とは違う考え事で、頭をいっぱいにして居た。
その頃、三鷹はコートで昨夜の鬱積をぶつけるように、独りテニスの練習に打ち込んでいた。
男の切なさを感じさせるシーンですね。(個人的には要らんかったように思うけど)
場面は一刻館玄関前で待つ太郎と花子と五代に戻る。
やや経って、響子さんが惣一郎さんに御飯をあげに来た。
またも流れる微妙な空気、太郎達は気付かない。
用事を終えて戻るかと思いきや、響子さんは太郎達を挟んで、五代と並ぶように座り込んだ。
互いに無言のまま。
かすみさんの帰りを信じて待つ太郎に、響子さんは言う、「太郎君のママが羨ましい」と。
それを訊いた五代はムッとし、「僕だって管理人さんの事信じて待ってましたよ」と言う。
それを皮切りに始まる何時もの痴話喧嘩。(笑)
信じてない五代に響子さんは昨夜、自分と三鷹の行動を話した。
途中の2人のアップがとても見物。(笑)
漫画でも良い表情に感じたが、アニメの2人の表情も負けてない。
響子さんが振り向くタイミングも素晴しかったです。
五代に信じて貰おうと一生懸命話す響子さんは、幼い少女の様で可愛らしいv
このまま2人のラブコメで終りそうだったが、忘れちゃいけないかすみさんの存在。
1週間後の昨日に迎えに来る約束だったのに、今日が暮れかける今になっても現れない。
ママを心底信じていた太郎の目にも涙の膜が張り、五代と響子さんの胸に不安が渦巻く。
もしもこのまま迎えに来なかったら……?
不安が限界値を超えた太郎は母のポケベルに電話を入れる。
呼び出し中のまま、過ぎて行く時間。
耐えられず泣き出す太郎、幼い兄の不安が伝わり、赤ん坊の花子まで大泣き。
五代と響子さんが必死に宥めてるそこへ、何故か一刻館の2階からかすみさんが現れた。
実はかすみさん、昨夜の内に迎えに来てたんだけど、四谷の部屋での宴会に混じって、そのまま眠りこけてたんだそうな。
昨日は子供達と五代が響子さんの見合いの件で一刻館を留守がち、他住人達は宴会に明け暮れて連絡しなかった為に気付くのが遅れたと。
実に予想通りのオチである。(笑)
最後は目出度し目出度しでまた宴会。
五代の婆ちゃんに心配したか尋ねられ、素直に頷く太郎君。
「でも太郎君はお母さんを信じてたのよね!」と、五代へのあてつけでしつこく言う響子さん。
この後の孫と響子さんの痴話喧嘩を、訳知り顔で眺める婆ちゃんと他住人達は要らない気がした。
五代の「俺と管理人さんはただの住人と管理人の関係で…」って台詞も。
最早ただの住人と管理人の関係でない事は、2人ともに認めてる筈なんだからさ。
アニメは何が何でも「纏めよう」とするのが気に入らない。
それ以外の演出で悪いと感じたのは、今回無いですけど。
夜景を眺める響子さんの表情。
泣きながら三鷹に謝る響子さんの表情。
タクシーに乗って独り帰る響子さんの表情。(トンネル内のライトの演出も良かった)
振り返り五代を睨む響子さんの瞬間の表情。(笑)
今回は響子さんの表情が実に素晴しく描かれていた。
この回だけで響子さんのプロモーションビデオが作れそうです。
三鷹も格好良く描かれてたが、太郎は河南さんが描く方が可愛いかな。
今回の太郎君、何となくひねた表情に感じられた。
ちなみに演じてるのは、あにめぞんでの何でも屋、林原めぐみさんだが、相変わらず上手いね。
かすみさん役は小宮さん…ディーン期のランちゃんを演じてた人か!(懐かし~)
(個人的評価)脚本○ 演出○ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さん。五代の婆ちゃんは次回に帰るんでしょーか?
【続】
今年はなっかなか涼しくならなかったけど、今日は涼しいです。
やはり昔の人が伝えて来た言葉には信憑性が有る。
一昨日は墓参りで里帰りしたけど、田舎は既に鈴虫が大合唱する季節を迎えておりました。
サザエさんの予告的な挨拶はここまでにして、前回あにめぞん感想の続きで御座います。
▲第84回「疑惑1000%、響子のスキャンダルナイト」脚本:小西川博 コンテ:吉永尚之 演出:鈴木行 作画監督:中嶋敦子
…「今夜が駄目なら、明日も部屋を取ります。明日も駄目なら次の日も…貴女の心が開くまで、僕は部屋を取り続けます。」
ライバル三鷹が衝撃クサイ台詞で〆た前回、一方の五代はと言うと、未だ一刻館玄関前から一歩も進めずに居た。
捜そうにも車で連れ去られては行方が掴めず、出来る事と言えば響子さんを信じて待つだけ…正直言って情けない。
諸星あたるが同状況(最終巻参照)に立たされた時、諦めずとことん捜し回ってた事を考えると、キャラと作品の違いが際立って見える。
玄関前で一緒に母親が迎えに来るのを待ってた太郎から、逆に慰められてる始末。(笑)
でも太郎君、部長が帰りを待ってるのは君のママじゃなく、管理人さんなんだよ。
待つ身は辛く、時間経過とともに募り行く不安。
再び捜そうと五代が立ち上がったそこへ、タイミング良く響子さんのパパが車でやって来た。
見合いを終えて別れたものの、パパとしては響子さんと2人で、話がしたくて来たらしい。
恐らくは「三鷹はいけ好かないから止めとけ」と、父親らしく忠告しに来たんでしょう。(笑)
だが五代から「まだ帰って来てない」と聞かされ、顔が一気に蒼褪めるパパ。
即座に踵を返して捜しに行こうとするパパの車に、ちゃっかり同乗する五代。
「早く捜しましょう!御義父さん!!」←ちゃっかり。
婆ちゃんに太郎と花子を預け、パパの手助けをちゃっかり借りた五代は、主人公らしく漸く動き出すのだった。
その頃響子さんは、海を眺める展望ラウンジで、瀬戸際に追い詰められていた。
部屋を取ってあると話す三鷹に、響子さんは「冗談なんでしょう…?」と、弱々しく笑って返す。
そんな彼女の前で、三鷹はルームキーを揺らして見せた。
「これ、何に見えます?」と――彼は自分の本気を伝える。
「貴女の心を開くキーが見付かれば良いのに…それとも抉じ開けなくちゃいけないのかな?」
…よくもこんだけクサイ台詞が言えるもんだと感心する。(笑)
三鷹に会ったばかりの響子さんなら、この一言に気持ちが揺れたかもしれない。
だが時既に遅く彼女の心は決っていた、彼の敗因は恋敵の五代を侮り、余裕を持ち過ぎた事かと。
とは言え追い詰められて尚、往生際の悪い響子さんは、アパートに電話を入れさせてくれと彼に頼む。
ここでの三鷹の一言は強烈だった。
「また、五代君を呼ぶんですか?」
図星を指されて思わず否定する響子さんだが、そんな彼女に三鷹は畳み込む。
「ですよね!これは貴女と僕の問題なんだから!」
フェミニスト三鷹さんらしからぬキツイ台詞だが、元を糺すと響子さんがはっきり断らないから悪い。
断らないで来たのは相手への思い遣りだけでなく、嫌われたくないという狡さも有ったろう。
それなのに土壇場まで五代に助けを求めるのは卑怯と、三鷹は暗に諭してるのですよ。
流石はテニスコーチである――ってあんま関係無いか。(汗)
しかし他人から言われても性格は変えられない。
響子さんは一刻館へ電話をかけるが、応対に出た一の瀬さんは酔っ払っていて、五代は何処かへ出かけたと聞かされる。(近くで聞き耳立ててる三鷹の顔が怖い)
救いの手を得られず、響子さんは三鷹と共に夜の公園へ。
その頃、響子パパと五代は当て所無く2人の居場所を捜していた。
おのれイケメン可愛い娘を何処へ攫った!?
苛々が募り、思わずガソリンスタンドで煙草を取り出して、スタッフから注意を受けてしまう響子パパ。
その時、五代の頭に天啓が閃いた!!
「そうだ!!クサイ所です!!――夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園!!」
「成る程、そりゃクサイ!」
流石は留美子先生、クサイとクサイを引っかけ、見事に洒落ている。(笑)
この会話が今回1番の笑い所かと。
で、五代君大当たりなんだが、夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園なんて、都会には沢山有るからね。
残念ながら大して絞られてない、結局この後もパパと五代は2人の居場所を当て所無く捜し続けるのだった。
一方、正に夜景が綺麗で品の良いスカイバーから、とある海の見える公園へと移動した2人はというと――
この期に及んで響子さんは、どうすれば三鷹を傷付けずに断れるか考えていた。
そんな彼女に対し、三鷹は「どうしたって残酷ですよ」と、キツイ言葉をぶつける。
「…残酷です!」
確かに、何年も待たせといて、断るんだからな。
待ち続けた三鷹さん、もう三十路ですよ。(笑)
これ男女が逆ならもっと洒落にならん話で(女の場合出産適齢期が有るから)、同じくこずえちゃんに長い事本意を伝えず来た五代も残酷だと思う。
泣いて謝る響子さんだが、本人の言う通り、謝っても許される事じゃない。
穿った見方だが、原作者はここ、三鷹に同情する気持ちで、描いてたんだろうなぁと。(笑)
原作者は女性だが決してヒロイン贔屓をせずに、客観視して描いてる点が凄い。
響子さんははっきり言ってしまえば卑怯だし、我儘だし、欲深だし、八方美人の優柔不断なんだけど(五代もな)、ちゃんと周囲のキャラにそれを指摘させる事で読者に溜まるガスを抜いてるんだな。
それが無ければ五代にも響子さんにも、読者への非難が集中してたと思う。
響子さんの場合、未亡人という設定が免罪符になっていた。
フェミニストの三鷹さんとしちゃ、泣かれれば無理強いは出来ず、今夜は部屋をキャンセル。
「そんな(悲しい)顔しないで…!こんな風に…心も抱けたら良いのに…!」
何処までもフェミでクサイ三鷹さんに頭が下がるが、そこが貴方の弱点なんだって、だから。(笑)
一方、五代と響子パパは、何処かの公園で疲れて途方に暮れていた。
もう夜が明ける…結局2人の行方は掴めなかった。
諦めて帰ろうと言う響子パパ、だが五代は諦め切れず、もう少し捜してみると言う。
眠たい顔で「どうしてそんなに君は一生懸命娘を捜してくれるのか」と尋ねる響子パパ。
五代はパパに思い切って、初めて「響子さんと結婚したい」事を告白。
てっきり怒られると覚悟して振り向くが、告白してる間に昇った朝陽の眩しい光に公園は包まれ、疲れたパパはぐっすり眠りこけていた。(笑)
一方、一刻館にタクシーで独り戻った響子さんは、早朝から玄関前で惣一郎さんとともに、五代の帰りを待っていた。
するとそこへ響子パパの車に同乗した五代が猛スピードで帰宅。
「男と女が一晩中遊び歩いてて何も無かったで済まされるか!!!」と、車内で怒り心頭だったパパだが、素直に娘に謝られた上何も無かったと聞くや即座に鎮火。(笑)
何処までも娘バカな父は、「お父さんはおまえを信じてる!!」と言って、帰って行ってしまう。
残された五代と響子さんは微妙な空気を漂わせつつ会話するのだった。
お互いに聞きたい事、言いたい事は有る。
けれど「何も無かったのか」を訊けば、相手を信用していない様に思われる。
そもそも自分はそれを相手に訊ける立場に在るのか?
彼女の気持ちをはっきり掴めない五代としちゃ、帰りの時刻を訊くのがやっと。
響子さんにしたって五代に、三鷹とは何も無かった事を信じて欲しい。
けれど訊かれてないのに釈明したら、かえって疑いを増しそうだし、自分が五代を想ってるのがバレバレ。
本当に似た者同士である。(笑)
「…(帰りが)2時か…微妙な時間だな…」
一眠りした後も、すっきりしない五代の心中。
昨夜、四谷の部屋で一晩中宴会をした為か、他の住人達は午前を過ぎても目覚めず、一刻館はやけに静かだった。
玄関前では今日も太郎が花子を抱いて、母親の帰りを待って居る。
五代は太郎の隣に座り、彼とは違う考え事で、頭をいっぱいにして居た。
その頃、三鷹はコートで昨夜の鬱積をぶつけるように、独りテニスの練習に打ち込んでいた。
男の切なさを感じさせるシーンですね。(個人的には要らんかったように思うけど)
場面は一刻館玄関前で待つ太郎と花子と五代に戻る。
やや経って、響子さんが惣一郎さんに御飯をあげに来た。
またも流れる微妙な空気、太郎達は気付かない。
用事を終えて戻るかと思いきや、響子さんは太郎達を挟んで、五代と並ぶように座り込んだ。
互いに無言のまま。
かすみさんの帰りを信じて待つ太郎に、響子さんは言う、「太郎君のママが羨ましい」と。
それを訊いた五代はムッとし、「僕だって管理人さんの事信じて待ってましたよ」と言う。
それを皮切りに始まる何時もの痴話喧嘩。(笑)
信じてない五代に響子さんは昨夜、自分と三鷹の行動を話した。
途中の2人のアップがとても見物。(笑)
漫画でも良い表情に感じたが、アニメの2人の表情も負けてない。
響子さんが振り向くタイミングも素晴しかったです。
五代に信じて貰おうと一生懸命話す響子さんは、幼い少女の様で可愛らしいv
このまま2人のラブコメで終りそうだったが、忘れちゃいけないかすみさんの存在。
1週間後の昨日に迎えに来る約束だったのに、今日が暮れかける今になっても現れない。
ママを心底信じていた太郎の目にも涙の膜が張り、五代と響子さんの胸に不安が渦巻く。
もしもこのまま迎えに来なかったら……?
不安が限界値を超えた太郎は母のポケベルに電話を入れる。
呼び出し中のまま、過ぎて行く時間。
耐えられず泣き出す太郎、幼い兄の不安が伝わり、赤ん坊の花子まで大泣き。
五代と響子さんが必死に宥めてるそこへ、何故か一刻館の2階からかすみさんが現れた。
実はかすみさん、昨夜の内に迎えに来てたんだけど、四谷の部屋での宴会に混じって、そのまま眠りこけてたんだそうな。
昨日は子供達と五代が響子さんの見合いの件で一刻館を留守がち、他住人達は宴会に明け暮れて連絡しなかった為に気付くのが遅れたと。
実に予想通りのオチである。(笑)
最後は目出度し目出度しでまた宴会。
五代の婆ちゃんに心配したか尋ねられ、素直に頷く太郎君。
「でも太郎君はお母さんを信じてたのよね!」と、五代へのあてつけでしつこく言う響子さん。
この後の孫と響子さんの痴話喧嘩を、訳知り顔で眺める婆ちゃんと他住人達は要らない気がした。
五代の「俺と管理人さんはただの住人と管理人の関係で…」って台詞も。
最早ただの住人と管理人の関係でない事は、2人ともに認めてる筈なんだからさ。
アニメは何が何でも「纏めよう」とするのが気に入らない。
それ以外の演出で悪いと感じたのは、今回無いですけど。
夜景を眺める響子さんの表情。
泣きながら三鷹に謝る響子さんの表情。
タクシーに乗って独り帰る響子さんの表情。(トンネル内のライトの演出も良かった)
振り返り五代を睨む響子さんの瞬間の表情。(笑)
今回は響子さんの表情が実に素晴しく描かれていた。
この回だけで響子さんのプロモーションビデオが作れそうです。
三鷹も格好良く描かれてたが、太郎は河南さんが描く方が可愛いかな。
今回の太郎君、何となくひねた表情に感じられた。
ちなみに演じてるのは、あにめぞんでの何でも屋、林原めぐみさんだが、相変わらず上手いね。
かすみさん役は小宮さん…ディーン期のランちゃんを演じてた人か!(懐かし~)
(個人的評価)脚本○ 演出○ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さん。五代の婆ちゃんは次回に帰るんでしょーか?
【続】