瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

08年、クリスマスには歌を歌おう♪その6

2008年12月20日 15時30分56秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
最近すっかり日が暮れるのが早くなったわね。
それもその筈、明日は1年で1番夜が長い冬至よ。
それに合せて南瓜を買ってく御家庭も多いんじゃないかしら?
さてと…今日もクリスマスに訪れるマレビトの紹介よ。

デンマークやノルウェーでは、クリスマスの頃に「ユール・ニッセ」と呼ばれる妖精が現れると伝えられてるわ。
昔の北欧では何処の家庭にもその家を代々護る祖霊が憑いてると信じられていたの。
日本にも座敷童子って妖怪が居たわね、それと同じ。
本来は屋敷を護る守護霊で在りながら、ニッセは悪戯者でしょっちゅう家人を困らせてたらしいわ。
けれど守護霊だから主人も無下には扱えず、夜寝る前に必ず1椀の粥をニッセの為に用意したの。
しないとニッセは家畜や屋敷の面倒を見なくなるどころか、悪鬼の如く暴れると恐れられていたのね。

現代の「ユール・ニッセ」は随分大人しくなって、可愛らしい小人の姿で描かれる事が多いわ。
赤い帽子に赤い靴下、白い木靴を身に着けて、見た目サンタの小型版みたい。
けれどユール・ニッセの姿を見る事が出来るのは、その家に住む猫だけなんですって。
そしてクリスマス・イブの夜には、今でも1椀のライスプディングを用意しておくそう。
1年を無事に送れた感謝の意味を込めて…そしてまた来年家庭が平和で在るよう願いを込めて。
現代のユール・ニッセはサンタクロースと同じく、こっそりプレゼントを置いてってくれるまでに、優しく気前の良い妖精に変って居るわ。

スウェーデンやフィンランドでも「ユール・トムテ」と言う、かつてはユール・ニッセに似たものが居たそうよ。
普段は家畜小屋に住む家の守護霊だけど、クリスマスには昨日紹介したユールバック(クリスマスの山羊)が牽くそりに乗り、プレゼントを贈って廻ると信じられてたの。
山羊は古代ギリシャ時代から神聖な動物とされていて、ゲルマン民族の間でも雷神トールの乗り物と考えられていたわ。
聖ニコラウス伝説が広まってく過程で、動物の牽くそりに乗ってプレゼントを届けるイメージに変わって行ったんでしょうね。
現代のユール・トムテはサンタクロースの別名と考えられ、フィンランドはサンタの故郷である事を世界中に宣伝しているわ。

昔クリスマスは祖霊が蘇る神秘的な夜だった。
主人は家に帰って来る祖霊をもてなす為に、家族同様食事の用意をして床に就いたのよ。
サンタクロースの為にクッキーやミルクを用意する習慣は此処から来たんじゃないかしら?
更に言うならクリスマスに行うミサ…この日に限り真夜中に行う意味は、キリスト教伝来以前の異教の習慣から、影響を受けての事かもしれないわね。

本来のクリスマスはハロウィーンや日本のお盆の様に死者の祭だったのよ。
ヨーロッパでは今でもクリスマスの頃に墓参りをする習慣が残っているわ。

といった所で6曲目のクリスマスソングを紹介…フランスの伝承話「ノートルダムのジャグラー」をモチーフにして生れた歌だと云われているわ。

――或る信心深い修道士が聖母マリアに捧げ物をしようと考えるも、貧しさ故に何も用意する事が出来ず、思い悩んだ挙句に得意のジャグリングをマリア像の前で披露する。
それを見た他の修道士達は神への冒涜だと非難するが、その時マリア像に本物の聖母マリアが光臨し、優しく微笑んで彼を祝福したのだった――

曲を聴きながら、今日はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪



                   【リトル・ドラマー・ボーイ】


Come they told me pa rum pum pum pum♪

A new born King to see, pa rum pum pum pum♪

Our finest gifts we bring pa rum pum pum pum♪

To said before the King pa rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

So to honor Him pa rum pum pum pum♪

when we come♪


Little Baby pa rum pum pum pum♪

I am a poor boy too, pa rum pum pum pum♪

I have no gift to bring pa rum pum pum pum♪

That's fit to give our King pa rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

Shall I play for you pa rum pum pum pum♪

on my drum♪


Mary nodded pa rum pum pum pum♪

The ox and lamb kept time pa rum pum pum pum♪

I played my drum for Him pa rum pum pum pum♪

I played my best for Him pa rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

Then He smiled at me pa rum pum pum pum♪

me and my drum♪


me and my drum♪

me and my drum♪

me and my drum…♪


【訳】
 
おいで、と皆が呼んだ パ・ラパパンパン♪
お生まれになった王に会いに パ・ラパパンパン♪
心からの贈り物を パ・ラパパンパン♪
捧げに行こう、と パ・ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
王に誉れあれと パ・ラパパンパン♪
願いながら


小さな王よ パ・ラパパンパン♪
僕も貧しい子供です パ・ラパパンパン♪
僕には何も有りません パ・ラパパンパン♪
王様に相応しい贈り物など パ・ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
代わりに音楽を奏でましょう パ・ラパパンパン♪
この僕のドラムで


マリア様は頷いた パ・ラパパンパン♪
牡牛と羊が調子を取る パ・ラパパンパン♪
僕はドラムを演奏したよ パ・ラパパンパン♪
最高の演奏をしたんだ パ・ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
そしたら微笑んでくれた パ・ラパパンパン♪
僕とドラムに


僕とドラムに
僕とドラムに
僕とドラムに…




…毎度ようつべから引っ張って来ました。(→こちら

ドイツに残る伝説ですが、こんな話も在る。
座敷童子と言えば日本的なイメージだけど、世界中に似た物の怪は居たらしく。

写真はハウステンボス、ミュージアムスタッドに在るクラシックオルガン工房、「ピーレメントボウ」に飾ってあったクリスマスリース。
以前にも同じ様な写真を撮って紹介したけど(苦笑)…私は此処のクリスマスリースが場内でいっちゃん好きなので、何時までも変らず飾っておいて欲しいなぁ。
太鼓とかクラシックオルゴール用のブックが付いてるのが細かく可愛らしい。

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